Transcript Slide 1

LTspiceを活用した整流回路シミュレーション
出力特性を検証する
平滑コンデンサのESRの影響を検証する
突入電流を検証する
デバイスの損失計算を検証する
2014年10月24日
ビー・テクノロジー
堀米 毅
1
整流回路
平滑
コンデンサ
GND
回路図
2
整流回路
シミュレーション用の整流回路図を作成する上での3つの注意点
(1)GNDの配置
配置場所は回路図を参照して下さい。
(2)Rs抵抗値について
実際に測定出来れば測定値を入力する。測定値が無い場合、下記の値が
目安になります。
コモンモードチョークコイルがある場合
Rs=ライン抵抗+コモンモードチョークコイルの抵抗成分=0.5+1.6=2.1[Ω]
コモンモードチョークコイルが無い場合
Rs=ライン抵抗=0.5 [Ω]
3
整流回路
シミュレーション用の整流回路図を作成する上での3つの注意点
(3)平滑コンデンサのESRの考慮
平滑コンデンサのESRの考慮をすることで、ESRを考慮したシミュレーション
を実施することができます。カタログにESR値がある場合はその値を採用
します。カタログ値にESRの表記がなく、tan  しかない場合、計算でESRを
算出できます。
tan 
tan 
0.15
ESR 


 0.0423
6
  C 2    f  C 2  3.14 120  470 10
4
整流回路
リップルが観察できる
出力電圧特性
Rsの電流波形
突入電流が観察できる
D3の電流波形
デバイスの損失計算が出来る
D4の電流波形
D3の損失波形
シミュレーション結果
5
Appendix A
整流ダイオードは、順方向特性と耐圧のみに再現性があるSPICEモデルです。
25度のTYPモデルになります。
新電元工業製のM1FE60のSPICEモデルのネットリスト
.MODEL M1FE60 D
+ IS=1.4177E-9
+ N=1.7204
+ RS=38.543E-3
+ IKF=40.583
+ CJO=1.0000E-12
+ M=.3333
+ VJ=.75
+ ISR=100.00E-12
+ BV=600
+ IBV=10.000E-6
+ TT=5.0000E-9
6