世界の食糧問題:国際社会という視点から慢性的飢餓にどう立ち向かうか

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Transcript 世界の食糧問題:国際社会という視点から慢性的飢餓にどう立ち向かうか

異文化コミュニケーション論 北室健人
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世界の飢餓の現状
慢性的飢餓の例
支援の例と問題点
政策提言
展望
論点
参考文献
サハラ以南のアフリカ、中南米、東アジアに飢餓人口が集
中している!!
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世界人口約70億人のうち約9億人が飢餓状態にある。
アジア・太平洋地域
5億7,800万人
サハラ砂漠以南のアフリカ
2億3,900万人
中南米・カリブ海
5,300万人
中近東・北アフリカ
3,700万人
先進国
1,900万人
発展途上国に
98%集中!!
飢餓には大きく分けて2つのタイプがある。
①突発的飢餓
:自然災害や紛争などで一時的に食料が不足してたくさんの人々が栄養不良
に陥ること。
→緊急食糧支援が必要
食料の絶対量が
足りてない!
②慢性的飢餓
:継続的に食料を手に入れられずに慢性的に栄養不良に陥ること。
→自立の支援が必要
答、食糧が足りていないから。
→2008年穀物生産量は22億トン。世界人口68億人に
衡平分配されていたとすると、1人あたり320kg。日本
人1人の年間穀物消費量は160kg。
つまり、世界の人口を十分まかなえる量の食
糧が地球上には存在する!
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世界の飢餓人口のほとんどを占める。
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多くは社会構造に問題があり、原因が複雑に絡み合っているために解決
が難しい。
主な原因
・人口の増加
・腐敗した政府
・食糧価格の高騰
・インフラの未整備
・教育の不足
・人権の問題
Etc.
長期的な支援が
必要!!
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WFP(国連世界食糧計画)の支援活動
1990年ころからの活動分野の転換
開発援助→緊急食糧援助
支援の地域格差
サハラ以南アフリカへの援助額は中南米の約10倍(2009年)
恒常的な資金不足
’06年のケニア、’08年のジンバブエの緊急食糧支援が資金
不足により打ち切り
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ODA(政府開発援助)による支援
ミレニアム開発目標でOECD諸国はGNI比0,7%のODAとい
う目標が確認された
→達成できているのはデンマーク、ルクセンブルク、ノル
ウェーなど5カ国だけ
日本のODA全体予算の縮小
1兆1687億円(1997年)→6187億円(2010年)
そのうち、農林水産分野に使われる割合も全体の5.7%
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WFPへの先進国による一層の資金協力と開発支援の
増大
OECD諸国のGNI比0.7%のODA目標達成(2020年
まで)
先進国による農業教育支援の促進
国際機関監視の下での民主化支援
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資金のかかる開発支援をWFPが担うことで短期支援
から長期支援のスムーズな移行が可能になる。
農業教育支援により途上国の自立を促進し、支援依
存体制からの脱却を図る。
慢性的飢餓が世界からなくならない理由は何か。
 慢性的飢餓を無くすために国際社会(または各国)が
とるべき対策とは何か。
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アマルティア・セン (2000年) 『貧困と飢餓』 (岩波書店)
ロジャー・サロー、スコット・キルマン (2011年)『飢える大陸アフリカ―
先進国の余剰がうみだす飢餓という名の人災 』 (悠書館)
WFP http://ja.wfp.org/
FAO http://www.fao.or.jp/
外務省 MDGsについて
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/doukou/mdgs/abo
ut.html#goals
ハンガーフリーワールド http://www.hungerfree.net/
(それぞれ最終閲覧2013/1/11)