飛騨高山学生会議 - NPO法人 地球の未来

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飛騨高山学生会議
持続可能な地域社会は、君たちの力で!!
駒宮博男
(特活)地球の未来 (特活)地域再生機構 理事長
(特活)ぎふNPOセンター理事長代行
名城大学大学院経営学研究科客員教授
問1 : 何が持続不能か知ってますか?
問2 : 「持続可能社会」って、どんなイメージです
か?
①ハイテクなイメージ
②江戸時代のイメージ
問3 : “LOHAS”をどう思いますか?
①かっこいい
②ださい
問4 : 君たちの手で、持続可能社会を作れますか?
①無理くさい
②やってみたい!!
『改革は、小さいところ、弱いところ、遠いところから 』
・広島県高宮町の事例(地域協議会)
閉鎖されたJAスーパーを住民が再開
地域に郵便局誘致
『お好み住宅』で過疎対策
自然教室etc.
・静岡県天竜市熊の事例(NPO法人)
地域の女性が立ち上がり、『お母さんの店』
年商1億で、収益は高齢者福祉へ!
・長野県根羽村
『ねばーギブアップ』宣言
林業、建築を中心に、右高上がりの地域経済!!
Ⅰ.そもそも、NPOとは何か
(序論にかえて)
地域再生の鍵を握る(?)NPOの現状
・問題のないところにNPOなし!
社会的問題とは何か・・・・(持続不能性問題?)
問題解決が全てのNPOのミッションのはず
・都市部と郡部の本質的差異
NPO法人は、「落穂拾い」?
新たな公共の担い手となり得るか?
現代社会が抱える危機(問題)の種類
現代社会が抱える危機(問題)の種類
局
地
的
・地震
・身近な環境問題
・高齢者福祉
いわゆるNPOの活動領域
・教育問題
・身近な経済問題
市町村合併に伴う地域の公共サービスの質の低下、減少の可能性
財政破綻
・環境破壊
・地球温暖化
・オゾンホール
・その他
・南北格差の増大
広
範
囲
食糧危機、エネルギー危機
・戦争
・危機はこの矢印に沿って顕在化する
・ある閾値を越えると行動の誘引化
・グローバル経済
緩慢
突発
都市型NPO活動、郡部型NPO活動
・都市のパブリック領域
: パブリック領域
: 行政
: 外郭組織
・郡部のパブリック領域
: ボラ組織
: NPO
: 企業
Ⅱ.持続不能社会とは何か?
・グローバルな持続不能性
(メドウズのシナリオをどう読むか)
・日本固有の持続不能性
(これをしっかり認識しないと!)
このまま放置したシナリオ
(警告のシナリオ)
このままの状態を続けるというシナリオ
(現在の状況はこのシナリオに近い)
1970年代に行った第1回目のシミュレーショ
ン上に人類はぴったり乗っている。
このシミュレーションを見てしまったあなた
は、持続可能社会に向けて何かをしなけれ
ばならない責務を負うだろう。
それでも、『見ざる聞かざる言わざる』の態
度をとりつづけられるだろうか?
(特に経済界の人々)
これまでのシナリオのまとめ
無為に放置するシナリオ(シナリオ1)で分かること
このままの状態を続けると、10~15年後に破局をむかえる
資源豊富・技術導入シナリオ(シナリオ2~6)で分かること
シナリオの前提 :
(極めて楽観的!)
再生不可能資源は現在の2倍と設定
導入技術は大きな副作用を起さず有効に働く
市場は完全に、しかも俊敏に機能する
政治も完全に、しかも俊敏に機能する
戦争は無し
教訓
①複雑で有限な世界では、一つの限界を取り除いたり引き上げたりして成
長を続けようとしても、また別の限界に突き当たる
②社会が経済的・技術的能力を発揮し限界を先送りするのに成功すれば
するほど、幾つもの限界に同時にぶつかる可能性が高くなる
(1)+(2)+(3)+(4)+(A)+(B)
持続可能シナリオ2
こんなことは言いたくないけど、
「もっと早く対処していれば、楽に持続
可能になるチャンスがあったのに!」と
考える人(真っ当な『持続性学者』)の
回顧的シナリオ
1982年に全ての手段を講じておけば、
今(2006年)既に優雅な持続可能社会
になっていたはずです!!
とにかく、1日も早くシナリオ9が実行可
能な社会を構築しないと、どんどん状況
は悪くなるばかり!!
みんな一緒に滝壷に落ちますか?
でも、私達は、実は滝壷に落ちませ
ん!
滝壷に落ちるのは、私たちの子や孫の
世代からです!!!!!
これまでのシナリオのまとめ
抑制シナリオ(シナリオ7~8)で分かること
シナリオの前提 : 人口抑制は完璧に行われる
一人当たり工業生産は2000年の+10%で固定
(比較的豊かだが、それ以上は許さない)
教訓
①物欲を抑制することは極めて重要であるが、もやはそれだけで
は持続可能社会にはならない
抑制+技術導入シナリオ(シナリオ9~10)で分かること
教訓
①物欲の抑制だけでなく、適切な技術を導入することで、初めて持
続可能社会が実現する
②決断・行動は早ければ早いほど効果がある
(1982年に行動開始していれば、人口は60憶人でストップ)
(2022年に行動を開始したのでは、最早遅すぎる!)
③ただし、このシミュレーションは、かなり楽観的な予測の基に作
られているため、持続可能シナリオといえども実現は厳しい
メドウズのまとめ
いかがでしたか?
この話、信じますか?
もし、メドウズのシミュレーションが正しいとして、
これがグローバルな将来の状況だとして、
日本は、
岐阜県は、そして、長良川流域はどうなるのでしょうか?
私の仮説的方針
メドウズのシミュレーションはかなりの確度で当たるでしょう。
ただ、持続可能社会構築は、グローバルスタンダードを決めて一
斉に世界中で進めるものではありません。
そんなこと、誰が出来ますか? 国連の事務総長ですか??
現実的で、実現可能性の高い答えは、『地域から!』しか無い様な
気がします。人間がコントロールできるのは、所詮目の前に見え
る範囲だけです。当然ながら、国土形成計画も、このラインで考
えるべきでしょう。
持続可能な小地域の集積こそが、持続可能社会なのでは!!
日本固有の持続不能性
1.国、自治体の財政破綻
・国民の金融資産 < 国と自治体の負債 となった時が問題!
・現状は、約800兆円の負債+年30兆円ずつ増加
2.食、エネルギー自給率の低さ
・食は、郡部にいればOK!!
(シミュレーション済み!!)
・エネルギーもきっとOK
(木質バイオマスはシミュレーション済み!!)
・ただ、もし今急に円が暴落すると、危険な状態!!!
3.人口減少社会(少子高齢化)
・是非、最低2人、赤ちゃん産んでください!!!!!
(私は、4人の子持ちです!)
4.『思考停止』と極度な『自己中』
・『民は愚かな方がいい』(ウォルフレン)
・『お国のため』の反動、『自分のため』
(『お国』ではなく、『社会のため』に活動することの重要性)
Ⅱ.では、どうしたらいいか?
・先ずは、現状に目をそむけないこと
・やれば、必ず出来る!!
・やらないと、何も出来ない!!!!
ちょっと、お勉強(補完性の原則による地方自治とは)
補完性の原則の現状(『特異点』分析)
凡例
補完の方向
特異点
個人
家庭
コミュニティー
市町村
県
国
国際社会
理念型
・コミュニティーが補完原則の頂点に
・持続社会においては有りうべき姿?
・合併後の山岡町?
・『コモンズからの信州革命』はこの思想?
・コミシス大和の目指すシステム?
・行政主導(首長主導)の考え方
・『地方制度調査会』はこの思想?
・『NPO』、『コミュニティー』の意義は希薄?
・埼玉県志木市は、実はこのタイプ??
・県の行動原理としての補完性の原則の姿
・県が補完原則の頂点
・論理的に言って、最も必然性のないシステム
・道州に移行した場合は、単なる中央集権
コミュニティー優
位型
市町村優位
型
県優位型
(アメリカ)
中央集権型
+アメリカ追
随型
それぞれの特徴
・完全な理念型
・個人が補完原則の頂点
・条件として、完全なる自己の確立
・コミュニティーの意義は希薄?
・『社会』、『リーダー』の意義も希薄?
・単なる理念であって有り得ない??
・現在の我が国の状況
・『逆補完性の原則』に従ったシステム
・補完原則の頂点はアメリカ??
・現状の税制はこのシステムに従っている
・このシステムを崩さない限り『自治』は不可能
なんか、現実離れ?
『ヒト生態学』に合致?
みんな頂点に立ちたがる!
良質なリーダーシップ??
間接民主主義を堅持??
これには、もう飽き飽き!!
1940年体制の悪しき遺物
財政破綻の元凶!!
規模に従った相互補完性
凡例
中心となるセクター
誰が
何を
初等
中等
教育
高等
職業
高齢者
福祉 子育て
障害者
家庭医
医療 高度
先端
環境
地域
地球
外交
草の根
国家間
防衛
通貨
地域
円
個人
家庭
コミュニティー
市町村 県(道州)
国
国際社会
『耕せ!岐阜』分科会の皆さんへ
1.自給率の低下
・1970年代後半の日本とイギリスの穀物自給率は同じだった。
その後30年で、イギリス100%強、日本20%強。この違いは??
2.農家の高齢化
・私の住んでいる恵那市の米作り農家の平均年齢は70歳を超えている。
(詳細は、農水省の『わがマチわがムラ』を見て下さい!)
3.危険な食品と流通
・農家は、自給用の野菜には農薬をかけない!?
(流通を変え、消費者を変える必要性)
4.青年は農地を目指す!!
・名古屋大学竹内君の挑戦
・石井君(元市民フォーラム21NPOセンター事務局長)の挑戦
5.私の提案 = SOHOで食は自給!
『めざせ!さわやか3組』分科会の皆さんへ
1.日本の教育予算の低さ
2.日本の教育私論
・教育の目標を変えよう!!
○高度成長期の教育目標 : スピード+正確性
○これからの教育目標 : 問題解決+合意形成
特にリーダーは、『青写真』を提示する創造性
3.『学校運営協議会』が始まった!!
・『学校評議員』制度の形骸化
・人事権+予算執行権 = 経営権
・東京都足立区五反野小学校 : 『理事会』
三重県津市南が丘小学校 : 校長公募
岐阜県多治見市市の倉小学校 : 2年かけて準備中
4.(付録)
『女王の教室』見ましたか?
(教育の現場に奇跡を起こそう!)
『君も森人になれ』分科会の皆さんへ
1.持続可能社会の鍵は、森林です!!
・人工衛星から日本を見ると・・・・
(先進諸国の中で1番緑が多い!)
(我々おじさんの世代の教科書には、『日本は資源のない国』が強調)
2.今、森林はどうなってるか?
・どうなっているか分からない!だから、調べる!
(『庄内土岐川源流森の健康診断』とは・・・・)
3.国産材は高くて売れない???
・流通の問題点(中間搾取が多すぎる!)
4.材としてだけでなく、エネルギー資源として
・『森の発電所』(岐阜県白川町)
・名古屋パルプ(バイオマス利用ボイラ)
・ペレットストーブ
『POWER to the ぴーぽー』分科会の皆さんへ
NPOの命はミッション。
現場でミッションを感じてきてください。
『ジェンダー体験バラエティ in ぎふ』分科会の皆さんへ
(これ言うと、ぶち壊しになるかも?!)
日本は元々母系社会です。“Lady First”は、女性を馬鹿にした風習?!
女性は、弱い男性を守ってあげてください!!
『社会の窓から現場を覗く!超体感系』分科会の皆さんへ
働くことは、とても楽しいこと!
誰が労働に『嫌なもの』というイメージを与えたか?