第4回メディアの特徴(5/9)

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Transcript 第4回メディアの特徴(5/9)

メディア論
第4回前回の続き
&
メディアの特徴
&
(2014.5.8)
担当:野原仁(地域科学部)
独断と偏見による岐阜のオススメ店
(1)
 丸デブ(中華そば)
ラーメンというより
もうどんだが、岐阜
でしか食べられない、
岐阜市民のsoul food
 中華そば400円
 ワンタン400円
 11:00~18:00くらい
 高島屋の西側;金華
橋通りを渡って狭い
路地を入ってスグ
小課題①
任意の一週間の毎日に、どのようなメディ
アにどのくらい接したのかを記録して下さ
い。
提出期限:8月上旬
提出場所:授業時or研究室前ボックス
メディアが描く世界
メディアが描く世界は現実
をそのまま写しているわけ
ではない
メディアが描く世界は、現
実の一部を切り取り、自分
の意図で組み立てたもので
ある
情報内容を決定する要因
個人的要因=情報の作り手個人の思想・
姿勢など
法制度的要因=法律・制度など
倫理的要因=倫理基準など
経済的要因=営利性など
(マス)メディアが提供する情報の内容
は、(マス)メディアという組織が置か
れている社会的な状況や組織の経営形態
によって大きな影響を受ける
メディア全体の中でのマスメディ
ア
いろいろなメディアの中で、マスメディ
アはどのような位置づけにあるのか?
人々が接するさまざまなメディアのうち、
多くの人々にとって、もっとも接する機
会が多くて重要なもの
特に、いま世界で起きていることやその
背景を知るために欠かせないもの
日本人のメディア接触状況①
テレビ
新聞
インターネット
雑誌・マンガ・本
ラジオ
DVDなど
音楽
行為者率
89%
41%
20%
18%
13%
11%
8%
接触時間
3時間28分
19分
23分
13分
20分
13分
7分
ヘビーユーザー層
男女60代以上
男60代女70代以上
男女10~30代
なし
男60代女50代以上
なし
女10代・20代
 NHK放送文化研究所編『2010年国民生活時間調査』から抜
粋(一部表現を改めた)(次の2・3は、博報堂DYメ
ディアパートナーズメディア環境研究所「メディア定点調
査2013」から抜粋)
日本人のメディア接触状況②
日本人のメディア接触状況③
小学生のメディア接触状況
テレビ:1時間59分(88.2%)
ラジオ:0分(1.3%)
インターネット:10分(16.4%)
新聞:2分(3.9%)
雑誌・マンガ・本:11分(23.7%)
DVDなど:16分(17.1%)
音楽:2分(5.3%)
中学生のメディア接触状況
テレビ:1時間48分(86.1%)
ラジオ:1分(4.8%)
インターネット:22分(22.4%)
新聞:2分(5.5%)
雑誌・マンガ・本:18分(33.9%)
DVDなど:13分(13.3%)
音楽:14分(19.4%)
高校生のメディア接触状況
テレビ:2時間05分(82.4%)
ラジオ:0分(1.1%)
インターネット:30分(24.7%)
新聞:2分(7.1%)
雑誌・マンガ・本:16分(22.0%)
DVDなど:7分(8.8%)
音楽:21分(19.8%)
大学生のメディア接触状況
テレビ:1時間57分(82.6%)
ラジオ:0分(2.6%)
インターネット:29分(24.5%)
新聞:2分(6.1%)
雑誌・マンガ・本:17分(25.5%)
DVDなど:12分(12.2%)
音楽:12分(16.2%)
高齢者(70歳以上)のメディア接触状
況
テレビ:5時間34分(96.2%)
ラジオ:36分(22.8%)
インターネット:11分(8.9%)
新聞:43分(66.7%)
雑誌・マンガ・本:14分(13.2%)
DVDなど:5分(4.0%)
音楽:3分(3.8%)
マスメディアの社会的機能
①人々の目や耳の代わりとなって、
人々が知らなければならないこ
と、知りたいことを取捨選択
(=編集)して、正確に伝える
(編集・報道機能)
②複雑でわかりにくい出来事を、
わかりやすく解説するとともに、
評価する(論評機能)
③人々が討論する機会を提供する
(フォーラム機能)
④一人の社会人として必要な、
さまざまな知識を提供する
(教育・教養機能)
⑤人々に、生活の潤いとしての
娯楽を提供する(娯楽機能)
⑥生活に必要で良い商品の紹介
をする(広告機能)
マスメディアの社会的責任
社会的責任:社会の中で求められ
る責任→自分の役割(=社会的機
能)をきちんと果たして、みんな
の役に立つこと
↓
誰もが平和で豊かな生活を送れる
社会を築くために、社会の主権者
である市民がまともな判断ができ
るような情報を提供すること
ここまでのまとめ
メディアの接触状況は青少年と高齢者では
大きく異なる
マスメディアの社会的機能には、(1)編
集・報道機能(2)論評機能(3)フォーラム機
能(4)教育・教養機能(5)娯楽機能(6)広告機
能、の6つがある
マスメディアの社会的責任=社会の中で求
められる責任→自分の役割(=社会的機
能)をきちんと果たして、みんなの役に立
つこと
メディアとコミュニケーション
M.マクルーハン「メディ
アはメッセージである」
=使うメディアによって
コミュニケーションのや
り方や情報の内容が違っ
てくる
いきなりですが…
僕が言うことをジェ
スチャーで表現してく
ださい!
身体による表現
抽象的な内容をわかりやすく示すの
はムズカシイ
誰もが、同じ内容をイメージするこ
とはムズカシイ
でも、ダンスやパフォーマンスなど、
トレーニングを積めば、抽象的な内
容も表現することができる
ことばや文字による表現
抽象的な内容を表現することができ
る
誰に対しても、ある程度同じイメー
ジを示すことができる
物事を論理的に説明することができ
る
気持ちや考えをこまかく伝えること
ができる
本・雑誌の特徴
実際の世の中のもろもろの出来
事や人間のアタマの中の世界を表
現するもの
ある特定のテーマについて書か
れている
論理的なものから感覚的なもの
まで、幅広い内容を伝えることが
できる
新聞の特徴
世の中で起きたさまざまな出来
事を知ることができる
世の中で起きたさまざまな出来
事の背景をある程度知ることが
できる
持ち運びに便利
ざっと目を通すことができる
ケータイの特徴
遠くにいる人と話をすることがで
きる
マルチメディア=文字・音
声・画像・映像など、複数の
メディアが一体になっている
もの
ラジオの特徴
聴きながらほかのことができる
どこでも聴くことができる
イメージを自分なりにふくらま
せることができる
画像・映像の特徴(1)
画像・映像の特徴(2)
パッと見てすぐわかる
わかりやすい
論理的な内容は表現しにくい
メディアとコミュニケーションの歴史
これだけは覚えておこう!
時間と空間の限界を広
げてきた歩み
メディア・コミュニケーションの歴史的段
階
1.
2.
3.
4.
5.
6.
人間の身体・絵・のろしなど
ことば
手書きの文字
印刷された文字
電子装置を使ったことばや映像
マルチメディア
メディアの歴史的特徴①
新しいメディアが追加されてきた
すべてのメディアは消えることは
ない
主流となるメディアが入れ替わっ
てきた
使うメディアが細かく分かれてき
た
メディアの歴史的特徴②
新しいメディアの普及は、技
術的要因(=新しいメディア
の開発)だけではなく、政
治・経済・社会・地理・物質
など、さまざまな要因が絡み
合って行われる
文字以前のメディア(1)
最古のメディア=身体
ことば
人間が現在のようなしゃべりこと
ばを話し始めたのがいつかは不明
→詳しくは次回!
のろし・太鼓など
文字以前のメディア(2)
 壁画:世界最古→スペイン・アルタミラ洞窟の
もの(約1万4000~1万8500年前)
ことばは、いつ、どのように生まれたの
か?
結論:いまだにナゾのまま
しかし、さまざまな分野でその解明のた
めの研究が行われている
ドキュメンタリー『言葉の誕生』
(2009年、NHKほか制作)→次回観
てもらうよ!
文字の誕生①
世界最古の文字は?
古代チグリス・ユーフラテス文明の
「シュメール絵文字」と考えられている
(約3700年前)
フェニキア文字など→ラテン文字(=ア
ルファベット)につながる
 1998年にエジプトで
「世界最古の文字」
が発見されたと報じ
られる→約5400年前
の王の墓から発掘さ
れた
 ヒエログリフ(古代
エジプト文字)の祖
先と考えられる
 しかし、「文字」と
言えるかどうか、資
料が少ないため不明
文字の誕生②
古代中国・殷の甲骨文字
 紀元前1500年前ころのもの
 漢字の祖先
 占いの結果を亀の甲や獣骨に刻んだ
 約5000字あまりあったと推測される
ちなみに…
現在世界で使われている文字の数はいく
つぐらい?
→確認されているものは49
人類全体の歴史の中でも、確認されてい
る文字の数は…
→約120しかない
※上記はいずれも
http://www.nacos.com/moji/index_b.htmを参照
にした
マメ知識①:現在も使われている最古の象形文字
中国雲南省の少数民族・納西(ナシ)族
が使用している「東巴(トンパ)文字」
約1200年前から使用されていると推測さ
れる
数百種類(1200~1300とも言われる)