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高等学校(工業)
工業高校におけるキャリア教育
品質管理
品質管理とは PDCAサイクル QCストーリー QC七つ道具 4S・5S かんばん方式 ほうれんそう 5W1H 三現主義・5ゲン主義 マナー
目次
1.
2.
3.
4.
5.
6.
7.
8.
9.
10.
品質管理とは
PDCAサイクル
QCストーリー
QC七つ道具
4S・5S
かんばん方式
ほうれんそう
5W1H
三現主義・5ゲン主義
マナー
高等学校(工業)
工業高校におけるキャリア教育
品質管理(QC)とは
Q Qualitylan:品質
C Controlo :管理
品質管理とは PDCAサイクル QCストーリー QC七つ道具 4S・5S かんばん方式 ほうれんそう 5W1H 三現主義・5ゲン主義 マナー
品質管理とは
 品質
本来備わっている特性の集まりが, 要求
事項を満たす程度
 品質管理
品質要求事項を満たすことに焦点を 合
わせた品質マネジメントの一部
ISOおよびJISの定義
※さまざまな分野や職種で必要となる基本的な考え方
品質管理とは
 工業製品の品質管理
消費者の要求を満たすために,
品質の安定化および向上を図り,
最も経済的で安全な製品を作る取組
品質管理とは
品質優先の考え方
「品質第一」「品質至上」
↓
企業人としての心構えや行動
↓
技術者倫理
※倫理とは,人として守るべき「道徳」や「モラル」
品質管理とは
道徳
物事のあるべき筋道
人が行うべき正しい道
モラル
道徳を一般的な規律としてではなく,自己
の生き方と密着させることで 生まれる
思想や態度
品質管理とは
善い例
• 品質を保証するとともに,故障に対して その
原因を追究し,工程を改善する
• 工程の「3ム」(ムリ・ムダ・ムラ)をなくし,効率
的な生産を図る。
悪い例
• デザインを優先し,耐震性の低い建築物を建
設する。
• 有害廃棄物を敷地内に埋め,処理経費を 削
減する。
高等学校(工業)
工業高校におけるキャリア教育
PDCAサイクル
品質管理とは PDCAサイクル QCストーリー QC七つ道具 4S・5S かんばん方式 ほうれんそう 5W1H 三現主義・5ゲン主義 マナー
PDCAサイクル
PDCAサイクル
物事を計画的かつ確実に進め,
目標に近づけるための管理活動
4ステップ
「 P 」「 D 」「 C 」「 A 」
PDCAサイクル
P Plan:プラン
・・・計画
D Do:ドゥ
・・・実施
C Check:チェック
・・・確認
A Action:アクション
・・・処置
※R(Research:リサーチ・・・探索)を加えて,
RPDCAと呼ぶこともある
PDCAサイクル
P
計画を作成
A
D
対策・処置
計画を実施
C
結果を確認
PDCAサイクル
P
A
目標
D
C
PDCAサイクルを回して目標に近づける
高等学校(工業)
工業高校におけるキャリア教育
QCストーリー
品質管理とは PDCAサイクル QCストーリー QC七つ道具 4S・5S かんばん方式 ほうれんそう 5W1H 三現主義・5ゲン主義 マナー
QCストーリー
さらに改善するために
正しく問題解決を達成するための手順
改善効果が不満足
QCストーリー
例(不具合を減らす)
他の方法を考える
不具合数が目標値に届かなかったため
記名の字体や色,大きさ等を変更する
高等学校(工業)
工業高校におけるキャリア教育
QC七つ道具
品質管理とは PDCAサイクル QCストーリー QC七つ道具 4S・5S かんばん方式 ほうれんそう 5W1H 三現主義・5ゲン主義 マナー
QC七つ道具
 品質管理で活用される効果の高い七つの手法
①パレート図
②特性要因図
③ヒストグラム
④チェックシート
⑤散布図
⑥グラフ
2つをまとめて1つとすると
⑦管理図
パレート図 特性要因図 ヒストグラム チェックシート 散布図 グラフ 管理図 層別
QC七つ道具
 品質管理で活用される効果の高い七つの手法
①パレート図
②特性要因図
③ヒストグラム
④チェックシート
⑤散布図
⑥グラフ・管理図
⑦層別
パレート図 特性要因図 ヒストグラム チェックシート 散布図 グラフ 管理図 層別
パレート図
 値が大きい順に並べた棒グラフと
積数を表す折れ線グラフの複合グラフ
180
その累
100
90
80
70
60 不
50 良
40 率
30
20
10
0
160
140
120
不
良 100
個 80
数
60
40
20
0
歪み
キズ
ねじれ そり
不良内容
曲がり その他
パレート図
 各項目の全体に占める割合を確認することがで
きる。
180
100
90
80
70
60 不
50 良
40 率
30
20
10
0
160
140
120
不
良 100
個 80
数
60
40
20
0
歪み
キズ
ねじれ そり
不良内容
曲がり その他
パレート図
 改善項目の優先順位を決めるときに使用する。
180
100
90
80
70
60 不
50 良
40 率
30
20
10
0
160
140
120
不
良 100
個 80
数
60
40
20
0
歪み
キズ
ねじれ そり
不良内容
曲がり その他
特性要因図
 特定の結果とその原因の関係を線で結んで表
した図
原因1
原因3
原因1-1-1
原因1-1
原因3-1
結
果
原因2-1-1
原因4-1
原因2-1
原因2
原因4
原因4-1-1
特性要因図
 原因を追跡し,最も効果的な改善項目を探
し出すための手法
原因1
原因3
原因1-1-1
原因1-1
原因3-1
結
果
原因2-1-1
原因4-1
原因2-1
原因2
原因4
原因4-1-1
特性要因図
 「フィッシュボーン・チャート」「魚骨図」「イシカワ・ダ
イアグラム」とも呼ばれる。
原因1
原因3
原因1-1-1
原因1-1
原因3-1
結
果
原因2-1-1
原因4-1
原因2-1
原因2
原因4
原因4-1-1
特性要因図
例(はんだ不良)
人
材料
予習不足
理解不足
はんだの
コテ先が
汚れてい
る
はんだが古い
掃除不足
機械
はんだ付けの
際の温度不足
作業を慌てた
操作
は
ん
だ
不
良
ヒストグラム
 縦軸に度数,横軸に測定データの階級を
とった棒グラフの一種
60
50
40
度
数
30
20
10
0
11.4 11.5 11.6 11.7 11.8 11.9
12
12.1 12.2 12.3 12.4 12.5 12.6
[mm]
厚さ
ヒストグラム
 ヒストグラムの形から,データの分布状況を視覚
的に確認するために使用する。
60
バランスのとれた
状態
60
左に偏った状態
50
50
40
40
度
数
度
数
30
30
20
20
10
10
0
0
11.4 11.5 11.6 11.7 11.8 11.9
11.4 11.5 11.6 11.7 11.8 11.9
12
12.1 12.2 12.3 12.4 12.5 12.6
[mm]
[mm]
厚さ
厚さ
極大が2ヶ所ある
状態
60
50
ばらついている
状態
60
50
40
度
数
12
12.1 12.2 12.3 12.4 12.5 12.6
40
度
数
30
30
20
20
10
10
0
0
11.4 11.5 11.6 11.7 11.8 11.9
12
12.1 12.2 12.3 12.4 12.5 12.6
11.4 11.5 11.6 11.7 11.8 11.9
12
12.1 12.2 12.3 12.4 12.5 12.6
[mm]
厚さ
[mm]
厚さ
ヒストグラム
 中心値,規格限界などを記入して,
の状態を判断することができる。
60
規格下限
中心値
品質
規格上限
50
40
度
数
30
20
10
0
11.4 11.5 11.6 11.7 11.8 11.9
12
12.1 12.2 12.3 12.4 12.5 12.6
[mm]
厚さ
チェックシート
 データの取得・整理を簡単にし,点検・確認項目を漏れる
ことなく記入できる用紙
/
////
///
////
////
////
//// //// ////
//// ////
////
//// //// ////
////
////
//// ////
////
//
/
//
/
チェックシート
 チェックする内容・目的などによって,
(フォーマット)を工夫して使用する。
/
////
///
////
////
////
//// //// ////
//// ////
////
//// //// ////
////
////
//// ////
////
//
/
//
/
様式
散布図
 結果である品質特性と原因と考えられる
との関係のデータを打点したもの
特性
2 .9
2 .4
[
収
量
1 .9
」
㎏
1 .4
0 .9
0
0 .5
1
1 .5
混合比[% ]
2
2 .5
散布図
 品質をばらつかせる原因を,グラフから数量
的に傾向を特定することができる。
2 .9
2 .4
[
収
量
1 .9
」
㎏
1 .4
0 .9
0
0 .5
1
1 .5
混合比[% ]
2
2 .5
グラフ
 データの時系列的な変化や大きさを比較したいと
きなどに,分かりやすい図形で表し,
状態を把
握するために使用する。
管理図
 時間ごとの状態をプロットし,中心線と
界線からデータの異常を判定する
管理限
8.5
上方管理限界線
8
7.5
pH
7
6.5
中心線
6
異常な状態
5.5
下方管理限界線
5
異常値
4.5
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31
日付
工場排水の処理水のpH
層別
 データを共通点を持つ層に分割することで,デー
タの特徴をはっきりさせる
60
60
50
機械→A機・B機・C機
原材料→A社製・B社製・C社製
作業者→A班・B班・C班
60
50
40
度
数
50
40
30
20
度
数
40
度
数
30
30
20
20
10
10
10
0
11.6 11.7 11.8 11.9 12 12.1 12.2 12.3 12.4
[mm]
全体の板の厚さ
0
11.6 11.7 11.8 11.9 12 12.1 12.2 12.3 12.4
[mm]
Aラインの板の厚さ
0
11.6 11.7 11.8 11.9 12 12.1 12.2 12.3 12.4
[mm]
Bラインの板の厚さ
新QC七つ道具
品質管理(QC):製造・検査部門
QC七つ道具(数値データ)
↓
総合的品質管理(TQC):全部門
(企画・設計・計画等に関する改善活動)
新QC七つ道具(言語データ)
新QC七つ道具
連関図法
親和図法
系統図法
マトリックス図法
マトリックスデータ解析法
PDPC法(過程決定計画図)
アローダイアグラム図
QC七つ道具
新QC七つ道具
 数値データを主として  言語データを主として
扱う。
扱う。
 品質に関するデータを  品質の特性や性質を
定性的に管理する。
定量的に管理する。
 製造・検査部門での問  企画・設計・計画等に
関する改善活動に使
題の把握から解決する
う手法として適してい
までの手法として適し
る。
ている。
高等学校(工業)
工業高校におけるキャリア教育
4S・5S
品質管理とは PDCAサイクル QCストーリー QC七つ道具 4S・5S かんばん方式 ほうれんそう 5W1H 三現主義・5ゲン主義 マナー
4S
①
②
③
④
整理
整頓
清掃
清潔
いらないものを捨てる。
決められた物を決められた場所に置き,い
つでも取り出せる状態にしておく。
常に掃除をして,清潔に保つ。
上の整理・整頓・清掃を維持する。
4Sの徹底
→ 生産・サービスの効率化,品質向上
5S
4Sに
⑤ しつけ
決められたルール・手順を正しく守る
習慣を身に付ける。
5Sという
を加えて,
5S
①
②
③
④
⑤
整理
整頓
清掃
清潔
しつけ
いらないものを捨てる。
決められた物を決められた場所に置き,い
つでも取り出せる状態にしておく。
常に掃除をして,清潔に保つ。
上の整理・整頓・清掃を維持する。
決められたルール・手順を正しく守る習慣
を身に付ける。
身近な4S・5Sの例
実習室の管理
使用後には清掃をし,器具を元の位置に
理・整頓をして保管する。
整
ごみの分別
ごみは,指定された分別法に従う。
掲示物の活用
教室内に整理・整頓や掃除の励行等の
示をすることで全員の意識を高める。
掲
高等学校(工業)
工業高校におけるキャリア教育
かんばん方式
品質管理とは PDCAサイクル QCストーリー QC七つ道具 4S・5S かんばん方式 ほうれんそう 5W1H 三現主義・5ゲン主義 マナー
かんばん方式(トヨタ生産方式)
ムダを徹底的に排除し,生産性の向上をは
かる生産管理システム
• ジャスト・イン・タイム
必要最低限の量のみを生産し,供給する考え方
• 自動化
かんばん方式(トヨタ生産方式)
七つのムダ
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
つくり過ぎのムダ
手待ちのムダ
運搬のムダ
排除
加工のムダ
在庫のムダ
動作のムダ
不良のムダ
作業能率の向上
コスト削減
かんばん方式(トヨタ生産方式)
グループ討議(ムダを排除しよう)
• 実習,課題研究,学校行事など
① 一連の作業における「もの」や「人」の動き
を考える。
② 七つのムダに関する内容を取り上げる。
③ ムダをなくす方法を協議する。
高等学校(工業)
工業高校におけるキャリア教育
ほうれんそう
品質管理とは PDCAサイクル QCストーリー QC七つ道具 4S・5S かんばん方式 ほうれんそう 5W1H 三現主義・5ゲン主義 マナー
ほうれんそう
ほう ・・・・報告
れん・・・・連絡
そう ・・・・相談
ほうれんそう
ほう・・・・報告
• 進み具合や今後の見通しなどの中間報告をす
るとともに,終了時に直ちに内容及び情況・結
果を報告する。
• 納期や期限等が守れない場合やミスや問題が
発生した場合には,速やかに報告・通知する。
※要点を分かりやすく伝えることが大切
ほうれんそう
れん・・・・連絡
• 内容・重要度・緊急度などの状況を判断して
適切な相手に連絡する。
ほうれんそう
そう・・・・相談
• 問題が発生したり,自分で決断できない場合
は,対策等について適切な相手に 相談す
る。
※相談内容を明確にし,あらかじめ
の意見をまとめておくことが大切
自分
高等学校(工業)
工業高校におけるキャリア教育
5W1H
品質管理とは PDCAサイクル QCストーリー QC七つ道具 4S・5S かんばん方式 ほうれんそう 5W1H 三現主義・5ゲン主義 マナー
5W1H
5つのW
What
When
Who
Where
Why
1つのH
How
5W1Hという
5つのWと1つのHを合わせて・・・
5W1H
What
・・・ 何を(対象)
When
・・・ いつ(日時)
Who
・・・ 誰が(人)
Where ・・・ どこで(場所)
Why
・・・ なぜ(目的)
How
・・・ どのように(方法)
高等学校(工業)
工業高校におけるキャリア教育
三現主義・5ゲン主義
品質管理とは PDCAサイクル QCストーリー QC七つ道具 4S・5S かんばん方式 ほうれんそう 5W1H 三現主義・5ゲン主義 マナー
三現主義
現場
現物
現実
三現主義という
※物事の本質を捉え,より正しい判断をする
ために必要な考え方
三現主義
現場(場所)
どこで問題が起きているか
現物(もの)
何に問題が起きているか
現実(状況)
問題によって,どんな状況になっているか
5ゲン主義
現場
現物
現実
原理
原則
5ゲン主義という
※三現主義に「原理・原則」を加えた言葉
5ゲン主義
原理(存在や認識に使用)
事象やそれについての認識を成り立たせる根
本となる仕組み
原則(人間の活動に使用)
基本的な規則や法則
高等学校(工業)
工業高校におけるキャリア教育
マナー
品質管理とは PDCAサイクル QCストーリー QC七つ道具 4S・5S かんばん方式 ほうれんそう 5W1H 三現主義・5ゲン主義 マナー
マナー
自覚をもつ
時間を守る
挨拶をする
言葉遣いに気を付ける
身だしなみを整える
整理・整頓をする
・・・等々
身近なマナーの例
自覚をもつ
組織の一員として,与えられた任務に
もち,「ほうれんそう」を徹底する。
責任を
時間を守る
5分前行動を心がけ,決められた期日までに提出
物を提出する。
挨拶をする
相手の目を見て,自分から積極的に挨拶する。
身近なマナーの例
言葉遣いに気を付ける
相手を尊重し,立場に合った言葉で話し,良好
な人間関係を築く。
身だしなみを整える
清潔で安全な頭髪や服装を整える。
整理・整頓をする
自分の机や周囲の整理・整頓をして,
で安心して作業できる環境を保つ。
安全
高等学校(工業)
工業高校におけるキャリア教育
品質管理
おわり
品質管理とは PDCAサイクル QCストーリー QC七つ道具 4S・5S かんばん方式 ほうれんそう 5W1H 三現主義・5ゲン主義 マナー