ポスターによる献血推進の研究

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ポスターによる献血推進の研究
10-1-016-0349
平野圭祐
目的
• 現在、献血者数は年々減少してきており、中で
も若年層のかなり減少してきている。少子高齢
化社会により、体の弱い年配の方が増え、輸血
に必要な血液の量はこれから増えていく。この
ままでは輸血用の血液は減っていく一方である。
そこで、少しでも献血に興味を持ってもらう事
が出来るように、印象に残るポスターとはどの
ようなものなのかを調べる事が本研究の目的で
ある。
若年層の献血離れ
ピーク時に比べ約半数
にまで減少!!!!
献血の使用状況
ポスター広告メリット
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(1)無駄をはぶいて広告費用を削減できる。
ポスターを貼るエリアを指定することができるので、より、広告費用を削減しながらダイレクトに広告
ができるのである。また、紙媒体なため予算も多くはかからず、少数のポスターでいいのであれば、手
書きで書くことにより印刷代なども省くことが出来るのである。
(2)広告期間が長い。
ポスターは長期間広告することが出来る。ポスターは2~3ヶ月という長期期間で貼り付けを行っていく
ため、より長い広告効果を得ることができるのである。また、貼り替えを実施することにより継続した
効果が期待できる。
(3)短期間で宣伝効果がでる
新聞の折り込みやポスティングといった広告戦略では、一日に何枚もチラシは来るので、一枚一枚を
じっくり見ることが少なく、埋もれてしまいがちになってしまい、受け取った側の印象も、どうしても
薄いものになってしまう。 逆に、普段見慣れた景色の中にぱっと目を引くようなポスターが現れると、
思わず興味をひかれる。オープン、イベント、講演会など控えられており、また短期間での効果を求め
られる方には、はとても効率が良いものと言える。
(4)ポスターのデザインひとつで効果が大きく変わる
当然ながら、ポスターのデザインや内容によって、情報を受け取った側の印象が大きく左右されること
は間違いない。最近では、ポスターの中にURLやQRコードを記載し、ポスターのデザイン内では収まら
ない情報や詳細をウェブサイトで見てもらうといったデザイン手法が増えてきている。こういった手法
は、ポスターからお客様のウェブサイトへ誘導することができるため、アクセス数の上昇が期待できる。
店舗への来訪者以外に、通販オンラインショップを経営される方などにおすすめすることができる。
方法
• アンケートの実施
• ①初めに献血されたことがあるか、献血の事は知っ
ていたか、またどのようにして知ったか、献血のポ
スターを見た事あるか、またその感想について
• ②デザイン重視(手書き)知名度重視(芸能人)情
報量重視(一般知識)の三種類のポスターを提示す
る
• ③どれが最も印象に残ったか、またなぜにそのポス
ターなのか、逆に他のポスターは何が悪かったのか
を聞く。
• ④それらのデータをもとに献血の認知度、ポスター
に求められている情報を調査する。
アンケート結果
• ①献血した事があるか?
• YES→19名/NO→31名
献血をしたことがあるか
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献血をしたこと
がない, 31, 人
献血をしたこと
がある, 19, 人
献血をしたことがある
献血をしたことがない
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②献血のことを知っていましたか。
全ての方が知っていました。
③献血に対する印象
特に考えたことが無い。
注射を刺すことが怖い。
自分はA型なので足りていると思っていた。
何に使われているかわからない。
いろんな報償品がもらえる。
④どこでどのような形で知ったのか。
広告媒体を見て知った。
親や知人がしていたので知った
⑤献血のポスターを見た事があるか
YES→31/NO→19/
どのように思ったのか
特になにも思わなかった。
なんでこの有名人なのだろう。
情報重視のポスターの長所と短所
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①長所
献血の知識は、中高での知識で終わってお
り、実際に自分が献血ができる年齢になっ
て改めて献血について知り、献血の重要性
を知った。
最も足りていると思っていたA型ですら足
りていないと知り、どの血液も足りないの
だと知ることができた。
知らなかった情報も多々あったため、立ち
止まって見るのではないかと思った。
②短所
文章が長かったため、街中など人混みが多
い場所に張ってあっても、立ち止まって見
ることはないと思った。
立ち止まって見たら、献血のポスターだと
いうことが分かるが、遠かったらそのポス
ターが献血のポスターだと分かりづらいと
思った。
若い人達にとって得な情報がもっとあった
らいいと思った。
デザイン重視のポスターの長所と短所
• ①長所
• デザイン自体がかわいくて良かっ
た。
• 手書きで書くころによって必死な感
じが伝わってきた。
• 変にアイドルなどが使われていない
ことにより、作った人の気持ちが伝
わる。
• ②短所
• 子供っぽい感じがした。
• 高校生の作ったクオリティであっ
て、広告としては完成度が低いと
思った。
• 知識があまりない高校生の作品みた
いで、献血の重要性や必要性を伝え
ることはできないと思った。
• 情報量が少なくて何を伝えたかった
のかわからなかった。
知名度重視のポスターの長所と短所
• ①長所
• やはり有名人ということもあり、目を
引きやすいと思った。
• 自分たちと年齢が近い有名人を使うこ
とにより、より親近感を感じることは
できると思った。
• さまざまな有名人が使われるので、飽
きないと思った。
• ②短所
• 芸能人をつかって採血者を増やそうと
しているのが見え見えで、あまり印象
は良くなかった。
• 年齢が近い有名人を使って同じ年齢の
人に影響を与えようとしているのはわ
かるが、逆に自分と同じ年齢の人がす
ることにより、なんで自分と同じ年齢
の人に薦められないといけないかわか
らない。
• 人それぞれ好きな芸能人は違うし、影
響が出るのはその芸能人が好きなごく
一部の人にしか影響力はないと思っ
た。
献血のポスターを見たことがある人とない人がえらんだ印象に残ったポスター
ポスター見たことある ポスター見たことない
デザイン性重視
1
1
知名度重視
1
0
情報量重視
29
18
合計
31
19
考察
• 以前に献血のポスターを見たことがある人もない人も圧倒的に情報重視の
ポスターに興味を持っていることがわかる。
• アンケート内容にある献血に対する印象の結果を見ると献血の知識の少な
さとともに、先入観により献血に良い印象を持てず、献血から遠ざかって
いるように思える。実際に情報量重視のポスターを見た後に機会があれば
献血をしてみたいという意見もちらほら出ていた。この結果を見る限り情
報を浸透させることで、献血推進につながるとともに、ポスターを見る人
にとって有益な情報が載っているポスターが最も見る人の興味を引き、印
象にのこるポスターになると考える。
•
しかし、情報量重視の短所にあるように、立ち止まって見るスペースが
なければ、ポスターを見ることはできず、また、人の目を引くインパクト
のあるポスターにはなりにくいというのが本研究で見つかった課題である。
• やみくもにポスターを貼るのではなく、病院や駅など、待ち時間が長い場
所や、人混みが少ない場所、人混みが多いが待ち合わせの場所としてよく
つかわれる場所など、場所を考慮してポスターをはるべきだと考える。