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シンクロトロン加速器の原理 エネルギーに比例して磁場の強さを上げる。 高周波加速空洞 (電場サーフィン) 運動=力 力 磁場 F e(E υ B ) 電流 1 フレミングの左手の法則 (私は「宇治電」と憶えた。右 手は発電、左手はモーター) 予備知識 エネルギーの単位 e V (electron-Volt) = エレクトロンボルト(電子ボルト) 粒子の重さ(質量)は E = mc2 を使ってエ ネルギー単位で示す。例として 100Vの電極で電 子を加速すると 100 eVになる。 2 目で見える光のエネルギー 2 eV X線のエネルギー 1 keV テレビの電子線エネルギー 10 keV 電子の重さ me 0.51 MeV 陽子の重さ mp 938 MeV LHCの陽子ビーム 3500 GeV 一匹の蚊の重さ 1000000000000000000000 GeV MeV(メブ) =10 6 eV GeV(ジェブ)=10 9 eV TeV(テブ) =10 12 eV 2 陽子 u u d 中性子 u d d パイオン u d mgluon 0 m 0 mW 80 GeV mZ 91GeV 3 ヒッグス粒子のみ未発見。この発見がLHC計画の主目的。3 力(相互作用)が必要 1949 湯川秀樹 粒子を交換することによって力が伝わる。 強い力 > 電磁気力 > グルーオン 質量 : 0 光 0 弱い力 >>> 重 力 W、Z粒子 グラビトン あり← why ? 0 4 自発的対称性の破れの提唱 2008 南部陽一郎 ヒッグスメカニズムの提唱 R.ブラウト F. エングラー , P.ヒッグス ヒッグス場がW、Z粒子やク ォーク・レプトンの質量を作る。 1979 S.ワインバーグ, A.サラム, S.グラショー 5 ヒッグス場による質量の創生 • • • • 本来、粒子の質量はあってはならない。 ←理論(対称性)の要請 現在の真空はヒッグス場で満ちている。 ←南部のアイデアが素になっている。 W/Zやクォークはヒッグス場に引かれ質量をもつ。光はヒッグス場を感じない。 ヒッグス場があるとヒッグス粒子が存在するはず。 相転移 宇宙初期 現 光速 光速 在 光速よりも遅い 光速よりも遅い 抵抗 抵抗 クオー ク レプト ン クオー ク 抵抗 W 光速 光 W レプト ン 光 光速 光速よりも遅い ヒッ グス 場の 海 6 註: 実は 陽子の質量 = クオークの質量(2%)+強い力(98%) 7 質量の起源 ヒッグス粒子探し GeV 8 126 GeV付近に存在しそうだ。あと1年で確定(否定)できる。 LHCで10-12秒後までさかのぼる! 9 重力レンズ効果 銀河の回転速度 銀河クラスターの衝突 暗黒エネルギー 銀河クラスターの運動 暗黒物質 光を出す通常物質 3°K宇宙背景輻射 我々の宇宙の4%しか理解してない! 10 超対称性粒子があると大統一が可能になる。 暗黒物質の 有力候補 ニュートラリーノ (spin) 1 2 でも超対称性粒子はまだ1つも見つかってない 11 大統一理論 1 TeV付近に超対称性粒子群があれば、 3つの力が1025 eV付近で一点に交わる! 観測値 12 LHCで到達できる部分