情報基礎II第一回目

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Transcript 情報基礎II第一回目

情報基礎II
(第1回)
月曜4限
担当:北川 晃
担当教員自己紹介
• 名前:北川 晃(きたがわ あきら)
• 出身:滋賀県東近江市
• 所属:教育学部 技術教育コース 講師
(科学技術教育コースも兼任)
• 担当科目:大学基礎論,情報基礎 他
平成26年河桁御河辺祭り
• 専門:量子物理学,光ファイバ工学
• 趣味:テレビゲーム,読書,リラックマ集め,ドライブ
評価
• 中間試験(もしくはレポート):30%
• 定期試験:70%
その他,出席状況などを加味して総合的に判断する.
この講義で扱う内容
• アルゴリズムとは何か
• Microsoft Visual Basic Expressを用いた
初歩的なプログラミング
 Visual Basicの基本的な文法
 アルゴリズムの実装の仕方
 判断・分岐,飛び越し,繰り返しの処理の仕方
 ソースコードを実際に入力し,動作を確認
• 様々な日常問題への応用
情報基礎実習I(木4・5)にて,問題演習を行う
参考書
他に,戸川 隼人 著,「ザ・FORTRAN 77」,サイエンス社(1986年)など.
情報処理を学ぶ意義
理工系において…
数学を用いて
方程式を解く
•手で解けない問題も多い
例:
cos x  x の解を求めよ.
実験を行い,
データを取る
•膨大なデータを,素早く整理したい
例:1000個以上あるデータを,
小さい順に並べ替えよ.
計算機(コンピュータ)を用いて,効率的に問題を解決する.
•ユーザーの指示により,動作する(自発的には動かない).
•機械は繰り返しなど,単純操作は得意.
•用途に合わせて,最適な方法を適用する.
アルゴリズム
• 数学,コンピューティン
グ,言語学などの分野に
おいて,問題を解くため
の効率的手順を定式化
した形で表現したもの.
流れ図,フローチャート
プログラム
• コンピュータの行う処理(演算,動作,通信,
等)の手順を指示したもの
上底A,下底B,高さHの
台形の面積Sを求める
Visual Basicプログラム
Sub Main()
Dim a, b, h, s As Single
Console.WriteLine("上底の値を入力して下さい")
a = Console.ReadLine()
Console.WriteLine("下底の値を入力して下さい")
b = Console.ReadLine()
Console.WriteLine("高さを入力して下さい")
h = Console.ReadLine()
s = (a + b) * h / 2
Console.WriteLine("台形の面積はs={0}", s)
End Sub
プログラミング
• アルゴリズムを元に,プログラムを作成
(流れ図などを利用)
アルゴリズム
プログラム言語
プログラム
話の内容(文脈)
対応
言語
文章
プログラミング言語
• コンピュータに対する一連の動作の指示を記述するた
めの人工言語の総称
※自然言語(日本語,英語,ドイツ語…)との違い
論理的,厳密
•構文上の間違いは許されない
•文脈によって意味が変わることがない
•設計者の意図と作業によってのみ変更される
主なプログラム言語
BASIC
Java
C
JavaScript
C++
Lisp
COBOL
Pascal
FORTRAN
Prolog
• BASIC: Beginner’s All-purpose Symbolic Instruction Code
(初心者向け汎用記号命令コード)
• 英語を基礎とした,初学者にも分かりやすい文法
• 非常に多くの方言がある
→
Visual Basic (Microsoft)
情報処理の流れ
外部記憶装置
(ハードディスク,
USBメモリ)
入力装置
(キーボード,
マウス)
記憶装置
(メモリ)
出力装置
(モニタ,
プリンタ)
演算装置
(CPU)
処理装置
(CPUが行う)
Visual Studio 2013のインストール
http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=40787
‘wdexpress_full.exe’をダウンロードし,セットアップする.
Visual Basic 2013のインストール(続き)
ダウンロードしながらセットアップが進む.
場合によって,再起動が必要となる.
Visual Basic 2013の起動
初回起動時に,Microsoftアカウントでのサインインが促される.
Visual Basic 2013を使ってみよう
ファイルメニューから,新しいプロジェクトを選ぶ.
コンソールアプリケーションを選び,’Hello’と名前をつける.
(保存箇所にも注意)
プログラミングの第一歩
ここにプログラムを書く.
Sub:サブルーチン,
ひとかたまりのプログラム
(値を返さない)
プログラミングの第一歩(続き)
Sub Main()
Dim s As String
s = "Hello world"
Console.WriteLine(s)
End Sub
左のプログラムを
入力して保存
プログラミングの第一歩(続き)
「デバッグ」タブから,
「デバッグなしで開始」を選ぶ.
コンソールに結果が表示される.
プロジェクトとソリューション
プロジェクト:
• フォームやプログラムなどを含む1つの
アプリケーション全体を指す.
• プロジェクトごとにプログラムを作成して保存.
• プログラムを作成する=プロジェクトを作成する
ソリューション:
• 1つまたは複数のプロジェクトと,それ全体を含む.
• C#など,Visual Studioの他の言語の
プロジェクトを含むことができる.
• 当面,1つのソリューションに1つのプロジェクトを作成
コード記述の基本
• ステートメント(文)は1行に1つが基本.
• 長い文の場合は,文末にスペースと
アンダースコアを書くことで,次の行に継続できる.
• 各行でアポストロフィ(’)をつけた箇所以降は,
コメント扱いとなる(何も処理されない).
 コメントは,プログラムを見る人間向けの説明書き.
 プログラムのうち,半分程度がコメントであるプログラム
がよいとされる.
 折に触れ,コメントをつけるよう心がけるとよい.
定数と変数
• 定数:プログラムで扱うデータを定数という.
(プログラム実行中に,その値は変わらない)
• 変数:データを記憶する場所を変数という.
(その値は計算中に変化する場合がある)
変数名の付け方
 頭文字は英字.
 英字,数字,アンダースコア(_)を使用する.
 大文字,小文字の区別はない.
 字数は16383字以内.
定数と変数の型
いろいろな型のデータがあるが,
基本的には以下のものを用いる.
• 整数型:Integer
• 単精度実数型:Single
• 倍精度実数型:Double
• 文字列:String
• ブール型(論理型):Boolean
• 日付型:Date
変数の宣言
プログラムの最初に,必ず変数の型宣言を行う.
Dim文
Dim 変数名, … As 型名, 変数名, … As 型名
例:
Dim Gokei As Integer
Dim a As Single, b As Double
Dim moji5 As String
Dim L As Boolean
Dim sum As Integer=100
宣言時に任意の
初期データを設定可能
四則演算,様々な演算
• 変数にデータや式の計算結果を
記憶させるには,代入文を用いる.
• 等号“=”は,右辺の式の計算結果を
左辺の変数に代入するという意味である.
• 式に用いることのできる演算子は,次の通り.
 ():かっこ
 \:整数除算の商
 ^:べき乗
 Mod:整数除算の余り
 -:負符号
 +, -:加算,減算
 *, /:乗算,除算
 &:文字の結合
プログラムの例
二つの整数の和,差,積,商,余りを計算するプログラム
Dim m, n, wa, sa, seki, sho, amari As Integer
’値を代入する
m=7
整数型の変数宣言
n=3
値を代入
wa=m+n
sa=m-n
seki=m*n
演算の実行
sho=m\n
amari=m-(m\n)*n
コメント文
文の継続
Console.WriteLine( _
“和={0},差={1},積={2},商={3},余り={4}”, _
wa, sa, seki, sho, amari)