Transcript 2、NIEs論の登場
シンガポール総選挙
与党82議席
野党 2議席
第3章「NIEs」の登場
ーNICsから
NIEsへ移行の意味ー
トロント・サミットでの
「NIEs」定義
①正式名称
Newly Industrializing Economies
(新興工業経済地域・群)
②対象国:韓国・台湾・
香港・シンガポール
南欧・中南米
NICsの脱落
③NIEsへの名称変更の背景
1) 台湾、香港も含めて『国』と
表現することが、中国に誤解を
与えかねないとの配慮に基づく
もの
2)輸出主導型経済政策を続けて
いる国を総称すべきとの異論の
存在
NIESへの名称変更は、
(経済的要因というよりは)
国際政治=パワー・ポリティクス
が作用した面が強い
=「NIEs」とは段階論ではなく、
単なる呼称
=将来また他の名称で呼ばれ得るもの
1980年代のNICS諸国
①二極分解したNICS
1)GNP成長率
・アジア:上昇傾向
・中南米:急減
・南 欧:漸減傾向
②GDPに占める投資・輸出の割合
・アジア:投資→増大
輸出→急拡大
・中南米:投資→横這い
輸出→減少
経済政策の相違
ア
ジ
ア
輸出主導型工業化政策
中
南
米
輸入代替型工業化政策
<輸入代替工業化>
国内企業
による生産
数
量
統
制
関
税
障
壁
輸入
非効率牲増大・国内市場の飽和化
=独占価格・失業増大・国際競争力低下
NIEsとしてのアジア
①長期間にわたる高成長
②『OECDレポート』通りの経済パ
フォーマンス
③先進国(特に、日本)的経済パフォー
マンス
④NIEsに続く国々(ASEAN、中
国)の登場による、より一層の注目