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川辺地区獣医師会主催 狂犬病予防担当者会議
狂犬病とは
世界流行の現状と国内侵入のリスク
鹿児島大学農学部越境性動物疾病(TAD)制御研究センター教授
獣医公衆衛生学 岡本嘉六
WHO: Updated September 2010
● 狂犬病は150以上の国と地域で発生している。
● 全世界で、毎年55,000人以上が狂犬病で死亡している。
150人⁄日、6人⁄時間、10分間に1人
● 狂犬病が疑われる動物に咬まれる人々の40%は、15歳以下の子供達である。
● 狂犬病による人間の死亡原因の99%はイヌによる。
● 狂犬病が疑われる動物と接触してから数時間以内に傷口の洗浄と免疫処置を
行えば、狂犬病の発病と死亡を防ぐことができる。
● 毎年、世界で1500万人以上が病気を防ぐために暴露後の予防処置を受けて
おり、これによって、年間327,000人の狂犬病による死亡を防いでいると推定さ
れる。
狂犬病はどんな病気か?
発症後の死亡率はほぼ100%
発症後の有効な治療法は存在しない
中枢神経が侵される ➜死ぬまでの当人と看護人の苦痛
不安感、恐水症状、恐風症、興奮性、麻痺、精神錯乱など
Wikipedia: 狂犬病
健康な肉体の脳神経が
突然侵されるとどうなるのか
を具体的に理解してください。
消耗性疾患に罹り長期療養
で肉体が衰えていって亡くな
る場合とは様相が異なります。
狂犬病で亡くなる大半は
狂犬病予防キャンペーンビデオ
子供達です。子供達に悲惨
フィリピン厚生省・JICA制作
な死に方をさせないで・・・
San Lazaro Hospital監修
WHO 狂犬病感染のために推奨される暴露後予防処置
狂犬病が疑われる動物への
暴露の種別
暴露後の処置
I: 触ったり餌を与えた。傷のない
皮膚をなめられた(暴露なし)
必要なし。
II: 剥き出しの皮膚、小さな傷、擦
り傷をかじられたが出血はない
直ちにワクチンを接種し、傷の
手当てをする。
III: 深く咬まれたりかじられた。傷
口をなめられた。粘膜に唾液が
付いた。コウモリと接触した。
直ちにワクチンおよび免疫グロ
ブリンを接種し、傷の手当てを
する。
2006年に、日本人2名がフィリピンを旅行中犬に咬まれ、
帰国後に発病して死亡した。直ぐに治療を受けていれば発
病せずに済んだのに・・・・。 「動物に近づくな!」、「動物に
咬まれたり、引っかかれた場合には、ただちに地元の医療
機関にかかりワクチンを受けてください」(検疫所)
野生動物における狂犬病の蔓延は、制御が困難である
アジアでは、野生動物はもとより、イヌにおける流行が続いている
日本、オーストラリア、ニュージーランド、ハワイ、グアム、台湾、フィジー諸島、アイスランド、ア
イルランド、スウェーデン、ノルウェー、英国を除いて、全世界で狂犬病が発生している
2004年の世界における狂犬病による死亡報告数(WHO)
国の数
報告した国の数
(%)
死者数
アジア
アフリカ
南米
欧州
北中米
38
13
34%
24,329
43
4
9%
213
13
10
77%
55
40
37
93%
25
17
11
65%
19
アジアの主要国における狂犬病による死亡報告数
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
インド
30000
30000
30000
30000
30000
n/a
17000
17000
中国
230
234
373
505
899
1532
2009
5302
バングラデシュ
2000
2000
2000
1400
1400
n/a
1550
1550
パキスタン
57
n/a
188
2490
n/a
n/a
n/a
n/a
ベトナム
181
130
94
65
1550
60
30
n/a
ミャンマー
56
55
3
114
156
153
1100
n/a
フィリピン
323
362
398
359
293
269
258
248
n/a: 報告なし
2001~2006年における
中国の狂犬病発生状況
8~10月にピーク
2005年の病例報告は2,537例で、23
の省、自治区、直轄市で狂犬病が報告
された。発病報告の多いのは、貴州省
(481例)、広西省(480例)、湖南省
(379例)、広東省(306例)、湖北省
(184例)。この5省のみで1,830例、全
国の7割強を占める。
男女比では、男性1,744、女性793、
ほぼ男性が女性の倍である。年齢的に
は5~15歳と30~70歳に緩やかな山が
ある二峰性分布である。農民が全体の
63%を占め、次いで学生17%等となっ
ている。
暴露後のワクチン接種例は75%(広
西)、31~35%(貴州、山東)から17%
程度(湖南、安徽)、抗血清注射は湖南
の17%を除き0~ 1.7%である。
感染症研究所
狂犬病について
ペット・野生動物に咬まれたら、症状が無くても直ちに医療機関へ
在中国日本大使館 2009年6月
1.中国における狂犬病の発生状況等
2008年の中国における狂犬病の死亡者は約2400人でした。これは2007年の約
3300人と比較すれば減少していますが、狂犬病による死亡者数は中国での伝染病
による死亡者全体の20%を占めており引き続き警戒が必要です。中国全土のうち、
狂犬病の発生が多いのは広西自治区、貴州省、四川省、湖南省、広東省の5地域
となっています。中国滞在中の日本人が感染したとの情報はありません。
2.北京市・天津市における状況
北京市の発表によれば、狂犬病により2006年に12人、2007年に2人、2008年に
は5人が死亡しています。北京市における狂犬病の発生状況は、地方で咬まれた
ケースをのぞけば、1994年から2004年までは11年連続で発生しておらず、全国か
ら見れば比較的、狂犬病の発生率が低い状況でした。しかし、2005年以降は感染
者が発生しており、市では、あらためて、市民に対して警戒を呼びかけています。
また、北京では、24時間対応の狂犬病指定病院が112カ所あります(中日友好病
院も指定)。犬等に咬まれて病院に来る患者は、増加しており、2008年上半期には
全市で11万人が受診し、治療を受けました。
天津市については、当局よりデータが公開されていませんが、報道によれば1994
年から2004年までは感染例ゼロ、2005年に3例、2006年に4例、2007年1月~9月
に14例の感染が発生しています。
中国からOIEに報告された動物の狂犬病発生件数
25
2005年1月~2010年12月
OIE HANDISTATUS II
20
Detailed country (ies) disease incidence
15
10
5
Jan-05
3
5
7
9
11
Jan-06
3
5
7
9
11
Jan-07
3
5
7
9
11
Jan-08
3
5
7
9
11
Jan-09
3
5
7
9
11
Jan-10
3
5
7
9
11
0
145件
90件
72件
33件
26件
21件
2004年以前のデータは不揃いで分からないが、ここに
示した6年間では明らかな減少傾向が認められる。年末・年
始に発生件数が減少している年が多い。
インドからOIEへ報告された動物の狂犬病
1996
牛の件数
症例数
犬の件数
症例数
その他の件数
症例数
1997 1998 1999
2000 2001 2002
2003
2004
16
286
12
70
10
137
21
55
23
62
89
297
126
420
51
130
29
85
35
84
0
0
25
35
1
40
200
0
0
13
29
0
0
11
32
0
0
20
75
20
135
14
214
5
23
7
20
9
27
4
12
3
55
その他: 水牛、羊⁄山羊、馬
インドは世界で最も発生が多く、
報告数が増加傾向にある。
ゼロ以外の空白は、発生
あり(+)とだけの記載で
件数は示されていない。
31件
17件
43件
47件
97件
71件
韓国からOIEへ報告された動物およびヒトの狂犬病
1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004
動物の件数
症例数
ヒトの死亡数
5
5
0
7
8
0
32
34
0
13
14
1
13
16
0
韓国では、 1993年に38度線を越えて侵
入するタヌキが持ち込んで以来継続。
対策:イヌ、ネコ、家畜に対するワクチ
ン接種、野良イヌ・ネコの駆除、タヌキ
の侵入地域に経口ワクチンの散布。
?件
19件
3件
14件
16
20
1
78
93
1
10
12
2
7
9
1
ゼロ以外の空白は、
発生あり(+)とだけの
記載で件数は示され
ていない。
18件
10件
ヒト狂犬病死亡率: 人口10万当たり1~2人
曝露後ワクチン投与人数: 102,248人(2004年)
咬傷動物は98%がイヌ、2%がネコ。
咬傷発生率は、人口10万当たり年間200~800人
OIEへの報告
2008年までは+
2009年 629件
感染症研究所
2010年 546件
インドネシアにおける発生
WHO
死亡者数
1988
3
1990
3
1991
3
犬の狂犬病
スラウェシ島:年間700~800件以上。
スマトラ島:毎年600~700件。
カリマンタン島:30件以下。
ジャワ島:ほとんど発生がない。
バリ島:これまで狂犬病の発生がない。
森山浩光氏
2006年
1992
1070
1993
89
1994
0
1995
50
2002
52
OIEへの報告によれば、バリ島で
は2008年11月に犬の狂犬病が発
生し、約6万頭が殺処分され、約
22万頭にワクチンが接種された。
ニアス島では2010年2月に犬の狂
犬病が発生し、検査した446頭中
193頭(44%)が抗体陽性だった。
総頭数73878頭の内28234頭が殺
処分され、45000頭にワクチンが
接種された。この流行で1129名が
咬まれ、26名が死亡した。
両事例とも、まだ終
息していない。
40
ロシアにおける狂犬病による死亡者数
(WHOへの届出数)
35
OIEへの動物の発生報告
2005年 3479件
2006年 1810件
2007年 4572件
2008年 2989件
2009年 3437件
2010年 2418件
30
25
20
15
10
5
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1992
1991
1990
1989
0
ロシアにおける動物の狂犬病( 2005年)
主な流行は欧州方
面で起きているが、報
告は家畜(牛>犬>猫>
羊/山羊>馬>豚)の死
亡事例がほとんどで
ある。感染源となった
野生動物の調査は進
んでいない。
原野が広がる東部
ではオオカミやキツネ
などの野生動物の間
で広がっている可能
性が高い。犬を乗せ
たロシア船が出入り
する東日本では警戒
を続けている。
2008年イタリアで1発生
2008年10月21日 緊急通知
発生開始日: 10月10日
前回の発生: 1995年
出来事の適用範囲: 国内の
限定地域
罹患集団: キツネが森を散
歩中の人を襲って咬んだ。そ
のキツネはその場で殺され、
その人は必要な治療を受け
ている。
疫学的注釈: イタリアにおけ
る森林型狂犬病として過去
13年間で最初の事例であり、 東方の国からの侵入と考えられる。
適用した措置: 野生保有動物の制御、ワクチン接種をしない、罹患動
物を治療しない。
Rabies in Slovenia
60
2008年10月10日 初発例
2009年1月24日~ ワクチン餌35,000個
2009年5月23日~ ワクチン餌35,000個
50
2009年6月24日 イヌの初感染
「そのイヌは、町内の予防接種義務キャンペーン
を受けて、5月29日に予防注射していた。」
感染防御抗体価を持続させるためには、初回接
種時は30日以上あけ、2回接種する。輸入検疫で
は接種後180日(潜伏期)の待機期間を要する。
2009年9月6日~ ワクチン餌52,000個
これ以降、餌の散布地域を拡大するが・・・
野生動物
40
ロバ
ウマ
30
ネコ
イヌ
ノロジカ
20
2010年4月9日 経過報告43:
「風土病化宣言」
アナグマ
キツネ
10
0
10
11
2008
12
10件
1
2
2009
3
4
5
15件
6
7
8
9
10
58件
11
12
1
2010
イタリアにおける狂犬病発生の推移
2
3
4
199件
10件
1977年にWest Virginiaでアライグマに狂犬病が侵入し
て以降、中部大西洋沿岸地域に次々と拡大した。
Virginia:1978
Maryland:1981
Columbia:1982
Pennsylvania:1982
Delaware:1987
New Jersey:1989
New York:1990
Connecticut:1991
North Carolina:1991
Massachusetts:1992
New Hampshire:1992
アライグマから種々
の狂犬病ウイルスが分
離されるが、それらは
人の症例からは分離さ
れていない。
NY: ニューヨーク
Vt:ベルモント
NH:ニューハンプシャー
Me:メイン
Mass:マサチューセッツ
Conn:コネティカット
Ri: ロードアイランド
Pa: ペンシルベニア
1977
W Va: ウエストバージニア
Va: バージニア
NC: ノースカロライナ
Nj: ニュージャージー
Del:デラウェア
Md:マリーランド
NC: ノースカロライナ
CDC MNWR: April 22, 1994 / Vol. 43 / No. 15
症
例
数
(
千
頭
)
1990年に、米国で最も頻繁に狂犬病が発見されて
いたスカンクをアライグマが追い抜き、その症例数は
増え続けている。1991年から92年にかけて、中部大
西洋沿岸地域と北東部地域のアライグマの狂犬病の
報告数は3079から4311へと40%増加した。
アライグマを標的とした経口ワクチン投与が行われ
ているが、餌の撒き方と散布密度、時期と頻度など、
改善の余地が残されている。
*Connecticut, Delaware, District of Columbia, Maryland, Massachusetts, New
Hampshire, New Jersey, New York, northern North Carolina, Pennsylvania,
Virginia, and West Virginia.
†Alabama, Florida, Georgia, southern North Carolina, and South Carolina.
ニューヨーク市で確認された狂犬病感染動物数
ブロンクス
ブルックリン
マンハッタン
クイーンズ
スタッテン島
2003
2004
2005
2006
6
0
0
0
0
13
0
0
0
1
26
1
0
1
0
6
0
0
0
0
2007 2008
6
0
1
2
35
14
0
0
1
29
2009
14
0
12
1
1
0
1
39
0
0
検査数
陽性数
207
イヌ
261
ネコ
17
ウシ
21
その他の家畜
24
スカンク
22
キツネ
269
コウモリ
247
アライグマ
19
ネズミ
43
その他の野生動物
1130
計
0
5
4
0
12
6
2
50
0
2
81
2011年のニューヨーク州の発生動向調査(1/1~4/30)
ニューヨーク州において確認された
狂犬病罹患動物数
2009
検査室で確認された狂犬病(2011 年1月1日~4月30日)
アライグマの狂犬病はニューヨーク州に
1990年に侵入し、全域に広がった。ニュー
ヨーク州の狂犬病症例の大半はアライグ
マであるが、感染症例が様々な野生動物
およびワクチンを接種していない家畜を感
染させている。
New York Gov.
Dep. Health
Rabies
コウモリ:2
ネコ:5
ウシ:4
シカ1
灰色キツネ:3
赤キツネ:3
その他:1
スカンク:12
アライグマ:50
「保健所から犬逃がす、同一犯?元日にも…
岐阜・高山」 2009年1月28日読売新聞
1956年を最後に日本では狂犬病
が撲滅された。それから半世紀に亘っ
て清浄性を維持するために犬の登録
と予防接種の普及に努めてきた。
野良犬(放浪犬)を放置することは
再流行のリスクを高めることになる。
保健所の活動を妨害する変質狂は動
物愛護をはき違えている。
悪いのは飼い犬を捨てる飼い主で
あって、譲り受けて自分で飼育するな
らともかく野良犬を増やそうとする動
物愛護をはき違えた変質狂である。
DDT革命―占領期の医療福祉政策を回想する
連合軍総指令部公衆衛生福祉局長 C.F. サムス
日本における狂犬病発生状況
年
1953
1954
1955
1956
1970
2006
死亡者数
3
1
0
1
1*
2#
犬の発生数
176
98
23
6
ー
ー
*:ネパールを旅行中、犬に咬まれ帰国後発病、死亡した輸入症例。
#:フィリピンを旅行中、犬に咬まれ帰国後発病、死亡した輸入症例。
日本に狂犬病が侵入するリスクは?
飼い犬の
ワクチン
接種率は?
日本に狂犬病を保有し得る
野生動物はいないのか?
輸出国の狂犬病の発生状況別犬猫の年別輸入頭数
動物種
地域
平成18年
平成19年
平成20年
犬
清浄地域
汚染地域
計
1,411
3,032
4,443
1,180
3,062
4,242
929
3,168
4,097
猫
清浄地域
汚染地域
計
284
1,146
1,430
247
1,198
1,445
293
1,197
1,490
狂犬病の清浄地域(農林水産大臣指定地域)
アイスランド、アイルランド、スウェーデン、ノルウェー、英国(グレート
ブリテンおよび北アイルランドに限る)、オーストラリア、ニュージーラ
ンド、ハワイ、グアム、台湾、フィジー諸島
狂犬病予防法に基づく犬等の輸出入検疫規則により、動物
検疫所が輸入検疫を実施している。ただし、狂犬病汚染地
域からの輸入頭数が多いことに注意。 水際における狂犬病対策
農林水産省動物検疫所: 狂犬病の現状及び水際における侵入防止対策
航空機による・・・・
法務省 外国人の退去強制手続業務の状況
表18 退去強制事由別の入管法違反事件の推移
平成16 平成17 平成18 平成19 平成20
6,136
不法入国 11,217 11,586 10,441 7,454
992
690
506
342
253
不法上陸
法務省 出入国管理をめぐる近年の状況
た収 す
数益 る 不
でを 国 法
あ得 内 入
りて 外 国
、い の の
認る 密
知実 航 背
さ態 ブ 景
れが ロ に
は
てあ ー ,
いる カ 密
なと ー 航
い考 が 者
密 ,を
航え
らこ我
者れ の が
はる 種 国
皆 のに
無。
こ事送
との 案 り
は数 に 込
言値 関 む
えは 与 こ
な摘 し と
い発 て を
だ・ 巨 ビ
ろ検 額 ジ
う挙 の ネ
。さ 不 ス
れ法と
犬の登録頭数と予防注射頭数
登録頭数
予防注射頭数
注射率
徘徊犬の
抑留頭数
返還頭数
17年度
18年度
19年度
20年度
21年度
6,479,977
4,796,585
74.0
6,635,807
4,910,047
74.0
6,739,716
5,097,615
75.6
6,804,649
5,091,515
74.8
6,880,844
5,112,401
74.3
88,846
14,542
86,621
14,948
73,303
14,621
64,575
15,266
57,276
14,627
ペットフード工業会推定飼育頭数
推定ワクチン接種率
世帯数
厚生労働省
12,522,000 13,101,000 12,322,000
40.7
38.9
41.5
飼い犬のワクチン接種率は40%程度
飼育世帯数
飼育世帯率
推定飼育頭数
一世帯当り
平均飼育頭数
ペットフード工業会: 犬猫飼育率全国調査
WHO勧告接種率
70%を大きく下回る
日本に狂犬病を保有し得る
野生動物はいないのか?
北海道のキタキツネ、各地のサルなど増えすぎ
が問題となっている(エヒノコッカス症、農作物被
害)。さらに、ペットとして購入したものの飼いきれ
ずに山に放したアライグマが各地で激増している。
イタリアやニューヨークの事例のように、野生動
物に狂犬病が入ると制御が難しい事態が生じる。
北海道
春に4~6頭の子供
を生み、1年で親とな
るためネズミ算式に
増えていく。
350
300
関東、近畿でも北海道と同時期からアライグマが
増えている。九州ではやや遅れて長崎県で発見さ
れた。そして、佐賀県には5年後に侵入し、生息域
を広げている。
250
200
150
100
:長崎県
:佐賀県
50
0
1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009
2006年度に初めて発見
2007年度:別の場所でも
2008年度:また2ヵ所
2009年度:さらに・・・
2010年度:かなり広がった
最初の例は長崎から広がったものではなく、
福岡の金持ちが捨てたのだろう。
福岡県
大分県ではほぼ全域で生息が確
認され、農作物被害が出ている。
アライグマ、県内侵入かと危機感
つのらす熊本県
読売新聞 2011年8月19日
熊本県でも散発的に目撃
情報があるうえ、県境に近
い宮崎県椎葉村の森林で
今年4月、センサー付きの
自動カメラが野生のアライ
グマを撮影したことなどか
ら、侵入の可能性が高いと
いう。
鹿児島市喜入
地域でマングース
の生息が確認され
たが、アライグマ
はまだ到着してい
ない?
アライグマは、人懐こい
都市部でも生息できる
アライグマの繁殖力は、旺盛
駆除しても、それ以上殖える
アライグマは、狂犬病の保有宿主
米国: アライグマ、スカンク、コウモリ
欧州: キツネ
狂犬病発生がなくなってから半世紀
犬や野生動物の狂犬病を診断できるか?
発見された時には、既に相当広がっている!
CDC: Clinical Signs of Rabies in Animals
Rabies virus causes an acute encephalitis in all warm-blooded hosts
狂犬病の最初の兆候は非特異的であり、無気力、発熱、
and the outcome is almost always fatal. The first symptoms of rabies
嘔吐および食欲不振を示す。数日以内に症状が進行し、脳
may be nonspecific and include lethargy, fever, vomiting, and anorexia.
Signs progress within days to cerebral dysfunction, cranial nerve
機能障害、中枢神経機能障害、運動失調、衰弱、痺、発
dysfunction, ataxia, weakness, paralysis, seizures, difficulty breathing,
作、呼吸困難、嚥下困難、唾液分泌過剰、異常行動、攻撃
difficulty swallowing, excessive salivation, abnormal behavior,
性、および/または自傷がみられる。
aggression, and/or self-mutilation.
The Prodromal Phase
食欲不振、無気力、間
欠熱、刺激過敏、孤独
を好む
The "Mad Dog" Phase
攻撃性、情緒不安定、徘徊、
失見当(家族を見分けられな
い)、捕食者への恐怖喪失
The Paralytic Phase
よだれ(嚥下障害)、開口
(局部麻痺)、全身麻痺
欧州連合(EU)における狂犬病の発生状況
2008年
ドイツ: ケニアへ旅行中コウモリに顔面を咬まれた34歳女性
英国: ケニアへ旅行中に感染した37歳女性
ルーマニア: オオカミに咬まれた40歳男性
フランス: ギニアで生活していたが南アフリカに旅行中に吸血コウモ
リに咬まれた男性
家畜252頭と1174頭の野生動物:ブルガリア、リトアニア、ラトビア、
ルーマニア、スロベニア
コウモリ32匹:フランス、ポーランド、スペイン、オランダ、英国
2007年
ドイツ: モロッコへ旅行中野犬に咬まれた55歳男性
フィンランド: フィリピンで野犬に咬まれたフィリピン男性
リトアニア: インドで野犬に咬まれた43歳男性
家畜318頭と814頭の野生動物:主に、リトアニア、ラトビア、ルーマニ
ア
ECDC: Annual epidemiological report
米国における狂犬病の発生状況
年
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
州
ルイジアナ
バージニア
ミシガン
インディアナ
テキサス
ミズーリ
カリフォルニア
ミネソタ
カリフォルニア
インディアナ
テキサス
ミシシッピ
テキサス(3名)
オクラホマ
アーカンソー(ドナー)
Rabies in Human Beings
ウイルス型
感染場所
コウモリ
犬
コウモリ
コウモリ
コウモリ
コウモリ
キツネ
コウモリ
犬
コウモリ
コウモリ
コウモリ
コウモリ
コウモリ
コウモリ
メキシコ
インド
?
?
?
国内
メキシコ
?
フィリピン
?
?
?
臓器移植
臓器移植
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