流星電波観測における受信設備の違いによるエコー数の変化

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Transcript 流星電波観測における受信設備の違いによるエコー数の変化

流星電波観測における受信
設備の違いによるエコー数
の変化
5EI 33番
三田村 直人
内容
 目的
 観測方法
 観測結果と分析
 まとめ
目的
 電波を用いた流星観測は、天候や月明に
左右されず24時間観測できる。
 観測される流星エコーの数は条件を変え
ることにより異なる。
観測方法
 2本のアンテナをみさと天文台に設置する。
 それぞれのアンテナに対して受信機を接続
し、その出力をPCの左右のサウンド端子に
接続する。
 HROFFTソフトを用いて信号から流星エ
コーを解析する。
 得られたデータをインターネットを経由して
ダウンロードする。
鯖江市
みさと天文台
地図
南側アンテナ 北側アンテナ
エコー記録画面 2chHROFFT
観測結果と分析
 同一アンテナを使用し、受信機を変えた場
合のエコー数の比較
 同一受信機を使用し、アンテナの方向を変
えた場合のエコー数の比較
 アンテナの向きはそのままで、アンテナの
間隔を変えた場合のエコー数の比較
受信機を変えた場合のエコー数
の比較①
 時間
午前2時~午前8時
 4月30日 R-ch側の受信機変更
 変更前 4月28,29日
 変更後 4月30日,5月1日
受信機の交換とエコー数の比較
R-ch側
L-ch側
65.12 FT-655
FT-847 58.12
変更
変更なし
58.22
1.002
比較
0.728
47.40 IC-R75
0.728
受信機を変えた場合のエコー数
の比較②
 時間 午前1時~午前8時
 5月18日 L-ch側受信機変更
 変更前 5月2,4日
 変更後 5月18,19,22,24日
受信機の交換とエコー数の比較
R-ch側
L-ch側
36.00 IC-R75
FT-847 55.57
変更なし
変更
IC-R75 37.05
0.667
比較
0.740
32.44
0.901
分析
 受信機の性能の差によりエコー数は変化
する。
 受信機を変えていないR-ch側が変化した
のは、みずがめ座流星群の影響のため
北側アンテナのエレメント方向変
化によるエコー数の比較
アンテナ
平行
変更
直角
R-ch側
L-ch側
直角
変更なし
直角
観測期間
 時間
午前4時~午前10時
 5月2日 平行から直角
 変更前 4月30日5月1日
 変更後 5月2,3,4日
エレメント方向とエコー数の比較
R-ch側
L-ch側 FT-847
直角
IC-R75
47.40 平行
58.22
変更
変更なし
66.95
1.150
比較
0.750
40.88
0.863
直角
南側アンテナのエレメント方向変
化によるエコー数の比較
直角
変更なし
直角
変更
直角
R-ch側
L-ch側
平行
観測期間
 時間
午前1時~午前8時
 8月3日 直角から平行
 変更前 5月18,19,22,24日
 変更後 8月3~9日
エレメント方向とエコー数の比較
R-ch側
L-ch側 IC-R75
直角
37.05
0.775
32.44 直角
変更
平行
IC-R75
変更なし
53.64
1.448
比較
1.290
36.40
1.122
分析
 アンテナのエレメント方向の違いにより、エ
コー数が変化する。
アンテナ間隔変化によるエコー
数の比較
20m
L-ch側
3m
R-ch側のアンテナ移動
R-ch側
アンテナの移動前と移動後で比較
観測期間
 時間
午前1時~午前8時
 11月1日 両アンテナの間隔 3m⇒20m
 変更前 10月27,28日
 変更後 11月1,3日
アンテナ間隔とエコー数の比較
L-ch側
直角 42.99
アンテナ間隔
3m
R-ch側
33.59 直角
変更なし
34.43
変更なし
20m
32.36
0.963
0.801
R-ch側アンテナ移動
分析
 L-ch側に対してアンテナを移動させたR-ch
側はエコー数の減少率が小さい。
 アンテナを移動させることによって流星を
受信する範囲が変わる。
 アンテナ間隔の違いによる影響が見られ
たがもっと比較するデータを増やす必要が
ある。
しし座流星群
まとめ
 受信機はL-ch側をFT-847、R-ch側をFT-
655にしたときにより多くの流星を受信した。
 アンテナの方向は2本のアンテナの向きを
直角に設置したときにより多くの流星エ
コーを受信した.
 アンテナ間隔についてはこれから分析する。