(3)製品開発管理の評価基準

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4.人材の評価
(1)評価の狙い
• 評価基準によって会社が期待する人材像
を伝えていくことを通じて、従業員の行動
や価値観に影響を与えること
• 従業員の会社に対する貢献度を評価し、
その結果を処遇へ反映させつつ、人材育
成にも活かしていくこと
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(2)評価の要件
• 基本原則としての「公正性」(公平性及び
客観性)
• 近年は評価結果に基づいて昇進・昇格や
処遇の格差を拡大させる傾向から、 「納
得性」を確保するために、評価の 「透明
性」を高める傾向
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(3)評価の枠組み
• 貢献度を直接評価することは困難
→仕事へのインプットとアウトプットをもとにして評価
能 力
職務
行動
仕 事
業 績
労働
意欲
フィードバック
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(3)評価の枠組み(continued)
(a)能力評価
(b)業績評価(成果評価)
(c)情意評価(労働意欲や取り組み姿勢の評価)
を職位・業務・経営環境などに適合する
ように組み合わせて評価する
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(4)新しい評価軸
• コンピテンシー:コンスタントに高い業績
を上げる人(ハイ・パフォーマー)に特徴的
に見られる、ものごとの考え方や仕事への
取り組み方・行動特性
• コンピテンシー評価:・コンピテンシー・モ
デルを構築し、それとの比較に基づく評価
→職務(仕事内容)の明確化が前提条件
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(5)業績評価と目標管理
• 業績評価の仕組みとして目標管理による
評価が採用されることも多い
○目標管理の狙い:組織目標と個人目標を
統合して目標を設定することで、従業員の
自主性を引き出す
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5.人材の育成とキャリア開発
(1)人材育成の目的
○二つの目的(とらえ方)
• 個人の能力を高め、将来にわたっての組織への
貢献の可能性を高める(ための投資)
• 組織の能力を高めるために必要な人材という経
営資源を獲得する(ための投資)
○育成すべき能力
(a)経営戦略に適合する専門能力
(b)組織人としての能力(課題設定能力、対人能
力 、問題解決能力、戦略構想能力)
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(2)教育訓練
①OJT (On-the-Job Training)=職場で実際
の仕事を行った経験を通じた学習
• 主体的な問題解決の体験を中核とした育成方法
→よりよい経験の場(育つ場)を、上司や人事部
門が意図して準備することが必要
*経験からの学習可能性が高い仕事の条件
(a)「自己決定性」 (b)「フィードバック」
(c)「有能感とチャレンジのバランス」
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(2)教育訓練(continued)
②Off-JT(Off-the-Job Training)
(a)短期的な知識やスキル習得を目的とする
Off-JT
(b)自己啓発(=働く人の自主的なスキルアッ
プやキャリア開発)を支援するための
Off-JT
(c) キャリアの節目に実施されるOff-JT
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(3)異動とキャリア開発
①異動の目的
(a)キャリア(職歴)を通じた長期的人材育成
• 仕事の経験を通じた能力開発(cf. OJT)
• 人材の適性を発見するための機会
(b)業務ニーズと人員配置の不整合の調整
(cf.人材の内部調達)
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(3)異動とキャリア開発
(continued)
②会社主導型異動
• 日本では雇用契約が包括的
→会社主導で異動(・配置)が決定され、異動
の範囲も広い
↓
• 業務ニーズの変動に対応した柔軟で機動的な
異動が実現
• 従業員の希望や能力とのミスマッチの恐れ
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(3)異動とキャリア開発(continued)
③双方調整型異動とキャリア開発
• 終身雇用の保障が困難となると同時に、短期的
成果を処遇に反映させる傾向が進んだことから、
会社主導型から双方調整型異動へのシフトが進
行
• 企業は個人のキャリア開発の機会(場)を提供し、
個人はそれを活用して、自律的にエンプロイア
ビリティ(≒人材としての価値)の向上を図る
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(3)異動とキャリア開発(continued)
③双方調整型異動とキャリア開発(continued)
(a)自己申告制度
=従業員が仕事やキャリアなどに関する希望を
申告する制度
(b)社内公募制度
=担当する業務内容を明示し、その業務に就き
たい人材を社内から広く募集する制度
(c)キャリア開発支援(キャリア・カウンセリングや
キャリア・コンサルティング)
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(4)昇進管理
•
「遅い選抜」(入社後かなり時間を経過し
ないと、同期の間で昇進に顕著な差が生じ
ない)が、日本企業の伝統的選抜方式
cf. 年功序列=年齢と勤続年数を相当程度考慮して
昇進・昇格が決まる慣行や制度
•
「遅い選抜」方式はリーダー養成という観
点からはデメリットがあるため、リーダー
育成をねらった早期選抜を実施する動きが
みられる
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上 方 標職
針 ・場
設 内
定 の
目
司
部
下
上
司
評
価
業
務
目
標
立
案
目
標
統
合
面
接
業
務
目
標
設
定
評
価
統
合
面
接
業
務
遂
行
評
価
の
確
定
自
己
評
価
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