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科学する心を育てる保育と
子どもなりの問題解決の過程
瀧川 光治
(樟蔭東女子短期大学)
保育内容総論
保育内容・環境
保育内容・人間関係
造形
「科学」=難しい?
「科学」は、幼児に必要なん?
小学校の理科教育を、
幼児におろしてくる
科学する心
を育てる
どこにでもある「科学する心」
子どもたちの「科学する心」は、
ここにも!
日常の保育の中で、
どこにでもあふれている。
ここにも!
3歳児の
お寿司づくり
の中には?
ここにも!
子どもは、 Natural Philosopher
science
Scientist
科学
(1840年代に誕生)
職業的科学者
ガリレオ、ニュートン
などの時代の科学
natural philosophy
Natural Philosopher
哲
学
(1600年代~1880年頃まで)
明治維新(1868年)
「科学する心」を育くむって?
「科学する心」は、子どもの中に芽生えるもの
それをどのように、保育者がつかみとり、
援助、環境構成につなげていくかが大事
1.常磐会幼稚園の実践の特徴
① 「まなざし」の向こう側
② 「科学する心」を5つの視点で捉える
③ 「科学する心のめばえ」の年齢による違
いが何かを明らかに
④ 「きっかけを育む」から「気づきを育む」へ
⇒ モデルの提案
今日の遊びから
○スライムの遊びー五感(手の感触)
⇒ スライムは夏だけのものじゃない。
・さわりごこち
・あたたかさ⇔つめたさ
○ 日差しを利用した影絵遊び
⇒ 光源はおひさま
○ ダイナミックな2階からのどんぐりころがし
⇒ 室内での遊びをさらに展開する。
2.好奇心とは?
・「好奇心」を言葉で説明することは難しい。
・「紙コプター」を作って
遊んでみよう!
「外的な側面」と「内的な側面」
「外的な側面」・・・どんなことした?
何度も何度も繰り返し自分の手から落として
みたり、少し投げ上げてみたりしてみる。
「内的な側面」・・・どんなこと思った?
繰り返しの中で、「おもしろい」「たのしい」と
いった感じや、「くるくる回る動きが不思議だ
なぁ」「なんでくるくる動くんだろう?」といった
不思議・疑問に思う気持ちなどを感じたりす
る。
3.大きな発達の流れ
(大きく三つの時期としての理解)
初めての集団生活を過ごし、
様々な環境内の人や事物に出会う時期
園に馴れて、遊びが充実し、自己を発揮する時期
子ども同士の人間関係が一緒に物事に対して
活動する中で深まり、互いに学び合い、ともに大きな
目標に向けて協力していくことが可能となる 時期
4.「5つの科学する心の視点」と
「子どもの内的な側面と外的な側面」
子どもの内的な側面
(内的活動)
子どもの外的な側面
(外的活動)
・感性・意欲・感情
の系(感動する心、とき
物・事象へのか
かわり
めく心、表現する心)
人へのかかわ
り
・認識・操作の系
(判断する心、探究する
心)
保育者
5.内的活動と外的活動を、
自分で実感してみよう。
① 綿棒の吹き矢
⇒ どんな気持ちになったか?
どんなことを考えたか?
どのようにかかわったか?
② 紙トンボをちょっと工夫してみよう。
6.目的意識を持つことの意味
目的意識とは?
めあて、見通し、予想、やってみたい! 何
かな? なんだろうな? どうしてかな?
きれいだなぁ、不思議だなぁといった気持
ち(内的活動)で、明らかに対象に向いて
いるもの。
まなざしの
向こう側にあるもの
7.子どもなりの問題解決の過程
(1)「探索行動」から「探究行動」へ
問題解決の過程
(考え・思考の過程)
(2)活動を通した認識の変容と
問題解決の過程
関係付け
られた知識
気付き・発見
まなざし
考える
目的意識をもった活動
(問題解決行動)
感じる
「表にみえる活動」と
「内面」の両側面
全身でかかわる
8.科学する心を育てる保育のために
(1)日々の遊びの中の「科学する心」と、
意図的・計画的な遊びとしての「科学する心」
(2)「科学する心の芽生え」をつかまえる。
日々の遊びの中の
「科学する心」
意図的・計画的な遊び
としての「科学する心」
子 ど も
保 育 者
科学する心の芽生え
8.科学する心を育てる保育のために
(3)気づきを促す(育む)ための目で見てよ
くわかる環境構成。
きっかけを促す(育む)ためのよくみて、五
感をゆさぶり、働かすことのできる環境構成
環境
気づき
きっかけ
子ども
8.科学する心を育てる保育のために
(4)子どもなりの問題解決を促すための環境
構成・保育者の援助・配慮
目的意識
子ども
探索活動
探究活動
問題解決の過程を含む活
動
(かかわりながら考える、
対
象
8.科学する心を育てる保育のために
(5)子どものまなざし・対象へのかかわり
方を見つめる(見守る)保育者の目・居方
(6)探索活動・探索的な行為をしっかり遊
び込む(くり返し楽しむ)ことが、探究活動・
探求的な行為へつながる。これが小学校
以上の学びの接続となる。とくに年齢があ
がると協同的な活動の中での問題解決が
重要。
素材を展開する力
ストローを使った遊び・制作をどのように展開する
か?
⇒ その遊び・制作のねらいは何?
どんぐりを使った遊び・制作をどのように展開する
か?
⇒ その遊び・制作のねらいは何?
いと電話を使った遊び・制作をどのように展開する
か?
⇒ その遊び・制作のねらいは何?
お誘い~メール送ってください。
「科学する心を育む保育のメーリングリスト」
乳幼児期の子どもたちの「科学する心」というと
きの「科学」は「science」ではなく、「natural
philosophy」だと考えています。
つまり、子どもたちは何にでも興味を持つ哲学
者だという捉え方です。そんな視点で、子どもた
ちの好奇心や探究心、探索活動などについてエ
ピソードの交流、情報交換、私はこう考えるという
ことを交流していきませんか。