スライド2014年3月9日在宅福祉まちかど委員会研修会

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在宅・福祉・まちかど相談委員会研修会

2014/3/9 トマト薬局保免店 尾場瀬 光雅

トマト薬局 医薬品 マネジメント ( 副作用・服薬管理 ) 在宅医療 他職種連携

なぜ服薬管理が必要なの? 誰のため? 何のため?

症例 75 歳 女性 (独居) : うっ血性慢性心不全、腎機能 障害、COPD、認知症? 服薬管理不良のため、初回訪問前に医師より、 服薬管理改善依頼 一包化・お薬カレンダー・患者教育を実施 服薬管理不良変わらず。心不全の憎悪による 入退院を繰り返す

ケアマネージャーにヘルパー導入を依頼 ➡ 1 日 2 回のヘルパー導入の許可 主治医に報告し、服用回数を 1 日 3 回から 2 回へ変更 ヘルパー訪問時に服薬介助 服薬遵守率が大幅に改善 入院 6 回 / 年 ➡ 以後一度も入院なし

服薬管理の最終目的とは? 服薬不良 病気の悪化 苦痛の増加 医療費の増加 入院リスク 医薬品追加・増量・残薬

服薬不良の原因は何か? 意図的 薬への不安 (薬の数が多い・薬効を理解できていない・ 副作用が怖い) 自己調節 (高血圧・高脂血症など、無症状による 必要性の認識不足)

意図的な服薬不良への対応 丁寧な服薬指導で説得 (薬のことを相談出来る人を作る) 優先順位方式 薬の数、服薬回数を減らす (持続型製剤、合剤の活用) 1 日 3 回 1 日 1 回

服薬不良の原因は何か? 意図的ではない 薬の整理がつかない (高齢者、認知症 ) 身体的理由から、錠剤、カプセル、または 散剤が飲めない

意図的ではない服薬不良への対応 薬の整理がつかない 高齢者 (判断能力の低下) 一包化 お薬カレンダー ・ お薬BOX 薬の数、服薬回数を減らす

意図的ではない服薬不良への対応 認知症 (認知機能の低下) 服薬管理者を決める 本人管理が難しい (危険) と判断されれば潔く諦 める (服薬指導で改善することは殆どない) 訪問看護師、デイ、ヘルパー、(家族) の活用

意図的ではない服薬不良への対応 服薬管理者に合わせた服薬回数への変更 状況を医師へ報告、処方設計の依頼 持続型薬剤等への変更 必要最小限の薬剤数への変更 一包化 管理方法はスタッフ間で打ち合わせしておく

意図的ではない服薬不良への対応 高齢による判断能力の低下なのか、認知症による 認知機能の低下なのかを見極めることが重要

個人宅患者様で自己服薬管理が困難な方の割合 本人以外が 管理

83 % (158/191)

家族以外が 管理

27 % (43/158)

トマト薬局保免店 (2013.4)

連携が取りづらい職種 第 15 回日本在宅医学会より

薬剤師を介した医師との連携

ご静聴ありがとうございました