森林管理者講座 - 徳島カーボン・オフセット推進協議会

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Transcript 森林管理者講座 - 徳島カーボン・オフセット推進協議会

2011.08.23
カーボン・オフセット基本講座
<森林管理は新しいCO2ビジネスに繋がるか?>
徳島県地球温暖化防止活動推進センター
とくしま環境県民会議
本日のおはなしの概要
1.CO2ビジネス 新しい動き
2.カーボン・オフセットどんな制度か?
3.カーボン・オフセット クレジット
実は種類がたくさんある?
4.J-VERの仕組み・手続き
5.J-VER導入に向けての課題など
1.CO2ビジネス 新しい動き
ある森林管理者の場合
林業=木材生産業 と思っていたけど、新しい動き
があるらしい。
1:自分の管理する森林が吸収するCO2量を把握
して、申請する
2:CO2吸収量をクレジット化する
3:クレジットを販売して利益を得る
実際にはどんな感じなのだろうか?
CO2吸収量
を申請をする
CO2
どのくらい
温室効果ガスを
吸収しているか?
CO2
CO2吸収量を
クレジット化する
・認証機関による審査
・委員会による認証
・クレジットの登録
クレジット販売・
収益を得る
徳島の森の管理を
通じて得られた
CO2クレジットに
高い価値を見出す
企業はどこか?
CO2
CO2
クレジット化?
環境配慮
企業?
カーボン・オフセットクレジットのやりとり
削減したCO2排出量
不足した
排出量
自発的に設定した
CO2削減目標
基
準
年
の
CO2
CO2
排
出
量
カーボン・オフセット
の取り組みを
開始した
企業・市民
基
準
年
の
CO2
CO2
排
出
量
吸
収
量
CO2削減目標
達成できなかった
企業・市民
森林を整備して
CO2吸収を
行った事業者
削減目標に達しなか
った分については
別途、クレジット購入
で補うことができる
森林整備により
吸収された
CO2量が別途、
クレジット
として販売できる
3
ある環境配慮先進企業
(環境対策担当者)の場合
社長が突然、『他の企業との差別化を図れる地球温暖
化対策を考えろ』と言いはじめました。
クールビスもやってるし、No残業Dayも増やしました。
出社時間も繰り上げて、Summer time の導入もしました。
インパクトのある、他の企業との差別化になる対策を考えるぞー。
把握する
CO2
どのくらい
温室効果ガスを
排出しているか?
削減努力
・EMSの導入
・ISO14001の導入
・スーパークールビ
ズ
CO2
クレジット購入・
相殺する
風力発電プロジェクト
を支援を通じた
カーボン・オフセット。
他社との差別化
もばっちり。
CO2
燃料削減
屋上緑化
CO2
環境配慮PRの成功事例(カーボン・オフセット以外)
出典:(株)リサイクルワン PR資料
カーボン・オフセット 儲けのしくみ!!
認証機関への申請に
先立って審査を行う
ISO14065
審査期間
申請書類作成
をサポート・
代行する。
所定の手続き・審査を
通じてCO2吸収量、
削減量の認証受け、
クレジット化する。
森林所有者
・管理者
測量会社・
シンクタンク
消費者
認証機関
経営コンサルタント
(プロバイダ)
クレジット創出者とク
レジット利用者のマッ
チングを行う仲買的
な役割を果たす。
測量会社・シンクタン
クの役割を果たす場
合もある。
環境配慮先進企業
2.カーボン・オフセットどんな制度か?
カーボン・オフセットとは?
電気はこまめに
に切ろう!!
テレビのつけっぱなし
をなくそう!!
紙の無駄使いは
やめよう!!
エコバックを
活用しよう!!
水を大切に
使おう!!
どうしても減らせない排出量を放っておきますか?
それとも一歩進んだ地球温暖化対策を行いますか?
一歩進んだ地球温暖化対策・・・カーボン・オフセット
どうしても削減できなかったCO2排出量を他の場所での
削減・排出量で埋め合わせ!!
カーボン・オフセットの極意です!!
カーボン・オフセットの定義
カーボン・オフセットの種類
CO2吸収量
=第三者認定
=新しいお金
市場流通型
市場を通じて第三者に
流通するクレジットを活用
したカーボン・オフセット
商品使用・
サービス利用
商品を製造・使用・廃棄したり、サー
ビスを利用したりする際に排出される
温室効果ガス排出量をオフセットする
会議・イベント開催
国際会議やコンサート、」スポーツ大
会等の開催に伴って排出される
温室効果ガス排出量をオフセットする
自己活動
自らの活動に伴って排出される
温室効果ガス排出量をオフセットする
CO2吸収量
=特定者間納得
=ブツ・ブツ交換整理券
特定者間完結型
市場を通さず特定者間のみで実施されるカーボン・オフセット
カーボン・オフセットクレジット
の厳格性を保つための条件
カーボン・オフセットの種類:市場流通型
CO2吸収量
=第三者認定
=新しいお金
市場流通型
市場を通じて第三者に
流通するクレジットを活用
したカーボン・オフセット
商品使用・
サービス利用
商品を製造・使用・廃棄したり、サー
ビスを利用したりする際に排出される
温室効果ガス排出量をオフセットする
会議・イベント開催
国際会議やコンサート、」スポーツ大
会等の開催に伴って排出される
温室効果ガス排出量をオフセットする
自己活動
自らの活動に伴って排出される
温室効果ガス排出量をオフセットする
メリット:大きな・新しい収益に繋がる可能性がある
デメリット:クレジット認定の審査は厳格
市場に乗せるまでに先行投資が必要
カーボン・オフセットクレジット 活用関係
出典:(株)リサイクルワン PR資料
会議・イベント開催 カーボン・オフセットの事例
【新聞掲載】東北夏祭りネットワーク、CO2相殺参加
(2011年 7月20日 日経産業新聞)
カーボン・オフセットの種類:特定者間完結型
メリット:関係者間で相互・合意が得られれば
厳格なCO2認定審査は不必要
→先行投資が少なくて済む
デメリット:第三者への販売はできないなど
市場流通性がない
CO2吸収量
=特定者間納得
=ブツ・ブツ交換整理券
特定者間完結型
市場を通さず特定者間のみで実施されるカーボン・オフセット
特定者間完結型 カーボン・オフセットの事例
とくしま協働の森づくり事業
企
寄付
CO2吸収量証明書
業
徳
島
県
徳島県地球温暖化
対策推進条例
相殺処理として利用
森林整備
植林、間伐、広葉樹林の除伐
証明期間
5年間
寄付金を活用して
森づくりを推進
整備された森の
CO2吸収量を認定
J-VERモニタリングガイド(森林管理プロジェクト)を採用
吸収量算定 全対象地で現地調査を実施、地位を判定
吸収量の基礎となる成長量は森林収穫表情報を採用
吸収量認定
手順
第三者委員会
(CO2吸収量認定委員会:学識者+林業関係者)
①森林整備
②プロット調査・地位判定(林業公社)
③吸収量算定(林業公社)
④吸収量認定(CO2吸収量認定委員会)
⑤証明書交付(知事)
3.カーボン・オフセット クレジット
実は種類がたくさんある?
カーボン・オフセット クレジット類とは?
■カーボン・オフセットクレジット類とは
温室効果ガスの排出を削減または吸収するプロジェクト(事業)を通じて、
生成される排出削減・吸収量、環境価値を証書化したCO2排出権
(カーボン・オフセットに相殺に利用する権利)
市場流通型:4種に大別できる。
・京都クレジット(国連)
・オフセット・クレジット(環境省)<+新潟オフセット・クレジットなど>
・国内クレジット(経済産業省)
・グリーン電力証書/グリーン熱証書(資源エネルギー庁)
特定者間完結型:多数ある.例えば,徳島県の事例では?
・とくしま協働の森づくり事業 CO2吸収量認定書(徳島県林業振興課)
(徳島県内でのみ利用可能・流通できない)
カーボン・オフセットクレジットの比較(1)
市場流通型
特定者間
完結型
クレジット流通が可能
クレジット流通
はできない
CO2排出枠の
類型・種類
京都
クレジット
オフセット・
クレジット
国内
クレジット
グリーン電力証書
グリーン熱証書
とくしま協働
の森づくり事業
CO2吸収認定書
国連
環境省
経済産業省
資源
エネルギー庁
徳島県
●
-
-
-
森林整備CO2吸収
-
●
-
-
●:徳島県
内限定
情報通信技術利用
-
●
-
-
-
バイオエネルギー
利用によるエネルギー代替
-
●
-
-
-
余剰エネルギ-
によるエネルギー代替
-
●
●
-
-
設備更新によるCO2削減
-
●
●
-
-
グリーンエネルギー
利用によるエネルギー代替
-
●
●
●
-
特 徴
行政関係機関
海外プロジェクト
対
象
プ
ロ
ジ
ェ
ク
ト
国
内
プ
ロ
ジ
ェ
ク
ト
カーボン・オフセットクレジットの比較(2)
市場流通型
特定者間
完結型
クレジット流通が可能
クレジット流通
はできない
CO2排出枠の
類型・種類
特 徴
行政関係機関
概要
京都
クレジット
オフセット・
クレジット
国内
クレジット
グリーン電力証書
グリーン熱証書
とくしま協働
の森づくり事業
CO2吸収認定書
国連
環境省
経済産業省
資源
エネルギー庁
徳島県
プロジェクトを通じ プロジェクトを通じ 中小企業等による一
グリーン電力生成時
生成される
生成される
定の排出削減事業に
の環境価値を証書化
排出削減量・吸収量 排出削減量・吸収量
伴う排出削減量
寄付金を活用した
間伐・植林など
による森林整備
に伴う吸収量
認証・認定機関
気候変動
に関する
国際連合
枠組条約
(UNFCCC)
事務局
オフセット・
クレジット
認証運営委員会
(運営:気候変動対
策認証センター)
国内クレジット
認証委員会
(運営:同上)
グリーン
エネルギー
認証センター
(運営:同上)
CO2吸収量認定
委員会の審査
を経る
(運営:徳島県
県林業振興課)
買取価格(参考値:/CO2・t 換算)
3.,370円
9,733 円
1,470円
3,200円
流通しない
CO2削減自主行動計画
でのCO2削減量適用
○
○
○
○
寄付者:○
条例に基づく
特定事業者は
削減量に適用可
購入者の利用方針
(傾向)
CSR利用
他クレジット
と併用
CSR利用
他クレジット
と併用
自主行動
計画の相殺
に利用+
CSR利用
CSR利用
他クレジット
と併用
CSR利用
条例に基づく
特定事業者による
削減量としての
利用も可
注) 市場価格:オフセット・クレジットについては『オフセット・クレジット市場動向 2011年2月』
(カーボン・オフセットフォーラム)気配値の中間値、他の排出権については 『排出権価格の見通しアンケートについて』(日本
政策金融公庫国際協力銀行 2010年10月)気配値の平均 値
カーボン・オフセットクレジットのどれを選ぶ?
種
類
オフセット事業
実施場所・値段
すぐれたところ
・京都メカニズムクレジット
(国連)
インド/
1,000円/t-CO2
安い、国際貢献・削減プ
ロジェクトが後押しできる
・オフセット・クレジット
(環境省)
徳島県那賀町
15,000円/t-CO2
地域活性化へ貢献
ふるさと再生のイメージ
CSRと関連付けが用意
・国内クレジット
(経済産業省)
徳島県つるぎ町
1,500円/t-CO2
安い、地域の中小企
業支援できる
・グリーン電力証書
(資源エネルギー庁)
グリーン電力証書
3,000円/t-CO2
クリーンエネルギー開発が
後押しできる
・とくしま協働の森づくり事業
CO2吸収量認定書
(徳島県林業振興課)
流通しない・
徳島県への報告で
に限定利用可能
徳島県下でのPRを
行政が支援。CSR、
ISO14000との関連
付けが可能。
4.J-VERの仕組み・手続き
J-VER制度のしくみ (サプライチェ-ン)
販売委託
カーボン・オフセット
申請サポート
コンサルタント
委
託
森林整備
事業者
カーボン・
オフセット
クレジット
商品開発
プロバイダー
クレジット移行
販売益
申請者
ISO14065
審査機関等
申
請
カーボン・オフセット
クレジット
商品化企業
カーボン・
オフセット
クレジット
商品
購入市民
クレジット移行
クレジット発行
オフセット・クレジット認証運営委員会
(運営:気候変動対策認証センター)
販
売
販売益
今後の方向
条例等に
基づく
特定事業者
(大企業等)
自社相殺
処理
オフセット・クレジット 発行までのプロセス
J-VER制度における認証プロセスの効率化
~計画・認証・発行のフロー~
※ISOに準拠した制度設計
<排出削減・吸収活動プロジェクトの例>
プロジェクト計画開始届・誓約書の提出
①方法論等の設計・公表
確認
②計画
森林バイオマス活用
③意見募集
プロジェクト計画書を提出
計画書最終版・
妥当性確認報告書
を提出
④妥当性確認
パブリックコメントの実施
⑤審議・
登録
プロジェクト登録依頼書を提出
プロジェクト計画
登録通知
プロジェクト実施
⑥モニタリングを実施
モニタリング報告書最終版・
検証報告書を提出
モニタリング報告書を提出
⑦検証
森林管理
GHG排出削減/吸収量認証依頼書を提出
⑨J-VER発行
VER発行
認証通知
クレジット発行依頼書提出
J-VERを登録簿の口座内に保有
資金
温室効果ガス排出企業等
J-VERをカーボン・オフセット等に利用
J-VERを登録簿
の口座内に取得
口座
J-VER
J-VER
J-VER
登録簿
登録簿
口座
© 2010 Mitsubishi UFJ Research and Consulting Co., Ltd.
J-VER
6
オフセット・クレジット 発行までのプロセス
事
業
者
の
先
行
投
資
1.方法論等の設計・公表
○ポジティブリスト(どんな事業が認定の対象?)
○方法論(どんな方法でCO2を認定?)
プロジェクトの計画
2.プロジェクトの計画(プロジェクト計画書の提出)
段階
3.意見募集←妥当性確認機関
4.妥当性確認←妥当性確認機関
5.審査・登録
6.モニタリング実施
プロジェクトの実施
7.検証←検証機関
段階
8.審議・認証
9.オフセット・クレジットの発行
10.オフセット・クレジットの販売=利益
オフセット・クレジット発行までの委託費などの支払い先
①妥当性確認機関・②検証機関・③オフセット・クレジット管理機関
+申請に係わるサポートコンサルタント+プロバイダー
プロジェクト計画段階の対応事項(1)
①申請森林の絞り込み
②ポジティブリストからプロジェクトの決定
・間伐促進型と森林経営促進型 →森林施業計画の認定
③プロジェクト計画書の作成
→プロジェクト参加者
・プロジェクト計画書
→吸収量算定の方法論
・モニタリング計画書
④妥当性確認機関の決定
→妥当性確認に係る補助
⑤支援事業の補助申請
⑥妥当性確認機関との契約
⑦検証機関による申請内容のチェック
プロジェクト計画段階の対応事項(2)
→気候変動対策認証センター
⑧プロジェクト申請書提出
⑨申請受理
→WEB上で募集
⑩パブリック・コメント
→現地確認
⑪妥当性確認
・モニタリングポイント、プロット地点の確認
⑫オフセットクレジット認証運営委員会による審議・登録
→月1回
⑬登録通知
森林吸収J-VER 認証基準
プロジェクト実施段階の対応事項(1)
①検証機関の決定
②支援事業の補助申請
→モニタリング検証に係る補助
③検証機関との契約
④モニタリングの実施
→ガイドラインに沿って実施
樹種・林齢別に一定面積
・モニタリング対象地の面積値
本数・胸高直径・樹高
ナンバリング
・プロット調査
⑤モニタリング報告書の作成
・モニタリング結果のデータ
→林地の肥沃度
・地位級の特定
・吸収量の算定
→モニタリングガイドラインに基づき算定
プロジェクト実施段階の対応事項(2)
⑥検証機関によるモニタリング検証
・モニタリング対象地の面積値
・プロット調査結果
・吸収量算定結果
⑦検証報告書の提出
⑧認証依頼書の提出
⑨オフセットクレジット認証運営委員会による審議・認証
・検証報告書、モニタリング報告書、認証依頼書
⑩認証通知
⑪J-VER登録簿システムの口座開設
⑫クレジット発行依頼・発行
5.J-VER導入に向けての課題など
オフセット・クレジット利用者はどう考える?
1000m2の事務所/365日×12時間の電気代=15tCO2
J-VERクレジットでオフセットする場合(1tCO2=10,000円と想定)
→15万でクレジット購入(外注した場合:オフセット算出経費:5~10万ほど)
※例:○○の森のCO2吸収量でオフセットとPR
高級・自然に還すイメージが伝わりやすい
国内クレジットでオフセットする場合(1tCO2=2,000円と想定)
→3万円でクレジット購入(外注した場合:オフセット算出経費:5~10万ほど)
※例:○○企業の設備更新で削減したCO2でオフセットとPR
安価・「地産地消クレジット」の販売も開始
とくしま協働の森づくり事業でオフセットする場合
→協定の締結+協賛金
※協定締結対象の森のCO2固定量を算出・評価→オフセット
寄付をしたらクレジット的な権利が発行される
カーボン・オフセットクレジット創出は儲かるか?
徳島県の森林はどのくらいの資産価値があるか?
8市15町1村の24市町村・公有林 : 16,000ha/完売した場合
クレジットの蓄積:16,000ha×6~7t(年間CO2固定量)
=96,000~112,000t / 年
→100,000tとして
クレジットの販売益: 100,000t×10,000 円(CO2単価)=10億円/年
100,000t×5,000 円(CO2単価)= 5億円/年
200ha地区の1申請を検討する場合概算/完売した場合
販売益=200ha×6.5t×10,000~5,000円=1,300万~650万/年
支出:720~460万=200万(申請経費)+520~260万(販売手数料:40%)
差益:580~190万円/年
事前の森林情報整備が必要
原則的に先行投資型・
大規模森林を対象としたの事業
先進地はどんな営業戦略を展開しているか?(1)
「クレジット・さばいてなんぼ!! 新しい資産!!」(三重県・大台町)
★地域の森林資源管理の副産物=J-VERクレジット
・町有の基金として利活用
単年度売り切りを前提としない(大台町の地域活性の様々な場面で利用)
相対取引=企業連携を実現する交渉カードのひとつ
(単年500t より 150t×3年度+企業諸活動誘致 を選択)
★差別化=J-VERクレジットの活用
による地域活性化の見える化
(早稲田大学が地域研究として評価)
成果を連携企業へフィードバックする
ことこそブランド化のスタート
★担当部署 企画課+産業課(農林部署)
先進地はどんな営業戦略を展開しているか?(2)
「地域活性化ツールのひとつ!! 船楽的に使おう!!」 (鳥取県・智頭町)
★智頭町『みどりの風が吹く疎開のまち』実現のための
ツールのひとつ = J-VERクレジット
・森林セラピー基地の整備と一緒にJ-VERクレジット申請・販売
★差別化=鳥取環境大学との連携
商工農連携+クレジット新商品の開発へ
J-VER カーボン・オフセット推進に向けて
1.森林施業計画の整合性
2.申請費用
・計画書作成(資料作成手間)
・妥当性確認(検証機関への委託費)
・モニタリング(プロット調査費用)
・モニタリング報告書作成(資料作成手間)
・モニタリング検証(検証機関への委託費)
→30万~50万(申請者直営可)
→45万~90万(補助100万以内)
→60万~90万(申請者直営可)
→30万~50万(申請者直営可)
→35万~80万(補助100万以内)
3.J-VER申請・モニタリングの専門性
4.オフセット・クレジットの販売戦略
・オフセット事業者は最も安価な京都クレジットでオフセットすることが多い
・オフセット・クレジット 100t-co2以上の購入者は少ない
・あんしんプロバイダーは県外 / あんしんプロバイダーの手数料は40%が相場?
・売り手先の情報収集と営業戦略をどうする?
・価格設定(希望価格と契約価格)をどうする?
・ブランド化(クレジットの付加価値と利活用をどうする?)
カーボン・オフセットの今後の方向性
CO2削減対策未実施
カーボン・オフセット
埋め合わせしたい活動を特定し、
その活動に伴い発生する温室効果ガス
を自発的にオフセットすること。
CO2削減対策
カーボン・オフセット
カーボン・ニュートラル
事業活動に伴い発生する
温室効果ガス
すべてを自発的にオフセット
すること。
カーボン・ニュートラル
カーボン・マイナス
世界的な方向性=カーボンニュートラル~カーボン・マイナ
スは企業の社会的な責任のひとつであり、市民から選ばれ
る企業になるための前提条件。
カーボン・オフセット指南書の作成にあたっては
2011年度セブンーイレブンみどりの基金の助成を
利用させて頂いております。
カーボン・オフセットクレジットが求められる背景と戦略検討
クレジットは安価がいいなあ
でも海外は不安?
→(経産省)国内クレジット
クレジットは安価が1番
→CERクレジット・
(経産省)国内クレジット
意識啓発・指導
動機付け
努力をしっかりして
いることをPRできる分
クレジットを
買っておこうか
報告義務があるから
その分だけクレジットを
買っておこうか
どうしてCO2
排出権を買わなきゃ
いけないの?
社会貢献性の
高いクレジット
→森林吸収系
クレジット中心
企業PR戦略に
活用できる物語性
のあるクレジットが
あれば買いたい
企業PR戦略として
CO2削減を積極的
に利用する企業
取
引
価
格
付
加
価
値
高
高
低
低
温対法の枠組みに上乗せして
CO2削減対策を行なう企業
温対法に基づくCO2削減対策を行なう企業
CO2削減対策未実施の企業
カーボン・オフセットクレジットのやりとり(削減系)
削減したCO2排出量
自発的に設定した
CO2削減目標
基
準
年
の
CO2
CO2
排
出
量
カーボン・オフセット
の取り組みを
開始した
企業・市民
基
準
年
の
CO2
CO2
排
出
量
削減した
CO2
排出量
不足した
排出量
CO2
排
出
量
クレジット
が可能な
CO2
排出量
CO2削減目標
達成できなかった
企業・市民
CO2削減義務がない
ものの、削減を行った
事業者
削減目標に達しなか
った分については
別途、クレジット購入
で補うことができる
削減義務に対して
CO2削減超過分
がある場合、
超過分をクレジット
として販売できる
3