Transcript Document

当日課題グループ
Aグループ
社長:まさはる、シーソー
工場長:ピクルス、もーりー
60代男性:からあげ
社長:sanhao
工場長:くろい、バーガー
60代男性:にんにん、pon
Cグループ
社長:megane、new
工場長:PB
60代男性:きりん、ニモ
Dグループ
社長:tuna、クルー
工場長:100%
60代男性:しげ、先生
当日課題ルール
ケース想定
○社内調査で、製造担当者の不祥事が発覚した段階。
○急遽、3者(社長・工場長・当事者)で話し合う事となった。
○次の日、今回の不祥事を公表しなければなりません。
話し合いの末、誰に一番の責任があったのかを、公表してください。
当日課題ルール
藤井社長
・パートの雇用など、現場の人事管理は工場長に任せている。
・工場内での権限は、工場長にある。
工場長
・是正報告はあるが、期限の切れた原料を廃棄する事は禁止していない。
・期限切れ原料は使用不可などの、ルールは工場内でも取り決めていた。
60代男性
・ルールは知っていた。しかしたった1日で腐るものではない。
・上司が傲慢で、是正報告をしても許されない職場だった。
不二家の不祥事
実際には・・・
私の知らないところで、
そういうことが行われてい
た。
パート従業員
6代目 藤井社長
責任
不二家の不祥事
怒り・憤り
従業員達
不祥事
不祥事
不祥事
不祥事
不祥事
内部告発
不二家の不祥事
●判明した問題
1月14日 - 2006年11月に関東地方で同社の洋菓子を食べた消費者から腹痛や嘔吐など
の健康被害を訴える苦情が釈明会見以降、数件寄せられている事実を公表。
1月16日 - 泉佐野工場製の「ペコちゃんのほっぺ」で、1995年6月にブドウ球菌による食
中毒が発生していた事実を公表していなかったことが明らかになった。
1月17日 - 厚生労働省と農林水産省は社長に出頭を求め、衛生管理体制の徹底を指導。
埼玉県による埼玉工場の2度目の立ち入り検査の結果、「ない」とされていた14種類の
「原料消費・賞味期限チェック表」記録簿が発見された。埼玉県は食品衛生法第28条に
基づき、同工場から出荷された全製品についての製造記録の報告を1月23日までに提
出するよう要請。
1月18日 - プリンなどの消費期限を社内基準より長く表示していた問題で、同社が農水
省の聞き取り調査に対し「もともと安全に食べられる期間より短く設定しており、1日長くし
ても問題ないと現場が判断したのではないか」と説明していたことが判明。同社は商品テ
ストなどで設定した「安全に食べられる期間」の80%を、消費期限に設定しているという。
1月19日 - 同社が製造したチョコレート製品に、蛾の幼虫が混入していたこと、製品回収
を実施しなかった事実が判明。
1月26日 - 泉佐野工場における衛生基準を国の定める規範より緩くしていた事実が判明。
1月27日 - 埼玉工場におけるプリンの消費期限延長問題で埼玉県は食品衛生法違反の
疑いがあると指摘。
など、他にも多数の問題が発覚!
不二家の不祥事
最終的に・・・
責任を放棄するかたちで
辞任
6代目 藤井社長
企業の不祥事
≪不祥事が起きた場合の企業の対応:実態≫
経営者
従業員
責任の
押し付け
【例】ミートホープ社(食肉偽装事件)の会見で、
社長が工場長に責任転嫁
企業の不祥事
しかし・・・
経営者
従業員に「企業においての企業においての判断基準と私的な判断基準
が違うこと」をしっかりと教えなければならない。
理想的な組織
「全従業員の意識・判断が、会社が決めている考え方と一致している」組織
私の知らないところ
で、
そういうことが行われ
ていた。
経営のトップは、
たとえ知らなかったとしても
こういった発言をしてはいけない!
不二家の不祥事
同族者ではない、桜井康文取締役が7代目社長に就任
組織改革
信頼回復
p.205のフレームワーク
組織文化
行動規範
私たちは、環境問題に積極的に取り組み、社会・自然環境の保全に努めます
「お客様に安心な商品を提供し、安心と満足をお届けします。」
「法令・ルールを守り、社会の良識に沿って行動します。」
「社会との絆を大切にし、地域社会の発展と環境の保全に努めます。」
「積極的なコミュニケーションを図り、風通しの良い企業文化を作ります。」
「自ら考え、迅速に行動し、良い結果を出します。」
組織文化
●「不二家食品安全の日」:毎年1月11日
一連の問題を風化させず、
恒常的に「食の安心・安全」に取り組むため、
本社・各事業所で、式典や集会を行っている。
2007年1月11日
(消費期限切れ材料を使用していたことが報道された日)
●食品安全の日:毎月11日
↑式典の様子
≪全工場≫
→原料や製品の期限や各種チェック表の確認
(食品安全衛生管理本部を中心に社内第3者がチェック)
≪洋菓子店舗≫
→品質管理・清掃状況・サービス状況などのチェック
(社員による店舗巡回)
↑洋菓子店舗巡回
外部ステークホルダー
環境報告書
●環境問題
CSR報告書
●品質
●マネジメント
●社会
●環境
の取り組みや考え方の報告のみ
4つの取り組みや考え方について報告
組織システム
●CSR推進体制
「CSR推進部」を設置。(社長直轄組織)
・「コンプライアンス室」
→従業員の高い倫理観・風土を醸成のために、継続的にコンプライアンス教
育。
・「広報室」
→迅速で公正・公平な情報開示から経営の透明性を高め、社内外に適切な情
報を提供。
・「不二家ファミリー文化研究所」
→お客様とのふれあいの場を持つための各種イベント(コミュニケーション)や、
食育・環境への取り組み。
組織システム
●AIBフードセーフティの取り組み
安全な食品を提供するため、
「AIB国際検査統合基準」の導入
↑AIB自主監査の様子
工場スタッフを中心とした自主検査チーム
「食品安全委員会」が自主検査(毎月1回以上)
→AIBシステムが適正に運営され、維持・向上されているかどうかを確認。
組織システム
●「全員参加による本物の5S活動」
「整理・整頓・清掃・清潔・躾」
目的:より安全で衛生的な生産環境・職場作り
≪特徴≫
・全員参加
→若手社員、パートや契約社員も意見が言いやすい。
→工場が一丸となって「働きやすい職場」作りを行える。
≪具体的な活動≫
・やりがい・生きがいが持てる職場作り
・「5S」関する勉強会(随時)
・工場別の活動発表会(年2回)
個人の倫理観
組織システム
●コンプライアンス教育
・コンプライアンスビデオ研修。
・食品関連法に関する教育。
↑泉佐野工場の様子
・過去の反省と食品企業に勤めるものとしての
心構え・役割について訓示。(上司から部下へ)
・新入社員研修、階層別研修、店舗トレーニング
まとめ
個人の倫理観
組織文化
コンプライアンス教育
食品安全の日
倫理的価値観
の形成
組織システム
外部のステークホルダー
CSR推進体制
海外の食品安全基準の導入
CSRの拡大・強化
不二家の企業ビジョン
行動規範
私たちは、環境問題に積極的に取り組み、
社会・自然環境の保全に努めます