Transcript 心理学基礎論
心理学基礎論
金曜4限
担当:小平英治
今日の予定
ガイダンス
カリキュラム上の位置づけ
・・・選択科目
関連する資格
・・・認定心理士
関連する科目
心理学
心理学基礎実習
学習心理学
認知心理学
生理心理学
授業形態
・・・講義形式
成績評価
・・・出席とレポート
「心理学基礎論」の内容
基礎心理学
心理学の中でも、特に心の基礎的な部分
を研究する
少し具体的に言うと・・・
感覚・知覚
認知(記憶、注意、思考)
学習、条件反射
脳
・・・etc.
逆に、普通は扱わないものとして・・・
性格
生涯発達
家族
学校、社会、対人関係
臨床、精神保健
犯罪(ただし目撃証言研究はある)
・・・etc.
扱うもの
・・・感覚・知覚、記憶、認知、条件づけ、脳
⇒生物としての基本的能力
扱わないもの
・・・性格、家族、学校・社会、生涯発達、犯罪
⇒「人間」として社会の中で遭遇する問題
車に例えるなら・・・
基礎心理学 ・・・車としての基本性能
他の心理学 ・・・交通ルール、マナー
車と文化
ライオンに例えるなら・・・
基礎心理学 ・・・ライオンとしての基本能力
視力、聴力、記憶力、
反射神経
行動パターン
他の心理学 ・・・ライオンの社会
役割分担
母と子の関係
※注
次のものは基礎心理学ではなく生理学
車・・・車体の素材、エンジンの仕組みなど
ライオン・・・内臓、筋肉の素材や仕組み
足の速さ、腕力
「足の速さ」などはライオンの「基本性能」だが、
ライオンの「精神」とは関係がないので、心理学の対象ではない
車に例えるなら・・・
生理学 ・・・素材や仕組み
基礎心理学 ・・・基本性能
他の心理学 ・・・交通ルール、マナー
車と文化
ライオンに例えるなら・・・
生理学 ・・・筋肉、内臓、肉体的能力
基礎心理学 ・・・精神的能力、行動特徴
他の心理学 ・・・ライオンの社会
役割分担
母と子の関係
とはいえ、これら3領域の境界線はそれほ
ど厳密ではなく、密接に関係しあったりす
る
例:
ライオンの眼の仕組み⇔視力
ライオンの行動パターン⇔社会構成
とはいえ、研究領域間の交流が比較的深
いのは生理学⇔基礎心理学
歴史的に、基礎心理学は生理学の一部か
ら発展して来たという経緯があるから?
しかし臨床心理学などでも、基礎研究を大
事だと考えている研究者は増えてきている
(基礎)心理学の歴史
初期のものを抜粋すると
1846年 ウェーバーの法則
1850年 色覚の三色説
1860年 フェヒナーの精神物理学
1879年 ヴントが心理学実験室を創設
1886年 エビングハウスの記憶実験
1902年 パブロフの犬