情報基礎実習I第一回目

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Transcript 情報基礎実習I第一回目

情報基礎実習I
(第1回)
木曜4・5限
担当:北川 晃
評価方法
• レポート:100%
 プログラミング課題
 その他
その他,出席状況などを加味して総合的に判断する.
毎授業,Microsoft Windows Vista/7/8/8.1が
動作するコンピュータを持参すること.
この講義で扱う内容
• アルゴリズムとは何か
• Microsoft Visual Basic Expressを用いた
初歩的なプログラミング
 Visual Basicの基本的な文法
 アルゴリズムの実装の仕方
 判断・分岐,飛び越し,繰り返しの処理の仕方
 ソースコードを実際に入力し,動作を確認
• 様々な日常問題への応用
情報基礎II(月4)にて,文法事項の学習を行う
参考書
他に,戸川 隼人 著,「ザ・FORTRAN 77」,サイエンス社(1986年)など.
Visual Basic 2013のインストール
http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=40787
‘wdexpress_full.exe’をダウンロードし,セットアップする.
Visual Basic 2013のインストール(続き)
ダウンロードしながらセットアップが進む.
場合によって,再起動が必要となる.
Visual Basic 2013の起動
初回起動時に,Microsoftアカウントでのサインインが促される.
Visual Basic 2013を使ってみよう
ファイルメニューから,新しいプロジェクトを選ぶ.
コンソールアプリケーションを選び,’Hello’と名前をつける.
(保存箇所にも注意)
プログラミングの第一歩
ここにプログラムを書く.
Sub:サブルーチン,
ひとかたまりのプログラム
(値を返さない)
プログラミングの第一歩(続き)
Sub Main()
Dim s As String
s = "Hello world"
Console.WriteLine(s)
左のプログラムを入力して保存
End Sub
プログラミングの第一歩(続き)
「デバッグ」タブから,
「デバッグなしで開始」を選ぶ.
コンソールに結果が表示される.
コード記述の基本
• ステートメント(文)は1行に1つが基本.
• 長い文の場合は,文末にスペースと
アンダースコアを書くことで,次の行に継続できる.
• 各行でアポストロフィ(’)をつけた箇所以降は,
コメント扱いとなる(何も処理されない).
 コメントは,プログラムを見る人間向けの説明書き.
 プログラムのうち,半分程度がコメントであるプログラム
がよいとされる.
 折に触れ,コメントをつけるよう心がけるとよい.
定数と変数
• 定数:プログラムで扱うデータを定数という.
(プログラム実行中に,その値は変わらない)
• 変数:データを記憶する場所を変数という.
(その値は計算中に変化する場合がある)
変数名の付け方
 頭文字は英字.
 英字,数字,アンダースコア(_)を使用する.
 大文字,小文字の区別はない.
 字数は16383字以内.
定数と変数の型
いろいろな型のデータがあるが,
基本的には以下のものを用いる.
• 整数型:Integer
• 単精度実数型:Single
• 倍精度実数型:Double
• 文字列:String
• ブール型(論理型):Boolean
• 日付型:Date
変数の宣言
プログラムの最初に,変数の型宣言を行う.
Dim文
Dim 変数名, … As 型名, 変数名, … As 型名
例:
Dim Gokei As Integer
Dim a As Single, b As Double
Dim moji5 As String
Dim L As Boolean
Dim sum As Integer=100
宣言時に任意の
初期データを設定可能
四則演算,様々な演算
• 変数にデータや式の計算結果を
記憶させるには,代入文を用いる.
• 等号“=”は,右辺の式の計算結果を
左辺の変数に代入するという意味である.
• 式に用いることのできる演算子は,次の通り.
 ():
かっこ
 \:
整数除算の商
 ^:
べき乗
 Mod:
整数除算の余り
 -:
負符号
 +, -:
加算,減算
 *, /:
乗算,除算
 &:
文字の結合
プログラムの例 その1
“Hello world”と表示させるプログラム
Console.WriteLine(“Hello world”)
コンソールに()内を表示させる命令
(表示後,改行する)
文字列は
” ”で囲む
以下のように書くことでも同じ結果が表示される
Dim s As String
S=“Hello world”
Console.WriteLine(s)
変数sを文字列として宣言
データの読み込み,書き出し
• データをキーボードから読み込む
s = Console.ReadLine()
引数はなし
Consoleクラス
• データをコンソール上に表示する
Console.Write(“文字列の表示”)
表示後,改行
はしない
表示後,改行はしない
Console.WriteLine(“答えはx={0},y={1}”, x, y)
表示後,改行をする
文字の結合
Console.WriteLine(“答えはx=”&x&“,y={1}”&y)
プログラムの例 その2
二つの整数の和,差,積,商,余りを計算するプログラム
Dim m, n, wa, sa, seki, sho, amari As Integer
’値を代入する
m=7
整数型の変数宣言
n=3
値を代入
wa=m+n
sa=m-n
seki=m*n
演算の実行
sho=m\n
amari=m-(m\n)*n
コメント文
文の継続
Console.WriteLine( _
“和={0},差={1},積={2},商={3},余り={4}”, _
wa, sa, seki, sho, amari)
プログラミング演習
• 二つの整数m,nの和,差,積,商,余りを計算する
プログラムにおいて,mおよびnの値をキーボードから
入力する形式に変更してみよ.
• 円の半径rを読み込んで,円周の長さLと
面積Sを計算して表示させるプログラムを作れ.
解答例:m, nの和,差,積,商,余り
Console.Title=“m, nの和,差,積,商,余り”
Dim m, n, wa, sa, seki, sho, amari As Integer
Console.Write(“m=”)
m=Console.ReadLine()
Console.Write(“n=”)
n=Console.ReadLine()
入力に先立って“m=”と
表示させることで,次に
何をすればよいかわかり
やすくなる.
wa=m+n
sa=m-n
seki=m*n
sho=m\n
amari=m-(m\n)*n
Console.WriteLine( _
“和={0},差={1},積={2},商={3},余り={4}”, _
wa, sa, seki, sho, amari)
出力例:m, nの和,差,積,商,余り
解答例:円の円周,面積の計算
Console.Title = "円の円周,面積の計算"
単精度実数型
Dim r, pi, L, S As Single
Console.WriteLine("半径を入力して下さい")
Console.Write("r=")
“WriteLine”と
r = Console.ReadLine()
“ Write”の使い
pi = 3.1415926
L = 2 * pi * r
S = pi * r ^ 2
πの近似値を代入
分けに注意
べきの計算
文字列の途中で改行する方法
Console.WriteLine("円周の値は{0}," _
& "円の面積は{1}", L, S)
出力例:円の円周,面積の計算