政府開発援助による 経済成長

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東北学院大学経済学部3年
鈴木雄太
近慶太
後藤裕美
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 政府開発援助(ODA)とは
 ODAのもたらす効果
 先行研究の紹介
 今後の展望
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国際社会において貧困削減が目標とされている
ex. ミレニアム開発目標(MDGs)
政府開発援助(ODA)による
被援助国の経済成長の促進が有効
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先進国から途上国への資金の流れのこと
以下の3つの条件を満たしていることが条件
(1) 政府または政府機関から提供された資金の流れ
であること
(2) 主な目的が途上国における経済発展と厚生水準
の向上の促進であること
(3) 譲許的な資金供与である(グラントエレメントが
25%以上である)こと
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技術協力
贈与
二国間援助
無償資金協力
借款
O
D
A
多国間援助
5
ODAが援助国から被援助国への2国間直接投資を
誘引する効果
援助国
直接投資
被援助国の経済の情報
被援助国
6
援助国
援助による
貧困削減
経済成長
させたい
しかし・・・
被援助国
援助を継続的に
受け取りたい
経済成長
しようとしない
7
援助国
援助国
援助国
被援助国
被援助国
被援助国政府の管理力を超えるほど
援助プロジェクトが乱立している状態
8

倉持俊弥(2011)「政府開発援助と経済成長の関係
に関する実証分析」

分析対象:援助国…日本、被援助国…タイ、フィリピン

期間:1960年~2008年

内容:ODAが被援助国の経済成長促進に有効である
かをマクロ経済政策の運営状況から検証する。
9

生産関数 Y=f(L,K,X)→経済成長率gY

gY = (fLL/Y)gL + fKdK/Y + (fXX/Y)gX
Y:生産量 L:労働 gL:労働増加率 K:資本
X:輸出 gx:輸出成長率
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dK/Y→S/Y、AODA/Y、F/Y
S:国内貯蓄 AODA:開発援助 F:外国資金流入
gL、 S/Y、AODA/Y、F/Y、gxを説明変数とし
て経済成長式を導出する。
別途計算したマクロ経済政策変数を導入し
モデルの推計をする。
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分析結果として、

開発援助変数AODAが経済成長に正の影響を及ぼし
ていること

検証したタイ・フィリピンともにマクロ政策が有効なら
ば開発援助の有効性が高まるという仮説を支持しう
ること
主に上記の2つが実証された。
12

先行研究の分析手法に則り、データを用いて
経済成長率の式とマクロ経済政策変数を求め、
モデルの推計を行う。

日本のODAによる被援助国の
経済成長促進効果についての分析を行う。
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




澤田康幸、戸堂康之(2010) 「途上国の貧困削減における政
府開発援助の役割」
倉持俊弥(2011)「政府開発援助と経済成長の関係に関す
る実証分析」
有本寛、高野久紀(2007)「開発援助と経常費用 ドナー間
競争、援助の氾濫、財政支援」
木村秀美、戸堂康之(2007)「開発援助は直接投資の先兵
か? 重力モデルによる統計」
大坂仁(2009)「国際援助の動向とミレニアム開発目標の進
展:記述データによる現状と展望」
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