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イメージマップ分析システムの 開発と評価 岩手県立大学ソフトウエア情報学部 3年 鈴木研究室所属 0312000013 井ノ上 憲司 はじめに イメージマップ分析システムでは,「おこめ」評 価プロジェクトの一環でデジタルデータ入力 作業が行われた「イメージマップ」について再 現と集計を行う それは,これまで紙に書かれたイメージマッ プでは分かりづらかった2つのイメージマップ の変化や,多人数分のイメージマップを集計 したりする上で大きな手助けとなる システム設計(1) 本システムには大きく分けて以下の3つの機 能が含まれている. ①イメージマップ復元機能 ②イメージマップ重ね合わせ機能 ③イメージマップ集計表示機能 システム設計(2) イメージマップ復元機能 – この機能では,イメージマップのデジタルデータか らイメージマップを予測し表示する機能である – この機能を使うことでペーパレスでイメージマップ を閲覧可能 システム設計(3) 復元機能 表示例 システム設計(4) 復元機能 拡大表示 システム設計(5) イメージマップ重ね合わせ機能 – 2つのイメージマップのどちらに該当の単語が含 まれるかを色を変えて表示できる システム設計(6) 重ね合わせ 機能表示 システム設計(7) 拡大表示 システム設計(8) イメージマップ集計機能 – 先ほどの重ね合わせ機能に単語数の集計機能 が追加されたもの システム開発(1) システム開発コンセプト – Webサーバでこのシステムをプロバイドで きるようにしたい – ユーザが手軽にみれること システム開発(2) システム仕様 – サーバ環境 • 開発言語 : perl5 • 必要環境 : GDとGD.pm • OS : UNIX系OS必須 – クライアント環境 • 必要ブラウザ : PNG画像,表を表示可能なブラウザ • 推奨ブラウザ : InternetExplorer4以上, NetscapeNavigator4.5以上 システム開発(3) システム開発(4) Webブラウザでユーザが閲覧しているところ をお見せします 評価(1) 今回のシステム評価実験では, – イメージマップ復元表示,重ねあわせ表 示が正常に行われるか – 表示が読みとりやすいものであるか について調査した. 評価(2) 被験者はイメージマップを知っている鈴木研究 室学生4名 全員に同じイメージマップを見てもらった 評価(3) システム全体の評価では、 • 4名中3名が「直感的に使えた」 • 1名が「それなりには理解した」 と回答し, 今回採用しているマウスを中心としたイン ターフェースを今後も採用することにした. 評価(4) イメージマップ復元機能については, – 表形式での表示をもっと枝分かれが分かるように 表示して欲しい – 線と円の色の区別をつけないと線がわかりにくい – 1つの項目から1つの項目に線が繋がっている場 合は円周に垂線を作るようにした方がよい などの改善点が挙げられた しかし,内容については全員が理解できたと 答え良好だったといえる. 評価(5) イメージマップ重ねあわせ機能について は, – 要素が多くなるので見づらかった – 色分け表示されないとわかりにくい などの改善点が挙げられた イメージマップの表示に関して全員が理 解できたと回答しているので概ね良好 だといえる. 評価(6) 今回挙げた改善点については,今後す べて対処する予定である. 結論(1) イメージマップの評価にイメージを自動で生 成してグラフィカルな状態で評価できるという システムは類を見ないものである. 今回の研究では,設計段階で定義した全機 能を実装できなかったが,これまでの開発で イメージマップ復元機能とイメージマップ重ね 合わせ機能を実装し,評価実験を行った. 結論(2) 復元機能,重ね合わせ機能に関する今回の 評価実験では,概ね良い結果を得られた 今後は,評価実験で挙げられた改善点につ いての対処とイメージマップ集計表機能の実 装を行うこととする. 参考文献 日本放送協会 : おこめホームページ 鈴木克明ら : NHKフルデジタル教材「おこ め」を用いた総合的学習評価の試み Boutell.Com, Inc. : GD Graphics Library Lincoln D. Stein. : GD.pm Interface