国土地理院 クリアリングハウス ゲートウェイ

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Transcript 国土地理院 クリアリングハウス ゲートウェイ

分散クリアリングハウスを巡る
政府の動向
国土交通省国土地理院
明 野 和 彦,河 瀬 和 重,中 村 孝 之
2001-02-01 第6回OOGIS-SIGワークショップ
Contents (1)
クリアリングハウスの必要性及びその構築
に必要な標準
– メタデータに関する標準
– 情報検索のための標準
ISO 23950の概要
クリアリングハウス整備の動向
Contents (2)
我が国のクリアリングハウス整備への取
組
– 国土地理院におけるクリアリングハウス
– GIS関係省庁連絡会議等,政府の動向
将来計画
クリアリングハウスの必要性
地理情報の相互利用を促進
地理情報の重複投資の回避
『国土空間データ基盤標準及び整備計画』
– GIS普及期(概ね1999年度から2001年度)にお
いては,メタデータの整備とクリアリングハウ
スの公開が最優先の目標である
クリアリングハウス構築に必要
な標準
メタデータに関する標準
– ISOメタデータ標準
– 地理情報標準(第1版),空間データ標準化委
員会,1999
– Content Standard for Digital Geographic Metadata
(CSDGM)
– Etc.
ISOにおける標準開発
ISO/TC211は,1994年に設立
地理情報に関する国際標準
ISO 19100シリーズを開発中
ISO 19115 Geographic Information – Metadata
– 2000年12月,DISとしてのfinal textを回報
情報検索のための標準
ISO 23950:1998
– Information and documentation – Information
retrieval (Z39.50) – Application service definition and
protocol specification
JIS X 0806:1999
– Japanese Industrial Standard
– 日本工業規格 情報検索(Z39.50)応用サービ
ス定義及びプロトコル仕様
ISO 23950の特徴(1)
分散するサーバに対し,一斉の検索要求
が可能
フィールドを指定した検索が可能
異機種ネットワーク環境で,ユーザイン
ターフェイスが共通
検索論理演算,検索履歴の蓄積等により
高度な検索機能を実現
ISO 23950の特徴(2)
属性集合,レコード構文を定義することに
より,検索対象となるDBの内容の意味
(semantics)の表現が可能
ユーザニーズに応じたプロファイル(拡張
定義)を規定することにより,機能の高度
な拡張が可能
ISO 23950の主な拡張定義
電子図書館 (bib-1)
行政情報ロケータサービス (GILS)
地理データ・クリアリングハウス (GEO)
地球観測データ・カタログ (CIP)
クリアリングハウス整備の動向
書誌検索システム
– 米国議会図書館等が中心となり,1970年代か
ら整備
– ISO 23950制定のもともとの目的
– 現在,数百を越える書誌DBが稼動
– 検索属性集合 bib-1
クリアリングハウス整備の動向
行政情報ロケータサービス(GILS)
– 政府・行政機関の管理情報を国民が簡便に
検索・入手できる機構
– G7において,GILSを環境・天然資源の管理プ
ロジェクトに適用することが合意されている
(government ⇒ global)
– 検索属性集合は,bib-1のスーパーセット
クリアリングハウス整備の動向
FGDC地理データクリアリングハウス
– 1994年4月の大統領令に基づき,地理データク
リアリングハウスの構築を開始
– 現在,国土地理院を含む200をこえるノードが
設置されている
– 検索属性集合(GEO)は,bib-1及びGILSのスー
パーセット
クリアリングハウス整備の動向
その他のクリアリングハウス
– 地球観測衛星委員会(CEOS)では,地球観測
データの検索・提供のため,CIP(カタログ属性
プロトコル)を定義
– 生物多様性条約に基づくクリアリングハウスメ
カニズムにおいて,ISO 23950をプロトコルとし
て使用すべき旨決定(第5回締約国会議,2000
年5月ナイロビ)
我が国における標準開発
1995 GIS関係省庁連絡会議 設置
1996-1998 地理情報標準(第1版)の開発
1999- 地理情報標準のブラッシュアップ
2000 JMP(Japan Metadata Profile)策定
国土地理院クリアリングハウス
メタデータ
– 国土地理院の提供する空間データ製品に関
するメタデータ
メタデータ検索システム
– 試作版(’99.3): HTML + SQL + Java applet
⇒単独検索
– ISO 23950ゲートウェイ(’00.3): XML + ISO 23950
⇒分散検索対応!
ISO 23950ゲートウェイによる検
索
ゲートウェイ
検索フォーム
検索結果(一覧)
検索結果(詳細)その1
検索結果(詳細)その2
ゲートウェイを介した同時一斉検索
ユーザ
Q:「東京」「New York」
「Sydney」を含むデータ
を探してください
日本国クリアリングハウス
国土地理院
ゲートウェイ
東京1
Sydney
NY1
東京1
東京2
東京1
・・・
NY2
東京2
・・・
東京2
・・・
・・・
・・・
全部で5件見つかりました。
所在情報を送ります。
Q?
Q?
見つからな
かった
Q?
東京1
東京1
東京2
東京2
・・・
・・・
2件見つかった
Q?
Sydney
・・・
東京1
NY1
東京2
NY2
・・・
・・・
1件見つかった
豪州 クリアリングハウ
ス・ノード
2件見つかった
○○県○○センター
所在情報DB
検索システム
国土地理院
所在情報DB
検索システム
米国 クリアリングハウス・
ノード
米国クリアリングハウスとの連携
ユーザ
米国クリアリングハウス
ゲートウェイ
米国クリアリングハウス
ユーザ
国土地理院
クリアリングハウス
ゲートウェイ
国土地理院クリアリングハウス
ソフトウェアの日本語対応化
今回採用したクリアリングハウス用ソフト
ウェア(Isite)は,元来,米国において開発
日本語(多バイト文字コード)に非対応
ソフトウェアを日本語対応化
 Isite2.07i-J
米国FGDCクリアリングハウスとも調和的
XMLで記述されたメタデータ例
「数値地図2500(空間データ基盤)東京-1」
のメタデータ
メタデータエディタ
JMPEditor (国土地理院 開発)
http://zgate.gsi.go.jp/JMPEditorV1.1.lzh
Metadataform.xls(TTC 開発のTTC GEO
Catalogに付属)
http://gcat.ttc.co.jp/geo/gcat-document/csv2xml.PDF
MetaEdit(NTTデータ 開発)
http://www.nttdata.co.jp/profile/organ/public/metaedit/
Metalite (USGS/EDC & UNEP/GRID 開発)
http://edcnts11.cr.usgs.gov/metalite/
GIS関係省庁連絡会議申し合わ
せ(2000年10月6日)
今後の地理情報システム(GIS)の整備・普
及施策の展開について
http://www.nla.go.jp/keisei/gis/kaigi/121006moushiawase.html
GIS関係省庁連絡会議申し合わ
せ(2000年10月6日)
政府部内での相互検索とそれによる重複
投資の回避に加え,民間からの効率的な
検索を可能とするよう,政府全体の地理情
報に関するクリアリングハウス(地理情報
クリアリングハウス)を整備する。当面は,
国際標準を踏まえた米国の連邦地理情報
委員会(FGDC)が採用している手法に基づ
き整備を進める。
GIS関係省庁連絡会議申し合わ
せ(2000年10月6日)
地理情報クリアリングハウスは,国土地理
院に設置するメタデータ検索システムと,
同システムにより検索されるメタデータを
登録するための地理情報を保有する省庁
が設置するノードサーバーから構成される。
ただし,各省庁が個別に検索システムを設
置すること及び他省庁のノードサーバーを
共同利用することを妨げない。
GIS関係省庁連絡会議申し合わ
せ(2000年10月6日)
地理情報クリアリングハウスは,総務庁(現総務
省)が整備・運用している総合案内クリアリングシ
ステム(http://www.e-gov.go.jp/)とリンクする。
同システムがGILSのような概念をとりいれれば,
単なるリンクではなく,より実際的な連携が可能
GIS関係省庁連絡会議申し合わ
せ(2000年10月6日)
国土地理院は,メタデータ検索システムを
整備し,2000年度中に地理情報クリアリン
グハウスの運用及びノードサーバーの設
置やメタデータの整備に関する関係省庁
への技術面の支援を開始する。
本申し合わせ内容の各種政府
計画等への反映
経済構造の変革と創造のための行動計画
(第3回フォローアップ,2000年12月1日閣議
決定)
– 政府全体の地理情報クリアリングハウス(地
理情報の所在案内システム)を国際標準を踏
まえて整備し,今年度中に運用開始するほか,
各省庁が保有する地理情報について地理情
報標準に準拠したメタデータを整備する。
将来計画
関係ソフトウェアの公開・提供
関係機関,地方自治体への普及・支援
関連用語辞書,シソーラス,地名集の開発
国際的クリアリングハウス構築のため,他の多
バイト文字へも対応を!
– 中国語,韓国語…
国際的なメタデータ流通のためには,国際的文
字コードの採用が必要?(Unicode UTF-8?)
メタデータの自動収集
国土地理院
ゲートウェイ
ユーザ
国土地理院 クリアリン
グハウス・ノード
国土地理院
メタデータ
XMLファイル
メタデータDB
(SQLサーバ)
メタデータ自動収集
インターネット
△△県
メタデータ
XMLファイル
○○研究所
メタデータ
XMLファイル
御清聴ありがとうございました
河瀬 和重
国土交通省 国土地理院
地図部 地図技術開発室
[email protected]
The winter in
Tsukuba