Jリーグにおけるホームの優位性

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Transcript Jリーグにおけるホームの優位性

「Jリーグにおける
ホームの優位性」
水曜日5限目「数値情報論」レポート 2009年10月28日発表
明治大学法学部法律学科●年●組●番 ●●●●
1)テーマ選択の理由と方法

サッカーにおける「ホームアドバン
テージ」は本当に実在するか?

ホームでの勝利は観客の増加・定着に
影響を及ぼすか?

観客が多いクラブ=強い、は本当か?
2)仮説と検証
・データは主に2008年の
データを使用(n=25にす
るため、2007~2005デー
タも一部利用した。)
・勝ち点は勝ったチームに
「3」ポイント、引き分
けたチームに「1」ポイ
ント、負けたチームには
ポイント増加なしという
ルールで行われている。
・「ホーム勝ち数」が多い
チームは最終的な勝ち点
が増えることも考慮にい
れ、考察する必要がある。
2)仮説と検証

仮説1
観客動員数が多ければ
ホーム勝ち数も多い。

仮説2
観客動員数が多ければ
最終勝ち点が多い
(=強い)

仮説3
ホームで勝つチームは
最終勝ち点も多い
2)仮説と検証
*下記は後掲グラフの元データ
記述統計量
度数
範囲 最小値 最大値
平均値
標準偏
差
分散
歪度
尖度
標準誤
標準誤
標準誤
統計量 統計量 統計量 統計量 統計量 差 統計量 統計量 統計量 差 統計量 差
25 36895 10714 47609 17640. 1633.6 8168.3 6.672E 2.566 .464 7.426 .902
観客動
員数
80
71
55
7
ホーム
勝ち数
25
10
1
最終勝
ち点
25
47
16
有効な
ケースの
数
25
11
7.04
.478 2.389 5.707 -.769
63 43.32 2.586 12.932 167.22 -.455
7
.464
.656
.902
.464 -.428
.902
仮説1
観客動員数が多ければ、
ホーム勝ち数も多い
2)仮説と検証
仮説1
観客動員数が多ければホーム勝ち数も多い。
結論:
観客動員数とホーム勝
ち数は比例するが、そ
の関係性は弱い
相関係数
観客動員数 ホーム勝ち数 最終勝ち点
観客動員 Pearson の相関係数
.255
.349
.219
.087
25
25
25
ホーム勝 Pearson の相関係数
.255
1
.845**
ち数
.219
数
1
有意確率 (両側)
N
有意確率 (両側)
N
.000
25
25
25
最終勝ち Pearson の相関係数
.349
.845**
1
点
.087
.000
25
25
有意確率 (両側)
N
25
導かれる推論:
・観戦するファンの
多くは「固定した客」
・ホームの勝利により、
残るユニーク層が定着
仮説2
観客動員数が多ければ
最終勝ち点が多い
2)仮説と検証
仮説2
観客動員数が多ければ最終勝ち点が多い
結論:
観客動員数と最終勝ち
点は比例する。
観客の数とチームの強
さに確かな関係が存在
相関係数
観客動員数
観客動員 Pearson の相関係数
ホーム勝ち数
.255
.349
.219
.087
25
25
25
ホーム勝 Pearson の相関係数
.255
1
.845**
ち数
.219
数
1
最終勝ち点
有意確率 (両側)
N
有意確率 (両側)
N
.000
25
25
25
最終勝ち Pearson の相関係数
.349
.845**
1
点
.087
.000
25
25
有意確率 (両側)
N
25
導かれる推論:
・観客からチームへの
「継続した応援」が
強いチームに要素に。
・ホームでの勝利が重要
仮説3
ホームで勝つチームは
最終勝ち点も多い
2)仮説と検証
仮説3
ホームで勝つチームは最終勝ち点も多い
結論:
ホーム勝利数は最終勝
ち点に大きく比例する。
ホームで勝つチームは
敵地でも結果を残す。
相関係数
観客動員数
観客動員 Pearson の相関係数
ホーム勝ち数
.255
.349
.219
.087
25
25
25
ホーム勝 Pearson の相関係数
.255
1
.845**
ち数
.219
数
1
最終勝ち点
有意確率 (両側)
N
有意確率 (両側)
N
.000
25
25
25
最終勝ち Pearson の相関係数
.349
.845**
1
点
.087
.000
25
25
有意確率 (両側)
N
25
導かれる推論:
・ホームで勝つチーム
は実力がある
・新たな仮説「直接的な
声援の量は勝敗を大き
く左右しない」が誕生
3)まとめと見解

ホームでの勝利は、少ない割合ながら観
客を増やす効果がある。

観客数とホーム勝ち数、最終勝ち点に相
関性からホームでの勝利はチームの強さ
の底上げにつながる。

実際にはチームの調子に浮沈があり、
ファンの立場からは負けてもチーム
から離れない「継続的応援」が必要。
4)感想など

表に現れた結果に対し、その理由を考
察することが面白かった。

考察によって説得力のある分析になり、
新たな発見が見つかる様に快感。

前期には自身の休みが多かったので、
もう一歩踏み込んだ分析ができな
かったのが心残り。
参照したデータ、及び引用元

http://www.j-league.or.jp/data/

2008年度―――ホーム・アウェイ別勝敗表、クラブ別入場者数

2007年度―――戦績表、クラブ別入場者数

2006年度―――戦績表、クラブ別入場者数

2005年度―――戦績表、クラブ別入場者数

データ元のチーム

2008年度
Jリーグ試合記録
コンサドーレ札幌,鹿島アントラーズ,浦和レッズ,大宮アルディージャ,ジェフユナイテッド千
葉,柏レイソル,FC東京,東京ヴェルディ,川崎フロンターレ,横浜F・マリノス,アルビレックス
新潟,清水エスパルス,ジュビロ磐田,名古屋グランパス,京都サンガF.C.,ガンバ大阪,ヴィッセル
神戸,大分トリニータ

2007年度
横浜FC,ヴァンフォーレ甲府,サンフレッチェ広島

2006年度
ヴァンフォーレ甲府,セレッソ大阪,サンフレッチェ広島

2005年度
セレッソ大阪
*2007~2005年度にかけて重複があるのは、1年でJ2に落ちた横浜FCを除き、
データが偏らないように、降格年度とその前年度の両方を対象にしたため。