市民派との事実判断の相違

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Transcript 市民派との事実判断の相違

『世界市民』 by 矢根 真二 ([email protected])
資料URL http://rio.andrew.ac.jp/~yane/class/water/
<4>
狙われたブルーゴールド
環境・市民派の物語
本日の課題
■ DVD鑑賞  自分の理解力 & 判断力を自己診断?
1 DVDから学ぶ 「環境・市民派」 の考え方
2 DVDから学ぶ 事実(実証的)判断 のポイント
3 DVDが問う 価値(規範的)判断 のポイント
DVD 「ブルーゴールド」
2
「ブルーゴールド: 狙われた水の真実」
 サム・ボッゾ監督 UPLINK(2008年)
本編: 90分
DVD参照サイト
 http://www.uplink.co.jp/bluegold/
事実判断と価値判断を養う2つの視点
1. 水不足 と 企業・政府・国際機関 の実態は?
2. 具体的な対策は?  背景にある正義観&事実判断とは?
1 DVDから学ぶ環境・市民派の考え方
3
本講義の基本文献の主要 3 物語(分類) <1>
環境・市民派Video,政府・主流派 Y(09),エコノミスト派<S5>
政府派の指定テキストY と 「どこが & どう違う?」
  環境・市民派の参考文献
1. <1>★  バーロウ(08) 『ウォーター・ビジネス』
作品社
2. バーロウ・他(03) 『「水」戦争の世紀』 集英社新書
3. 神田浩史・他(07) 『どうなっているの? 日本と世界の水事情』
4. ●TNI&CEO(07) 『世界の水道民営化の実態』 作品社
アットワークス
環境・市民派の重要性と講義との関係
4
環境・市民派の見方の重要性
1.
2.
活発な活動  対企業・政府・国際機関
明確な批判  例: 「水は誰のものか?」

 政府派やジャーナリスト系の見解は???
ビデオと講義との関係
1. 監督の制作動機は,バーロウ・他(03)
2. 実際に著者のバーロウとクラークが出演
3. 監修は指定テキストYの著者: 吉村氏
2 DVDから学ぶ事実判断のポイント
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世界の「水危機」の具体例は?  <7-11>
その「水不足」の原因は?
人口増加,都市化,下水整備の遅れ,‥
更にそれぞれの原因は明確か?  有効な対策の根本
その結果,日本より悲惨な現状の国の原因は?
 注意: 日本は決して 「水資源大国ではない!」
1. 貧困 or 不足する援助額,国際機関・政府の腐敗
2. 未成熟な法制度下での多国籍企業の独占的営利活動
以上は,多くの文献にもほぼ共通する基本的な事実
3 DVDが問う価値判断のポイント
6
「淡水の枯渇  水循環の破壊」ゆえに,
1.
2.
全人類への水のアクセス権・商品化を禁止
 水道公営化 や ミネラルウォーター禁止
3.
4.
仮想水売買(自由貿易)の制限
農業(および工業・生活スタイル)の制限
アナタは,上記1-4に賛同する?
If No, 「どれに,いかなる理由で反対?」
その理由は,「市民派との事実判断の相違」 それとも?
本日の要点 & 次回の準備
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本日: 自分の「 知識 と 見識 」を高める第一歩
1. 知識の理解力: 市民派の考え方を要約できる? 試験はOK
2. 見識の自己診断: 市民派の事実判断・価値判断に同意できる?
1. If No, 「どこが&なぜ?」問題かを説明できる? 授業の目標
2. If Yes, テキストY(政府派)の「どこが&なぜ?」問題かを説明できる?
次回: 別の物語で,判断力の自己診断2
 <S5> エコノミスト派の(ボトルの)水の物語
  ★印: <S11>と同様に論理力が重要  事前の問題練習
特に,<S5>の★Q3-4の論理の理解には,事前練習が重要