Transcript レジメ

平成24年2月16日(木)
大阪府歯科医師会 理事
津田 高司
歯科を知ってください
保存科
補綴科
歯周病科
矯正科
小児歯科
口腔外科
顎口腔機能治療部
障がい者歯科
麻酔科
う蝕
差し歯・入れ歯・インプ
ラント
歯周病
歯列不正・不正咬合
成長管理
腫瘍・外傷・先天異常
摂食嚥下障害・発音障害
障がい者の治療
ペインクリニック
う蝕(むし歯)
むし歯予防の食事指導
1.適切な間食
2.就寝前の飲食は厳禁
3.よく噛むことによる唾液の分泌の促進
4.飲み物の管理
5.キシリトールの利用
現在の日本において、
ショ糖摂取量とう蝕発現率に相関関係はない。
歯周病
歯垢はバイオフィルム
歯周病による骨吸収
骨吸収のメカニズム
歯周病の原因
歯周病は生活習慣病です
喫煙は最大のリスクファクター
歯周病と喫煙
喫煙量と歯周病
受動喫煙と歯周病
禁煙による歯周病のリスク低下
飲酒と歯周病
歯周病とメタボリックシンドローム
糖尿病が歯周病を重症化
歯周病は糖尿病第6の合併症
高血糖状態の持続により・・・・・
1.好中球の機能不全
2.コラーゲン合成阻害
3.微小循環障害
4.過剰な免疫応答
肥満と歯周病
肥満と糖尿病と歯周病
歯周病と全身疾患
歯周病に対する栄養指導
・肥満対策
・メタボリック検診における栄養指導
・飲酒
・禁煙指導
摂食・嚥下障害の原因となる基礎疾患
1.中枢神経障害
・脳血管障害
脳梗塞、脳出血、くも膜下出血
・変性疾患
筋委縮性側索硬化症、パーキンソン病
・炎症
急性灰白髄炎、多発性硬化症、脳炎
・頭部外傷
2.末梢神経障害
末梢神経麻痺、ニューロパチー
3.神経接合部・筋疾患
重症筋無力症、筋ジストロフィー、ミオパチー、多発性筋炎
4.解剖学的異常
口腔咽頭食道病変、奇形、頸椎骨棘
嚥下に関係する解剖
嚥下の5期
Ⅰ先行期
Ⅱ準備期
Ⅲ口腔期
Ⅳ咽頭期
Ⅴ食道期
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食物の認知
食塊の形成
咽頭への抽送
食道への抽送
胃への抽送
Ⅱ準備期
Ⅲ口腔期(前半)
Ⅲ口腔期(後半)
Ⅳ咽頭期
Ⅴ食道期
摂食嚥下障害の診断における観察ポイント
 嚥下の各々の期に分けて観察する。
 誤嚥は咽頭期に起るが、その原因は先行期・準備
期・口腔期にある。
 特に先行期の観察ポイントを知ってください。
食事支援・介助にとても参考になります。
先行期(食べ物を口にいれるまで)
 食品の認知
意識レベル・空間半側失認
 食品の嗜好・食欲
家族・介護者への問診が大切
食事時間が短くなるメニュー
摂取量が多くなるメニュー
食欲がある時間帯
高齢者は甘いものが好き
必要栄養量の確認
先行期(食べ物を口に運ぶ)
 上肢の麻痺の有無、利き手をチェック
 食事中の姿勢に注目
 食器の形状、食器の位置
 口唇の機能
準備期(食塊形成)
 口腔内の状態診て、食塊形成能力の判定を行う。
 まさしく歯科医師が得意とする分野
 観察ポイント
口唇、頬、舌、歯、口蓋、咀嚼筋、唾液腺
 口腔乾燥に注目してください
 味覚異常について
正しく飲み込むためのポイント
Ⅱ準備期
適切な食塊の形成が必要
かみつぶして
こぼさず口に保持できるか(口唇の機能)
かみ合わせがそろっているか(歯の機能)
かむ筋力が確保されているか(咀嚼筋の機能)
臼歯への食物運搬ができるか(舌の機能)
唾液に混ぜて
唾液の分泌量は十分か(唾液腺の機能)
13
14
半年前に比べて固いものが食べにくくなりましたか
口の渇きが気になりますか
口腔期(咽頭への送りこみ)
 舌の感覚と運動の確認
 軟口蓋の動き(発音時)
 咽頭反射の有無
 食べ物を口に入れてから嚥下運動までの時間を計る
正しく飲み込むためのポイント
Ⅲ口腔期
食塊を咽頭に送り込む
口腔内の圧力を保持
舌の挙上
軟口蓋による鼻咽腔閉鎖
呼気・吸気の停止
14 お茶や汁物等でむせることがありますか
咽頭期
 嚥下運動は反射運動である。
 喉頭挙上の評価をおこなう。
甲状軟骨の動きで評価(挙上量・強さ・タイミ
ング)
hesitationは、嚥下障害疑う
 呼吸状態の評価が重要
咳ができるか?
深呼吸ができるか?
喘鳴・切迫呼吸・湿性嗄声(させい)
ムセの有無
摂食嚥下障害への食事指導
摂取カロリーの確保
口腔機能に合わせた食事の提供
嗜好への配慮
味付け・温度・形態
誤嚥性肺炎
誤嚥性肺炎の治療