講義No5 - 多摩大学

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アートマネジメントⅡ
講義No5
望月照彦教授
「企業家(起業家論)」
リスクを引き受け、新事業に挑戦し
次の時代を創造する
第5回 アート・マネージメントⅡ 講義概要
第1章 企業家社会が始まった
第2章 企業家とは
第3章 政府経済(ケインズ)と企業家経済(シュンペーター)
第4章 「中堅企業論」と「大規模時代の終わり」
第5章 アメリカの企業家、日本の企業家
第6章 野性の企業家・インパナトーレ
第7章 社会企業家(起業家)の登場
第0章
企業家という存在
1) 最も偉大なる企業家は
2) 最もお金持ちの企業家は
第1章
企業家社会が始まった
1) 時代を革新するのは政府でも消費者でもない、
企業家である
2) かつては王族が支配し、聖職者が力を持ち、政治家が
権力をもっていた
3) しかし、市場を動かし、「見えざる手(アダム・スミス)」
と手を握るのは企業家である
4) さらに政府主導の福祉国家政策も行き詰まり、それに
かわるNPO・NGOの新しい企業家も生まれている
第2章
企業家とは
1) 企業家とは、お金儲けのみを目標とする人間ではない
2) ロビンソン・クルーソーは代表的な企業家である
3) 最も有名な定義はシュンペーターのものである
4) 「企業家とは、時代や社会、産業の革新者(Inoveter)
であり、その革新は新結合(New Convination)に
よって展開される」
シュンペーターの「新結合」の内容
① 新しい生産物または生産物の新しい品質の創出と実現
② 新しい生産方法の導入
③ 産業の新しい組織の創出(例えばトラスト化)
④ 新しい販売市場の開拓
⑤ 新しい買い付け先の開拓
第3章
政府経済(ケインズ)と企業家経済(シュンペーター)
1) 今でも不況対策には2つの理論が激突する
2) ケインズの政府による財政出動と、民間による
自立的な景気対策である
3) 小林一三の企業家精神はシュンペーターのものである
4) さらにシュンペーターの理論を超えた企業家、
すなわち社会起業家が生まれている
第4章 「中堅企業論」と「大規模時代の終わり」
1) 日本においても先端的企業化活動に注目した人間がいる
2) 多摩大学の中村秀一郎先生である
3) 日本産業の二重構造論に疑問を持ち、
新たな中小企業論を打ち立てた
4) そこからベンチャービジネスと大企業時代の終焉
というコンセプトが生まれた
第5章
アメリカの企業家、日本の企業家
1) アメリカ社会はなぜ20世紀に飛躍したのか
2) マックス・ウェーバーはピューリタニズムに
その根源を見る
3) 日本で最も早い企業家・渋沢栄一は儒教に
本源を見出した
4) 今、世界を代表する両国の企業家に求められるのは
「企業哲学」である
第6章
野性の企業家・インパナトーレ
1) 1984年に出されたビオリ&セーブルの
「第2の産業分水嶺」は大きな衝撃を与えた
2) 21世紀の産業社会の新たなモデルとなるのはアメリカ
でも日本でも中国でもなく、イタリアであるという発想だ
3) そのコンセプトは「フォーディズム」から
「フレキシブル・スペシャライゼーション」である
4) イタリアのインパナトーレはMBAではなく
野性の企業家である
第7章
社会企業家(起業家)の登場
1) 城山三郎の企業家の定義
城山三郎の企業家(経営者)に必要な4つの条件
① 探検家
③ 判事
② 戦士
④ 芸術家
第7章
社会企業家(起業家)の登場
1) 城山三郎の企業家の定義
2) NPOが新しい社会のインフラとなる
3) マーケットプッシュ型からコミュニティディベロップ型へ
4) 今一度、人間社会の担い手としての企業家という存在