支援室の様子 - 筑波技術大学

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教育学部障害学生支援室の様子

障害学生支援室職員の本年度の勤務体制

  週30時間(一日6時間×5日) … 1名 週 30 時間分を2名で交代勤務 … 2名 計3名による勤務体制 主業務:  手話通訳,ノートテイク,PCテイク   登録支援者や教職員間の連絡調整等のコーディ ネート 反省会,研修会,検討会等の実施,記録作成 *講義保障は,一日につき原則として連続しない2コ マを上限。不足分は学生等の登録支援者に依頼。

手 話 通 訳

群馬大学における情報保障の形態

ノ ー ト テ イ ク ( 説 明 会 の 様 子 ) P C テ イ ク 音声同時字幕システム

これまでの経緯

平成 15 年度 平成 16 年度 コーディネート 学生に依頼(謝金有) 職員(2名の交代勤 務) ノートテイク PC テイク 学生中心の登録制(時給による謝金) 平成 17 年度 職員3名によるシフ ト (ノートテイクの一 部を登録支援者に 依頼) 手話通訳 職員と学外の通訳者 音声同時字幕シス テム 研究費による試験運 用 復唱者養成に よる実運用へ

情報保障の質の向上を 目指した取り組み 講 義 終 了 後 の 反 省 会 授業者,通訳者,学生による検討会 PCテイク講習会(年間5回実施) ビデオ分析をしながらの手話通訳の研修会

職員による「常駐」手話通訳体制のメリット

 講義通訳だけでなく,教職員への相談など, 聴覚障害学生が必要な時に通訳ができる。  質の高い講義通訳に向けた取り組みが行え る。 ・教員,学生間の連絡が密にとれ,迅速な対 応が可能。 ・反省会,研修会を継続的に実施できる。

反省会の主な成果

  手話通訳者の技術向上 双方の要望をこまめに伝えあうことができる  講義通訳の際に曖昧だったり漏れてしまった 情報をフォローできる。  専門用語の手話を,吟味しながら固定化する ことができる。  それぞれの講義の特徴に応じた対応を,皆で 検討することができる。

全学的な支援体制へ

     「群馬大学障害学生修学支援実施要項」 の制定(平 成17年6月10日) 視覚・聴覚・肢体不自由者等の障害のある学生に 対する支援の基準を明文化 手話通訳:原則として,障害者1人につき専門支援 者2人(内1人は専門支援補助者又は専門的技能 を持ったティーチングアシスタントでも可) *専門支援者はパート職員 ノートテイクは2人体制 各部局から必要経費を本部に要求

現在,心がけていること

 全ての授業等への情報保障 (テイカーや通訳者の突発的な都合も含めて)  聴覚障害学生のニーズに即した支援 ・求める  学生が入りやすい支援室づくり ・障害学生間での交流 ・学生テイカーの交流 → → 意識の変化 登録者の確保  質の高い情報保障 ・反省会,研修会,検討会の継続的な実施

検討すべき課題.1

 どこまでが大学の情報保障の範囲なのか? ・現時点での対象外:研究室の「合宿」や「飲み会」 「範囲外」ではあるが,実際は重要  地域とのつながり ・学内の体制が整うほど,相談する必要が減っていく  学生ボランティアの活用と,質の確保 ・専門支援者を雇用するよりも,質は下がる

検討すべき課題.2

 今後,障害学生の数が増えたら … ? ・学生数に応じて職員を雇用するには,どこかで無理が 生じる可能性がある。 → 専門的なスキルを持つスタッフを養成するシステム を構築する必要がある。  聴覚障害学生自身のエンパワーメント → 同じ仲間同士のつながり,教えあいの力 → 支援者養成に携われ,ピアカウンセリングの 能力を備えた聴覚障害当事者の教員が必要