レポートの作成

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レポートの作成
効果的な発表の仕方
レポートの全体的な構成
 概要
 本研究では、「何を行い」「どのような結果が得られたのか」を簡潔に
要約する
 問題と目的
 これまでの先行研究などを概観して「何が問題なのか」などに関して
研究の背景を確認する
 本研究で検証したいことや実験仮説は何かを明確にする
 本研究
 実験をどのように行ったのかに関して具体的に説明する
 結果と考察
 どのような結果が得られたのかを示し、そこから何が言えるのかに関
して先行研究と関連させながら考察を入れる
 参考文献
 興味がある読者の為や論拠の出典を明らかにするために使用した
文献を提示する。
研究の背景
 概要
本研究で何をやり、どのような結果が得られたのかを簡潔
に説明する
聴衆や読者の興味を喚起したりすると同時に、研究の全体
構造を明確にする
 屋台の骨組み(枠組み)を提示する役割
 問題と目的
これまでの先行研究では「どのようなこと」が「どのように」研
究されており、「どのような結果」が得られているのかに関し
て説明する
そして何が解明されていないのかに関して説明する
 何を問題にしたいのか?なぜそれが問題なのか?など
 「言語ラベルは本当に記憶に影響を与えるのかな?」など
本研究
 研究の目的
本研究で「解明したい問題」や「検証したい仮説は何か」に
関して説明する
 もし意味記憶が構造化されて長期記憶に貯蔵されているなら、
意味的に関連する単語の処理が速く行われるなど
 本研究参加者
どんな参加者を対象としたのか?
 男女比や参加人数など
 但し、個人情報に関わることは聞かないように気をつけること
(学籍番号など)
参加者をどのように選択したのか?
 どのような母集団が設定され標本抽出をどのように実施した
のか?
 自発的に参加してくれる人を募ったなど
材料と手順
 刺激材料
実験で使用した刺激の内容や性質などに関して説明する
 関連のある項目として「△△」を使用したなど
作成した場合はどのような方法を用いたのかに関しても説
明する
 予備調査として評定課題を行ったなど
 手続き
実験をどのような順序でどのような方法(パソコンor紙と鉛
筆など)で実施したのか?
 個別もしくは少人数で実験を同時に行ったなど
実験に費やした時間は?
 実験を実施するのに1人につき約10分掛ったなど
分析方法と結果
分析方法
研究で知りたいことを明らかにする為に「どのよう
な分析手法を使用したのか」に関して説明する
Excelで相関分析を行ったなど
結果
どのような結果が得られたのかに関して、表やグラ
フを使用して具体的に示す
統計の値は文中で提示した上で、Raw Dataはレポート
の最後に添付すること
考察とまとめ
 考察
 実験で得られた結果を基に「そこから何が言えるのか」「何が言えな
いのか」に関して考察や解釈を行う
 この事は「××」ということを示唆していると思われるなど
 先行研究の知見を絡めて説明できれば説得力も増すと思います
 問題点
 本研究の問題点や弱点などに関して説明する
 参加者の人数が少なかったので一般化できないなど
 まとめ
 改めて、研究の結果に関して要約し、その結果が持つ理論的・実践
的意味と、今後の課題や研究の方向性に関して説明する
 今後は、もっと多くの参加者を増やして実験することが必要など
参考文献と付録
参考文献
興味のある読者が理解を深めることができるように「実験
で使用した参考文献」を提示する
日本語と英語の文献で少し書き方が異なります
「剽窃では?」という誤解を与えない為にも必ず書くこと
作文と論文の相違
付録
実験で使用した刺激材料やraw dataをそれと解るように
説明した上で、レポートの最後に載せる。
研究のセールスポイント
 オリジナリティを出す為に!
研究の特色や独自性(工夫した点)など研究の特徴を明確
にすることも効果的なレポートを書くには大切です
 テーマの目のつけどころ
 方法や分析の創意工夫
 結果のおもしろさ
 結果の解釈や理論的考察の深さ
但し、これらを詰め込みすぎると自画自賛的な印象を与えて
しまうので、強調したい点だけアピールするようにすると効
果的なレポートを作成することができます
科学する心
 何よりも大切な事は、
 研究内容を発表したりレポートとしてまとめる時には、
「何のために、どのような研究を行い、どのような結果を得て、
そこから何を考えたのか」を明確に説明すること
 また発表の際に気をつけることは、
「えー」「あのー」などの使用を出来るだけ避けること
ひとつひとつの文を短めにすること
聴衆の方を見るなど話しかけているという印象を与える