Transcript 回転体の動画教材研究
天体の自転・公転を扱かった
手軽な教材開発
天文学ゼミ 07553006
太田 明宏
動機
天文分野は人気の分野だが、教科書の内
容が分かりにくいとも言われている。
その問題を取り上げた2005年度の三木誠
先輩の卒業論文によると地学の天文分野
で生徒が難しいと感じているのは「日周・
年周運動」、「自転・公転」、「金星の満ち欠
け」などの回転に関する分野であることが
明らかになった。
そこで、本研究では天体の自転・公転を
扱った手軽な教材の開発を行っていくこと
にした。
今回は太陽に注目して、黒点の動きによる
「太陽の自転の様子を示した動画」の試作品
と
「11/9の水星の太陽面通過の様子を示した
動画」の試作品
を作成する。
方法
太陽の自転(継続中)
観測日時:2006年 11月~12月の約1ヶ月間
観測場所:和歌山大学屋上天文台
観測方法:毎日 9:00、12:00、15:00の3回
口径60cm反射望遠鏡
口径15cm屈折望遠鏡
デジタルカメラ
太陽観測セット(写真1)
を用いて観測撮影。
写真1
水星の太陽面通過
観測日時:2006.11.9. 7:05~9:19
観測場所:和歌山大学屋上天文台
観測方法:約2時間の間、5分おきに
口径60cm反射望遠鏡
口径15cm屈折望遠鏡
デジタルカメラ
太陽観測セット(写真1)
を用いて観測撮影。
太陽観測の様子(写真2,3,4,5)
写真2
写真3
写真4
写真5
天文学ゼミ 4回生
山本 直人君
の協力のもと撮影
結果
太陽の自転の様子を示す動画(作成中)
水星の太陽面通過(公転)を示す動画
(movie1)を作成。
おまけ
水星が太陽へ内接する際の動画(movie2)
黒点の拡大図(黒点1、黒点2)
黒点1
黒点2
今後の課題・目標
他の天体の自転・公転の様子を示した教材
の開発。
土星の衛星の公転
月の満ち欠け
など
今回行った観測方法以外で簡単に低費用で
行える観測方法を、検討する。