東鉄工業株式会社 様

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【地球温暖化対策事例・節電事例紹介】
~環境と調和した持続可能な循環型社会を目指す~
東鉄工業株式会社の取り組み
平成26年3月12日
東鉄工業株式会社
1
1.会社概要
東鉄工業株式会社
本社:東京都新宿区信濃町34番地
従業員数:1,500名
事業内容:鉄道関連事業を主にした 総合建設業
コケ緑化
自然光を取り入れたコンコース、
照明のLED化
太陽光発電システム
ホーム屋根緑化
JR四ツ谷駅エコステーション化工事
環境部門施工例
2
2.本社の取り組み
(1)環境保全部が中心と
なり、環境と調和した持
続可能な循環型社会を
目指した、方針・目標を
設定し、「環境保全計
画」を作成
《 環 境 方 針 》
『~安全はすべてに優先する~ 当社は、鉄道専門技術の特性を活かした総合建設業として、安全で快適な
交通ネットワークと社会基盤の創造に貢献いたします』の経営理念のもと、“事業ビジョン”及び“行動憲章”に従っ
て、当社の事業活動及び環境保全事業が、地球及び地域の環境に深く関わっていることを認識し、環境と調和し
た持続可能な循環型社会を目指した活動を推進する。
《 行 動 指 針 》
東鉄工業株式会社は、以下に示す環境に関する活動を推進する。
1.廃棄物の排出抑制、資材の再使用・再生利用、熱回収、適正処 理を推進する活動
2.建設事業等に起因する環境負荷を低減する活動
3.CO2削減や環境保全ニーズに応える環境事業の推進
4.環境関連法規制及び同意するその他の要求事項の順守
5.中期経営計画「アクションプラン/PDCA」の展開と環境マネジメントシステムの継続的な改善
東鉄工業株式会社は、本環境方針を実行し、維持し、当社で働く又は組織のために働くすべての人に周知すると
共に、社外の要求に応じて公表する。
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①地球温暖化対策
1)施工現場の軽油使用量削減
a)効率的な重機使用計画
b)建設発生土運送距離の削減
c)アイドリングストップ
省燃費運転の実施
d)重機・車両の適正整備の実施
エネルギー別CO2排出割合
電力
9.1%
灯油
1.0%
平成24年度削減活動
活 動 項 目
実施率
重機械の適正整備
99%
こまめな消灯
93%
アイドリングストップ
83%
重油
0.2%
軽油
89.7%
現場のCO2排出量の90%は軽油の使用による
(平成24年度)
4
施工部門CO2排出量(施工高)
t-CO2/億円
50.0
日建連平均
40.0
31.2
30.8
31.1
30.8
30.5
30.0
11.1t-CO2
/億円
38% 削減
28.9
25.4
20.0
23.0
19.4
10.0
17.8
東鉄工業
0.0
平成20年
平成21年
平成22年
平成23年
平成24年
平成24年度は平成20年度比 マイナス38%
5
2)オフィス部門の電気使用量削減
a)空調機器適正温度の設定(夏季28℃ 冬季20℃ 室温管理)
b)照明やOA機器のスイッチオフ
c)クールビズ、ウォームビズ及びノー残業日(水)の徹底
d)上下1階の移動は階段使用
e)待機電力使用機器の電源オフ
スイッチが多い
本社昼休み消灯状況
照明系統図の掲示
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kwh
1,600,000
1,400,000
オフィス部門電気使用量(本支店)
1,329,000
1,167,000
1,200,000
1,201,000
952,000
1,000,000
983,000
346,000
kwh
26% 削減
電気使用
制限令
800,000
600,000
平成20年
平成21年
平成22年
平成23年
平成24年
削減傾向
平成24年度は平成20年度比 マイナス26%
平成23年度比は電気使用制限令の反動で3%の微増
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②産業廃棄物対策
a)発生抑制
b)最終埋め立て処分率の低下
年度別排出量
t
250,000
141
142
原単位排出量
t/億円
146
138
131
200,000
122
150,000
142,181
127
141,878
117,665
123,279
t/億円
150
130
127
134,723
112,681
110
113,844
110,811
100,000
90
50,000
70
0
50
平成17年 平成18年 平成19年 平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年
産業廃棄物排出量
8
(2)組織横断的な推進体制
環境保全部→各支店と連携
①環境保全部から各支店の総務担当者に伝達・指示
②各支店総務担当者から各社員へ連絡・説明
年1回、環境保全部が各支店で「環境保全計画」の
説明会を実施
③各支店ではISO14001活動
を念頭に5S委員会(部長、
社員10名程度)を設置し、
その中で節電・省エネに
ついて議論、実施
④社内LANを使用して
情報共有、社内省エネ
掲示等実施
説明会実施状況
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3.事業所の取り組み(駒込ビル)
(1)対象事業所
東京土木、東京線路、東京建築
の各支店使用
駒込ビル(自社ビル)
東京都豊島区駒込1-8-11
地上6階 延床面積1,912m2
平成7年8月竣工
JR駒込駅
駒込ビル
六義園
所在地
駒込事業所
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(2)設備導入(”エコビル化”平成21年)
①LED照明:25W(114本)、57W(10台)
②省エネ蛍光管(スカイライン):22W(426本)
安定器と蛍光管の交換 G13ソケット 管径15.5mm HF型
③太陽光発電:屋上設置 1.17kW/h
④アドコン:追設コンデンサーをGHPエアコン室外機に設置(11台)
⑤屋上緑化:屋上苔緑化 30m2
⑥壁面緑化:1階の壁面苔緑化 16m2
⑦遮熱フィルム:東面及び南面 100m2
⑧見える化:太陽光発電量モニター及び省エネ環境商材の展示
④
⑤
GHP
③
②
⑦
①
⑧
⑥
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追設コンデンサー
太陽光発電
屋上緑化
アドコン設置
壁面緑化
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全景
モニター画面 人を感知してオンオフ
ガスヒート
ポンプ使用
通常蛍光管、省エネ蛍光管、LEDの説明
見える化
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(3)削減活動
①照明の1/2間引き
②日中窓際エリアの消灯
③不在時、昼休みの消灯
2/3間引き
消灯
1/2間引き
1/2間引き
廊下1/2間引き
窓際の消灯
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④室温の適正化(夏28℃ 冬20℃)
⑤空気循環を考慮し、扇風機の活用
室温23.1℃ 湿度43%
20℃
空調機温度設定
室温、湿度の監視 12月5日
⑥自販機の消灯
⑦OA機器の電源オフ
自販機の消灯
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⑧スイッチの総務部管理
総務部管理
⑨節電、省エネステッカー
の掲示
具体的な数値目標表示
節電、省エネステッカー
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⑩エネルギー使用の見える化
事務室入口に掲示
月別の電気、ガス、水、コピー用紙の使用量・料金・単価
使用量
料金
単価
各エネルギーの月毎の使用
量等をグラフ化して掲示
料金を表示することで削減
活動を強くアピール
⑪啓発ポスターの掲示
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(4)活動実績
①電気使用量
kwh
250,000
200,000
150,000
駒込ビル電気使用量
(185,669) (192,396) (176,087)
H18~20 平均 184,717kwh
147,092
134,257
118,265
118,091
66,626kwh
36% 削減
100,000
エコビル化
50,000
電気使用
制限令
0
平成18年 平成19年 平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年
平成24年度はエコビル化前3年間の平均比 マイナス36%
18
②CO2排出量
t-CO2/年
120
(104)
駒込ビルCO2排出量(電気+ガス)
(110)
(96)
H18~20 平均 103t-CO2/年
100
81
80
31t-CO2
/年
30% 削減
80
70
72
60
エコビル化
40
20
電気使用
制限令
37.7kg-CO2/m2
延床面積当り
0
平成18年 平成19年 平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年
平成24年度はエコビル化前3年間の平均比 マイナス30%
平成23年度比は電気使用制限令の反動で3%の微増
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③平休日別電気使用量
駒込ビル平休日別電気使用量(H25年1月)
kwh
500
419 427 418
448
447 431 446
423
457
419
460
424 427 407 407
429 414 433
平日平均430kwh
400
281
300
200
138 138 135
172 169
202
222
205
184
217
179
187
休日平均193kwh
平日の45%
100
0
1
3
5
7
9
11
13
15
17
19
21
23
25
27
29
31
(火) (木) (土) (月) (水) (金) (日) (火) (木) (土) (月) (水) (金) (日) (火) (木)
平均137kwh
日
休日に平日の45%の電気を使用
1日から3日の平均137kwhと休日平均193kwhの差56kwhが休日
出勤者による電気使用量
ノー休日出勤日の設定は、仕事の効率化、現場の支援対応等
で難しい問題である(休日も現場は施工している)
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④平休日時間当たり電気使用量
kwh
駒込ビル平休日時間当り電気使用量(H25年1月)
40
35
30
32
30 31
1/15(火)
1/13(日)
27 28 27 28 28 26
21
20
10
17
15
16
13 13
12
7 6 7 6 7 8 8
8 9 8 8 8 7 8 8 8 9 9 9 9 8 7 8
7
7
7
7
7
6
6
6
71kwh
0~1
1~2
2~3
3~4
4~5
5~6
6~7
7~8
8~9
9~10
10~11
11~12
12~13
13~14
14~15
15~16
16~17
17~18
18~19
19~20
20~21
21~22
22~23
23~24
0
時
18時から23時までの残業時間に71kwhの電気を使用し、休日
より29kwh多く使用している。ノー残業日の拡大及び徹底によ
り18時から23時までの電気使用量を削減する検討が必要。
施工現場の支援もあり難しい問題である。
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4.オフィス環境の維持
・地球温暖化対策活動において順守しなければならないのは、
事務所衛生基準
・室温 17℃~28℃
・湿度 40%~70%
・照度 300 lx以上
・過度な目標設定や指導は社員の反感を呼ぶ
・サラリーマンの最後の安住の場所は個室トイレ
本社では暖房便座の温度設定は指導していない
駒込ビルの便座温度は
夏季スイッチオフ、冬季最低温度に
設定、社員に説明して理解を得る
・各種対策を実施するには社員の
理解を得ることが大切
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5.今後の検討事項
①削減活動が定着して削減量が逓減しているので、エネルギー
使用量が現状を超えないような指導・啓蒙の検討
②ブラインドの羽を横向きにするなどの有効活用の指導
③最大使用電力の監視及び消費電力の見える化の検討
④室外機やトランスの更新時は高効率機器への更新
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東鉄工業株式会社は、
環境と調和した持続可能な循環型社会を
目指した活動を推進しています。
ご清聴ありがとうございました。
平成26年3月12日
東鉄工業株式会社
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