駐輪パイプ設置費用 - 都市計画DocumentSV

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初夏のチャリンコ盗難撲滅運動!
都市計画実習 防災班
班長:松丸仁
副班長:有留健太朗
DB:岡部翔太・梅田研悠
渉外:大城将範・渋尾真弓
印刷:泉野拓児・木村雄介
担当教官:糸井川栄一
TA:鎌田智之
1
背景
●筑波大生の生活の足は主に自転車
・日常生活(買い物等)では64%の人が自転車を利用
・通学では74%、学内移動は75%
・公共交通機関が少ない
●つくば市は自転車に乗るのに適した環境
・平坦な地形
・ペデストリアンデッキが整備
つくばでの生活で欠かせない身近な存在!
2
中間発表までの流れ
動機
・自転車盗難率28%
・対策が不十分
調査結果
自
転
車
盗
難
撲
滅
・鍵の数を増やしても自転車
盗難対策としては不十分
・防犯登録は盗難防止策
としては効果的ではない
・自転車盗難の主な目的は
「ちょい乗り」によるもの
・個人でできる盗難予防策には
限界があり、社会的
対策が必要!
レンタサイク
ル
の検討
3
対策案の再検討
 問題点
 第1回アンケートより、レンタサイクルを有効な対
策だと思っている人は少ない
 盗難する人に自転車を貸し出す倫理的問題
 レンタサイクルが盗難される危険性
以上を再検討したところ盗難予防策としての
レンタサイクル案は却下
4
対策案の再検討
第1回アンケートより
Q. 盗難に遭った時、
鍵をかけていたか?
わからない
2個
4%
11%
NO
かけて
34% 防犯登録・現在の施錠の方法
YES
いなかった 1個
では不十分ではないか?
66%
43%
42%
Q.盗難に遭った自転車は
防犯登録してあったか?
N=98
N=98
これらの改善を目指す
5
学生が自転車盗難に遭った場所
提案の対象の決定
全体の28%
筑波大生の多くは大学内で被害に遭っている
学内をケーススタディとしたさらなる発展
大学内の自転車盗難対策に対象を決定
6
対策案の検討
~防犯登録の問題点~
~施錠の問題点~
7
対策案の検討~防犯登録の問題点より~
ステッカー制度の検討
防犯登録の問題点
改善案
 警察以外の人が所
有者を特定できない
 警察以外の人も所有者を
特定できる情報を載せた
ステッカーを貼る
 盗難被害後の対応が
不十分
 ステッカーの情報を管理
する組織による盗難後の
対応の充実
 剥がしにくく・目立つ素材
で存在をアピール
8
対策案の検討~防犯登録の問題点より~
ステッカー制度の検討
 第三者が所有者を特定しやすい自転車の盗難防
止効果はどのくらいだと考えられているのか?
 ステッカーに載せる情報は?
案) 名前・学類・・・所有者の特定
学籍番号・・・検問等実施の際の照合ナンバー
学年・年度・・・期限切れステッカーが貼ってある自転車
は処分
住所・電話番号・E-Mail・・・所有者への連絡をとる
9
対策案の検討~防犯登録の問題点より~
アンケート調査
 方法
 講義での学生へのアンケート用紙の配布
 日時
 6月5日,6日,7日,9日
 回収数
 285枚
10
対策案の検討~防犯登録の問題点より~
アンケート結果
Q.第三者が所有者を特定しやすい自転車は盗まれにくいと思いますか?
無回答1%
わからない
18%
思わない
21%
思う
60%
N=285
盗難される側の主観的な評価はある程度得られた
11
対策案の検討~防犯登録の問題点より~
アンケート結果
盗難した経験があると答えた人からみた盗みにくいと思われる状況
N=19
14
地球ロックされている
2
1ロックされている
二重ロックされている
12
整理整頓されている
1
人通りが多い場所
9
7
名前が書かれている
10
所有者が特定できるステッカーがある
3
防犯登録されている
2
その他
0
2
4
6
8
10
12
14
16
12
ステッカー制度が有効な対策となることが期待できる!
対策案の検討~防犯登録の問題点より~
アンケート結果
ステッカーに載せると盗難防止に有効だと思われるものは?
顔写真
N=285
34%
37%
学籍番号
名前
74%
36%
住所
電話番号
23%
Eメールアドレス
7%
16%
その他
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
13
対策案の検討~防犯登録の問題点より~
アンケート結果
N=285
自分が載せてもよいと思う情報は?
顔写真
7%
学籍番号
42%
名前
68%
21%
14%
住所
電話番号
Eメールアドレス
5%
16%
その他
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
14
ステッカーシステムの提案
15
ステッカーシステムの提案
ステッカー
捜索者
被害者
発
見
報
告
第三者
発見!!
盗難車
盗
難
報
告
管理団体
情報掲示
掲示板
(盗難車の情報)
16
ステッカーシステムの提案
制度の概要
所有者情報を載せた
ステッカーを貼る
ステッカー管理団体が
盗難自転車の情報を掲示
第三者が盗難自転車を特定できる
第三者による監視性を高めて盗難抑止
17
ステッカーシステムの提案
ステッカー
捜索者
被害者
発
見
報
告
第三者
発見!!
盗難車
盗
難
報
告
管理団体
情報掲示
掲示板
(盗難車の情報)
18
ステッカーシステムの提案
ステッカーに載せる情報の決定
1年毎に情報を更新するため・・・年度別に色分けする
アンケート結果より・・・名前・学籍番号
しかし、名前と学籍番号を同時に載せると悪用される恐れがある
⇒名前とステッカー専用の通し番号を載せる
19
ステッカーシステムの提案
ステッカー
捜索者
被害者
発
見
報
告
第三者
発見!!
盗難車
盗
難
報
告
管理団体
情報掲示
掲示板
(盗難車の情報)
20
ステッカーシステムの提案
管理団体の仕事
ステッカーの配布
各年度の初めに大学関係者全員(教員等も含む)に配布
1年はフレセミ、その他の学年はシラバスと一緒に
ステッカー登録者のデータの管理
盗難自転車の情報を掲示板に掲示
21
ステッカーシステムの提案
ヒアリング
学生生活課 土子 昇さん
体育科学系 足立和隆先生
 管理団体の候補
紫峰会
厚生会
新たな学生組織…etc
22
ステッカーシステムの提案
ステッカー
盗難被害後の流れ
捜索者
被害者
第三者
発見!!
盗難車
盗難!
発
見
報
告
盗
難
報
告
管理団体
情報掲示
掲示板
(盗難車の情報)
23
対策案の検討
~防犯登録の問題点~
~施錠の問題点~
24
対策案の検討~施錠の問題点より~
 これまでの調査で、二重ロックをしていても盗
難されることがあることがわかった
 二重ロックを破ってまで盗もうとするのは、
「ちょい乗り」目的だけではない?
⇒施錠してある自転車ごと移動して別の場所
で鍵を壊す盗難方法が考えられる
地球ロックの提案
25
対策案の検討~施錠の問題点より~
地球ロックとは?
 環状の鍵を用いて、固定物と自転車のタイヤを繋げるよ
うにロックする方法
26
対策案の検討~施錠の問題点より~
地球ロックについての調査
インターネット調査
自転車店へのヒアリング
バイク盗難防止策として
地球ロックは有効な手段
として挙げられている
(持ち去り防止)
「地球ロックは駐輪方法
としては基本」
⇒自転車に対しても
有効な手段と成り得る
「一目で鍵をかけている
ことがわかるので、鍵
をたくさんつけるより
効果的である」
地球ロックは盗難防止に
一定の効果があるだろう
27
駐輪パイプ設置の提案
駐輪パイプの設置
地球ロックをさせるためには・・・
自転車とつなげる固定物が必要!
駐輪パイプの設置
利点
地球ロックするのに適している
隣の自転車とのスペースが確保されるので、地球ロックしやすい
自転車を整然と駐輪することができる
総合B棟前は駐輪パイプを設置したことによって自転車が整理された
28
駐輪パイプ設置の提案
対象地域の選定
 第1回アンケートの結果、学生宿舎での盗難が多い
 自転車が長時間置かれる場所は宿舎である
今回は、ケーススタディとして
宿舎での盗難に限定して調査・研究する
29
駐輪パイプ設置の提案
宿舎に駐輪パイプを設置する際の問題点
現状のスペースで足りるのか?
現地調査
どれだけの人が
地球ロックをしてくれるか?
パイプを設置したときとしなかった
ときの社会的費用の差は?
アンケート調査
30
駐輪パイプ設置の提案
現地調査
 目的
 既存の駐輪場にパイプを設置した場合、全ての宿舎
居住者の駐輪スペースを確保できるか調査
 既存の駐輪場に人数分のパイプが入りきらなかった
場合、新規にパイプを設置する場所を選定
 調査概要
 宿舎の定員分のパイプ設置を仮定
 駐輪パイプの設置幅は1つあたり60cmに設定
31
駐輪パイプ設置の提案
現地調査
 結果
 既存の駐輪場にパイプを設置した場合、約6割の居住
者分の駐輪スペースしか確保できない
(不足スペース:一の矢611台、平砂718台、追越343台)
 残り約4割の居住者分のスペースについては、新規の
パイプ設置場所で補うことが可能
 新規のパイプ設置場所は、宿舎の各棟の入り口付近
に設置することが可能
32
駐輪パイプ設置の提案
新規設置場所案
一の矢宿舎
既存駐輪場
新規駐輪パイプ設置場所
建物の出入り口
平砂宿舎
33
駐輪パイプ設置の提案
新規設置場所案
既存駐輪場
新規駐輪パイプ設置場所
建物の出入り口
追越宿舎
34
After
Before
35
Before
After
36
アンケート調査
 方法
 講義での学生へのアンケート用紙の配布
 日時
 6月5日,6日,7日,9日
 回収数
 285枚
37
アンケート調査
 目的
 現状の駐輪時のロック状況
 各ロック方式の盗難危険性の主観的評価
 駐輪パイプを設置した場合どのくらいの人が地球
ロックをするのか?
 その場合の、パイプ設置の投資額が盗難による
社会的損失に見合うかどうかの検証
38
アンケート結果
地球ロックは2重ロックより有効か?
 現状で地球ロックをしている人はわずかに2%
 1ロック、2重ロックよりは効果があると思っている
どちらもおなじくらい有効
人が多い 40%
2重ロックよりも有効
 地球ロックする環境が整えば地球ロックをすると
51%
いう人は20%
2重ロックの方が有効
9%
現状でパイプ設置の投資額が盗難による社会的損失に
見合うかどうかを分析!!
39
分析
L0
≧
現状の社会的損失
≧
Lp + I
駐輪パイプを設置した場合の社会的損失
現状での盗難による自転車財の損失額:
L0
駐輪パイプ設置後の盗難による自転車財の損失額:
Lp
駐輪パイプ設置費用:
I
40
分析
現状での盗難による自転車財の損失額:
L 0 ≒1176万 /年
L0  C  N  P
現状での年間自転車盗難確率
自転車台数
平均自転車購入代金
41
分析
ここで…
P  α  LPp 0 ≒1032万/年
駐輪パイプ設置後の盗難による自転車財の損失額:
3
3
α 3 :ロックなしのときの
地球ロックしていて 盗難可能性を1とす
現状のロック方法のままで
盗難された人の損失額
盗難された人の損失額
る時の主観的盗難
可能性
L p  C  N  P 3  q  C  N  P  (1-q )
地球ロックしていた時の
年間盗難率
(アンケートより主観的な
盗難確率として算出)
現状のリスク認知で
パイプを設置した
場合に地球ロックを
しようと思う人の割合
パイプを設置した場合に
地球ロックをしようと思わな
い人の割合
42
分析
駐輪パイプ設置費用: I
I 
≒179万/年
U 0  0 .6  N  U 1  0 .4  N
R
新たなスペースに
駐輪パイプ設置した時の単価
既存の駐輪スペースに
駐輪パイプ設置した時の単価
駐輪パイプの
耐用年数
43
分析
1176万 /年
L0
1032万/年 + 179万/年
≦
Lp + I
となってしまう…
現状の意向では投資額が社会的損失の減少分に
見合わない!!
44
パイプを設置した時の
地球ロックする人の割合と損益
アンケート分析
3500000
3000000
2500000
2000000
損
益 1500000
益
1000000
利用者を増やすことで解決することができる!
500000
0
20%
40%
60%
80%
-500000 0%
-1000000
-1500000
26%
地球ロックする人の割合
地球ロックする人の割合
45
地球ロックをする人の割合と年間自転車盗難率の
推移
アンケート結果
18%
年
間
自
転
車
盗
難
率
16%
14%
12%
10%
8%
利用者を増やせば、年間盗難率の減少にも繋がる
6%
4%
2%
0%
0%
20%
40%
60%
80%
地球ロックをする人の割合
46
駐輪パイプ設置の提案
利用者を増やすために
 地球ロックを増やすに
はPRが必要
広報活動
・CM
・ポスター
・web
・冊子
宿舎売店での販促
広報
+
鍵の販売
47
ヒアリング
 日時 6月14日
 施設部企画課
 パイプ設置案の評価
 自転車盗難は最近問題視されており、実現可能
性は0ではない
 設置スペースに関しては妥当
 より実現性を高めたいなら、学生担当教官室に提
案すると良いのではないか?
48
まとめ&今後の展望
49
まとめ
ステッカー制度
第三者が所有者を特定
できることで盗難する人
をけん制して、盗難抑止
効果を得る
駐輪パイプ設置
環境を整え、地球ロッ
クを促すことによって盗
難を減少させる
盗難後の対応を充実さ
せることで盗難するリスク
を高くする
盗難されにくい
環境づくり
50
今後の展望
ステッカー管理団体の決定
学生にある程度密着している団体が望ましい
例) ・紫峰会
・厚生会
・交通安全対策委員会
・ライジングサン
・新たな学生組織
現時点ではこれらが有力な候補として挙げられる
51
今後の展望
各学群支援室とステッカー管理団体の連携
被害報告をしやすくなり、
自転車盗難の実態把握に繋がる
自転車盗難の実態を考慮した対策を立てられるようになる!
52
地球ロックした人の盗難確率を提示した時の
地球ロックする人の割合
今後の展望
70%
地
球
ロ
ッ
ク
す
る
人
の
割
合
60%
地球ロックする人がこ
れだけ増える!
宿舎を対象とした社会実験を実施し、地
50%
≦
≧
Lp + I
L
0
球ロックの盗難防止効果を実証する
40%
30%
20%
10%
0%
0
得られた客観的データを提示する
0 .0 5
0 .1
0 .1 5
0 .2
0 .2 5
0 .3
地球ロックする人の盗難確率/年
現状認識での
地球ロックの盗難確率
53
今後の展望
宿舎で駐輪パイプ設置による盗難防止効果が
認められたら、対象を学内全体に拡大する
広範囲の普及活動によって、地球ロックを浸透させる
例) 地球ロックCMコンテストの開催
地域自転車店と連携した地球ロック推奨キャンペーン
54
参照
 つくば中央警察署
http://www.pref.ibaraki.jp/kenkei/syohp/tyuou/
 警察庁 平成17年の犯罪情報
http://www.npa.go.jp/toukei/seianki2/2006042
4.pdf.
 SHIN TOSHI / Vol.59, No.12 / December 2005
http://www.kenken.go.jp/japanese/research/ho
u/list/topics/bouhan/boumati1.pdf
 交通とまちづくりのレシピ集 レポート4
http://town-m.vop.jp/report_4_Takamatsu.htm
55
スーパーサブ↓
56
無施錠時に対する
各種施錠法の主観的盗難危険性
i
ロックなしの時の盗難可能性  0 を1とする時
1 1ロック
2 2ロック
3 地球ロック
の主観的盗難可能性
1
2
3
57
1
0
0.9
0.8
0.7
1
0.6
0.5
0.4
0.3
2
0.2
3
0.1
0
鍵無し
1ロック
2ロック
地球ロック
58
駐輪時施錠割合
i
0
1
2
3
0
1
ロックなし
1ロック
2ロック
地球ロック
2
3
アンケートにて算出
59
3
2
地球ロック
2%
無施錠
1%
0
2ロック以上
20%
1ロック
77%
1
60
3
P  P 0   i i
i0
P  β 0  P 0  α 0  β 1  P 0  α1  β 2  P 0  α 2  β 3  P 0  α 3
ロック無しの
盗難の割合
1ロックの
盗難の割合
2ロックの
盗難の割合
地球ロックの
盗難の割合
全体の盗難率
P0
ロックなしの盗難確率
61
3
P  P 0   i i
i0
アンケート回答者は学内での盗難確率を28%として回答すると考えられるので
上記の式で P  28 % として P0 を求めると P0  72 % になる。
これより P0 3 (地球ロックの宿舎に限らない盗難確率)は約12%となる
62
70%
60%
50%
40%
約21%
30%
20%
10%
0%
0%
5%
10% 12% 15%
20%
25%
30%
P0 3 (地球ロックの宿舎に限らない盗難確率)は約12%である
地球ロックの盗難確率が下がると仮定した時の地球ロックする
人の割合と照らし合わせると、12%の時地球ロックしようと思う
人の割合は約21%となり、これは現状のリスク認知での
地球ロックをする人の割合q=21%とほぼいっしょになる。
このことから上のグラフが有効であると考えることが出来る。
63
背景
目的
課題
ステッカー
駐輪パイプ
調査
調査
提案
提案
結論
結論
まとめ
今後の展望