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L 14 おばあちゃんのたんす
奶奶的衣櫥
單字
おばあちゃん
奶奶
(おばんちゃん)子
(奶奶的)孩子
もったいない
浪費
ばち
處罰
口まね(くちまね)
學人講話
気取り(きどり)
樣子、氣勢
おませ
早熟
中元(ちゅうげん)
中元;中元禮品
歳暮(せいぼ)
年終;年終禮品
包装(ほうそう)
包裝
包装紙(ほうそうし)
包裝紙
仕舞いこむ(しまい込む)
收藏
呼び習わす(よびならわす) 叫習慣
生産(せいさん)
生產
厳選(げんせん)
嚴選
材質(ざいしつ)
材質
施す(ほどこす)
巧み(たくみ)
細工(さいく)
精魂(せいこん)
プロ
引けを取る
誇り(ほこり)
愛着(あいちゃく)
傷(きず)
折に触れ
まつわる
処分(しょぶん)
嫁(よめ)
そこら
見てくれ
まがい物
なでる
折れる(おれる)
施加
巧妙、高超
手工藝(品)
全部精神、氣力
專業
認輸
驕傲
留戀、依依不捨
傷痕
時常
有關~
處理(不要的東西)
新娘
(代)那邊
外觀
贗品、假貨
撫摸
屈服
~
~かのよう
好像
~ようになる
變得~
~たりする
有時怎樣~
本文
妹ができてすっかりおばあちゃん子になってしまった私は、いつ
のまにか、「もったいない。ばちが当たるよ」とお婆ちゃんの口
まねをするようになっていた。
妹妹出生後,完全變成奶奶的小孩的我,不知從何時開始,學奶奶
的講說「浪費,小心遭天譴喔」。
二人目妹ができてから、もうすっかりお姉さん気取りで、
「もったいない、ばちが当たるよ」と、食べ物を残したすぐ下の
妹におませな口を利いていた。
有第二個妹妹後,就完全是姐姐的樣子,像大人般的對把食物剩
下來的妹妹說「浪費。小心遭天譴喔」。
「お母さん、これもったいないなら」と言って、お中元やお歳暮
が開けられた後のひもや包装紙をあばあちゃんのところへ持って
いったりもした。
「媽媽,因為這樣很浪費阿」的說,而被把開過的中元禮品跟年終
禮品的繩子和包裝紙拿去奶奶的那邊去。
祖母は「無駄にすると、ばちを当たるからね」と言いながら、
それを丁寧にたんすにしまい込んだ。
奶奶一邊說著「浪費可是會遭天譴喔」,一邊很謹慎的放進衣櫥裡。
「おばあちゃんの」と呼び習わした古いだんすの前に座って、祖母は
たんすの話をすることがあった。
坐在叫習慣的「奶奶的」舊衣櫥前,奶奶時常會說著衣櫥的故事。
どこで生産されたか、どれほど厳選されたすばらしい材質である
か、そして、施された巧みな細工がいかに精魂込めた職人の技
であるかということ。
是在哪生產的、用如此嚴選的好的材質、之後施用如此精巧的手藝
全神貫注的職人技術等事。
まるで自分が熟練したプロのたんす職人ででもあるかのように話
した。
就像是自己是個很熟練的專家的衣櫥職人的說著。
この道にかけては誰にも引けは取らぬという職人の誇りと少しで
も長く使ってもらいたいという心意気が、たんすを通して祖母に
語りかけ、愛着を持たせた。
這一路上不輸任何人的職人的驕傲和即使只有一點想長期使用的心
意,透過衣櫥向奶奶訴說著,愛戴著。
「これは、お父さんが子供のころいたずらして、ナイフでつけた
傷」と、折に触れ、たんすにまつわるエピソードを語ってくれた
りもした。
「這是,爸爸小時候惡作劇用刀子留下來的傷痕」有時時常也說著
有關衣櫥的小插曲。’
「いい機会だから、この際処分したら」引越を前に、父が遠慮が
ちに口に出したことがある。
「真是好機會,趁這處理不要的東西」在搬家前,爸爸曾謙虛的說
出來。
「そんなもったいないことをしたらばちが当たる」と、祖母は珍
しく大きな声を出した。
「這麼那費的話可是會遭天譴喔」奶奶很難得發出那麼大的聲音。
そして「これは、私がお嫁に来るときに持ってきたもので…」と、
幼かった私に繰り返し聞かせたたんす物語が始まる。
之後「這個阿,是我結婚時的嫁妝…」讓年幼的我不斷重複聽
著的衣櫥的故事的開始。
「ね、、まだ少しの狂いもないでしょう」と何度も引き出しを開
け閉めして見せながら、「そこらで売ってる、見てくれだけの
まがい物とは、ものが違うんだから」と、いとおしそうにたんす
をなでる。
「诶,一點壞的跡象都沒有吧」好幾次把抽屜拉拉開開看著,
「在那賣,看外觀就是贗品,東西不一樣」,愛惜的樣子摸著衣櫥。
こうなると、さすがの父も折れるしかなかった。
就這樣,就連爸爸也只好認輸了。