9-1,環境負荷低減・資源高効率利用技術の開発プロジェクト

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環境負荷低減・資源高効率利用技術の開発プロジェクト
A practical project for reducing environmental impact and
development technology of high efficiency utilization of resources
プロジェクトNO,
プロジェクト履修学生:柏木信明、仲村慎一、キョウ秀民、 胡舜尭、
タリプトオフティ、 呉迪、孫楊、 陳啓宇
プロジェクト担当教員:王 青躍
関連学外組織
:金子農機(株), SCS(株), 上海大学, 環境保護局, 環境
科学研究院他
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環境負荷低減・資源高効率利用技術の開発と技術転換の一環として、共同
研究などを通して、国内の研究・行政機関や民間企業および中国の研究・行
政機関等の協力を受け、大学院生主体の現場支援型プロジェクトとして、廃棄
物処理、廃水処理、廃棄石炭問題、環境影響に関するフィールド実態調査を
通じて、途上国や我が国の環境問題に関する理解を深め、開発研究や技術
移転論をテーマとする課題を実施した。
As part of development project to reducing environmental impact and high
efficiency of resources utilization technology. Received the cooperation of
research and government agencies in Japan and China. Through a field
survey on the waste treatment, wastewater treatment, waste coal issues
and environ mental impact, will be deepen. Their understanding of
environmental issues in developing countries. Issues were the theme of
development and technology transfer.
現在、籾殻や稲ワラ、オガ粉などのバイオマスは一部の有効利用はなされているものの産業廃棄物として処理に多大な経費を要しており、不法な焼却などによ
り大気汚染の原因にもなっているのが現状である。また、これらの有機物が生産される農家では石油を燃焼させて穀物の乾燥や温室の暖房を行っているが、石
油機器に代わる利便性の高い低コストの燃焼装置として、バイオマス燃料を有効活用できれば、農業生産の低コスト化と共に廃棄物を有価物化して農村地域活
性化が促進されると考えられる。そのため、今回のプロジェクトでは籾殻等のバイオマスをより効率的に利用することを目的として、今回は、企業と共同で開発を
行っている「バイオマス有効利用装置」で使用する籾殻の成分分析および燃焼特性を基礎調査として行った。
共同研究結果:籾殻の基礎分析
籾殻の燃焼特性結果
・灰分、水分、揮発分、固定炭素は工業分析により測定
・C、H、NはCHNコーダーにより測定
籾殻の組成分析
Ash
Moi
(wt%) (wt%)
コシヒカリ
宮崎
キラリ宮崎
新潟
北海道
VM
FC
(wt%) (wt%)
C
(%)
H
(%)
N
(%)
14.3
9.9
61.3
14.6
38.7
5.1
0.36
13.3
18.9
16.7
10.0
8.4
9.7
61.9
58.2
60.9
14.8
14.5
12.7
39.0
37.4
39.2
5.1
4.7
5.1
0.34
0.29
0.46
Temperature
Temperature
Moi: Moisture, VM: Volatile matter, FC: Fixed carbon
Temperature(℃)
籾殻の燃焼特性評価方法
Temperature(℃)
320℃程度熱分解がピークに達し、
さらに、400℃以上で着火
【試料】
320℃程度で熱分解がピークに達し、
さらに、420℃以上で着火
籾殻 宮崎産
【装置】
キラリ、コシヒカリ
示差熱・熱重量(TG-DTA)同時測定装置
加熱炉
試料受皿
天秤部
試料量
試料粒径
約 30 mg
1 ~ 2 mm
初期温度
25 ℃
TG-DTA同時測定装置
最終温度
500, 900 ℃
試料を加熱していった際に生じた減量時
における発熱・吸熱反応が測定できる。
Ar or O2流量
Temperature
Temperature
昇温速度 10, 40, 90 ℃/min
250 ml/min
Temperature(℃)
燃焼性評価の例 (炭化物の着火温度測定)
【装置】
【条件】
TG-DTA同時測定装置
350℃程度で熱分解がピークに達し、
らに、440℃で着火
【試料】
試料量
もみ殻、稲わら等
(10, 40, 90 ℃/min、
500 ℃までに昇温)
約 1 mg
昇温速度 初期5 ℃/min
Air流量
Temperature(℃)
350℃程度で熱分解がピークに達し、
さらに、450℃以上で着火
籾殻の燃焼現象
籾殻の燃焼特性
250 ml/min
排気ガスの評価
タールの発生
500
500
400℃以上
450
発熱
300
400
200
チャー
燃焼開始
300
0
0
10
20
時間 [min]
30
40
空気
+
チャー
燃焼終了
揮発分
放出終了
着火(320℃以上)
揮発分の放出
350
100
-1
粒子の温度
-0.5
DTA [mV]
TG [mg]
0
温度 [℃]
火炎
400
フライアッシュ
飛灰(未燃分)
リグニン熱分解
セルロース熱分解
バイオマス
火炎部(揮発分燃焼領域)
火炎後流部(チャー燃焼領域)
さ