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パネル型クエリ生成インタフェース
画像検索システムの改良
木下研究室
200702915番 倉橋大地
研究背景
• 画像検索がネットで普及している
• 「類似画像検索」は監視カメラ、医療などにお
いて欠かせないシステムである
• 欲しい画像のデータをより正確に効率的に検
索したい
画像検索の種類
• テキストをクエリとする画像検索
Text-Based Image Retrieval(TBIR)
• 画像の内容をクエリとする画像検索
Content-Based Image Retrieval(CBIR)
従来のCBIRの研究
• 問題点
– 検索するキーとなる画像が手元にないと検索が
できない。
従来のCBIRの研究
• 研究自体(CBIRの研究)は1990年前半から研
究されている。最新の手法では、色、形状、テ
クスチャ、特徴点などさまざまな特徴量を用
いて類似度を判定する。
• 肉眼では色、形状の2つで物体を判断するの
でその2つに着目し、木下研究室では「パネ
ル型クエリ生成インタフェース」を用いた類似
画像検索を研究している。
従来の木下研究室の研究
「パネル型クエリ画像検索システム」
パネルに色を塗って目的の画像を検索
問題点
• 問題点1
(1)メタデータの計算に時間がかかる。
(2)従来の研究ではメタデータの種類が少ない
ため精度が低い。
• 問題点2
パネルのユーザビリティ
⇒パネルのマス目の数が少ないため精度が低い
問題点1-(1)
• 画像データベースのメタデータ作成を検索ご
とに行っているので、検索に時間がかかる。
画像処理
検索
Click!
メタデータ
画像データ
ベース
※省略
所望画像の
入手
ユーザーによる
所望画像の確認
比較
類似度算出
所望画像の
類似画像群
問題点1-(1)
• メタデータをあらかじめ保存することで解消で
ユーザはここ
きる。
からスタート
時間の短縮
メタデータ
比較
類似度算出
所望画像の
入手
ユーザーによる
所望画像の確認
所望画像の
類似画像群
問題点1-(2)
・(2)メタデータの種類が少ない
クラスタリング
(RGB値・HSV値)
領域
画像
画像デー
タベース
(原画像)
ヒストグラム
構造解析
・多数決
・領域の重心
・包含関係
メタ
データ
パネルが少ない
ため描写が大雑 問題点2
把になってしまう
・パネルのマス目の数が少ないため精度が低い
検索したい画像
消化器はおろか、指定したところに赤色
図:従来のシステムの検索結果
が入っている画像は一枚もなかった。
パネルのマス目を増やすことで
検索精度が上がるか検証した
改良インターフェース
改良したシステムでの検索結果
細かい描写ができるように
なり、消化器のイメージが
上位4番目にでてきた。
消化器以外にも検索
意図(赤色の中に白
色が混じっている)
を汲み取ることができ
検索された画像
※ただし、パネルの数を増やしたことによって
パネルに色をつけるユーザの負担が増える。
提案
・あらかじめ用意されたキー画像をパネルに読み込め
るようにする。
提案
・さらに、パネル上で追加書き込みできるようにする。
右図は「机の上に乗ったりんご」の画像を検索するために
読み込んだりんごをベースに机を追加した。
まとめ
①メタデータ
•
検索時間短縮、精度向上のためのメタデータ作成を提案。
②ユーザビリティ
•
パネルの数を増やしたことによってユーザの検索意図をうまく
汲み取ることができるようになった。
•
パネルの数を増やすことによって生じるユーザへの負担の解
消を提案。
課題
• 今回提案したメタデータについてどれが有効
なのか評価する。
• マス目を増やしたが、ユーザへの負担と検索
精度の兼ね合いを考えたときの最適なマス目
の数の検証が必要。