Transcript 12日目

今後の予定
12日目 12月 9日 2回目口頭報告課題レポート押印
講義(6章の続き)
2回目口頭報告課題について班で討論
13日目 12月16日 2回目口頭報告
14日目 1月13日 2回目口頭報告の答あわせ
エンジンの効率
15日目 1月20日 小テスト,小テストの答あわせ
まとめ
16日目 1月27日 定期テスト
本日の課題
2回目口頭報告準備
1
DGが負なら変化が自発的に進行
(DGが正なら逆変化が自発的に進行)
DG  DH  TDS
反応進行の要因
・DH が負(発熱する)
・DS が正(乱雑になる)
「エネルギーが低い方が安定」
→ 「自由エネルギーが低い方が安定」
2
液体が相分離するのはどういう場合か?
相分離
-
DG  DH  TDS
-
p106 図6-2
-(大)
+
DG 符号の決め方
• 自発性より
• DG=DH-TDSより
3
なぜ氷の融点は0℃か?
(物質の融点はどのようにして決まるか?)
なぜ融点より下の温度では結晶が安定か?
なぜ融点より上の温度では液体が安定か?
H2O (固体) → H2O (液体)
+
+
DG  DH  TDS
低温
+
+
-(小)
高温
-
+
-(大)
4
なぜ氷は0℃で融解するのか?
G  H  TS
G
結晶
液体
融点
T
5
触媒
活性化エネルギーが高すぎて
熱力学的な再安定状態が実
現しないことがある.
触媒は活性化エネルギーを
変化させる.
始状態
終状態
始状態と終状態は変わらない.
6
過冷却液体の結晶化
G  H  TS
G
過冷却液体
結晶
「過熱」は起こらない
液体
融点
T
7
砂糖を加熱すると,どうなるか?
加熱したものを冷やすと,どうなるか?
ガラス
G
G  H  TS
×
過冷却液体
結晶
液体
融点
p109 図6-5
T
8
エタノールのガラス化・結晶化
9
ガラス
G
G  H  TS
×
過冷却液体
結晶
液体
融点
T
10
Blu-ray,DVDの記録のしくみは?
11
Blu-rayの書き込み原理
(相変化記録様式の場合)
強い
レーザー光
対物レンズ
結晶
600℃に加熱される
12
Blu-rayの書き込み原理
(相変化記録様式の場合)
対物レンズ
結晶
冷えると非晶質に変化
13
Blu-rayの消去原理
(相変化記録様式の場合)
中程度の
レーザー光
対物レンズ
結晶
非晶質
400℃に加熱され結晶に変化
14
Blu-rayの読み込み原理
(相変化記録様式の場合)
弱い
レーザー光
対物レンズ
非晶質
結晶
状態変化は起こらない
15
強いレーザー光を照射して書き込み
ガラス
G
×
過冷却液体
結晶
液体
融点
T
16
中間のレーザー光を照射して消去
ガラス
G
×
過冷却液体
結晶
液体
融点
T
17
弱いレーザー光を照射して読み取り
ガラス
G
×
過冷却液体
結晶
液体
融点
T
18
質問6-4
G
H2+I2
H 2  I 2  2HI
2HI
という反応の自由エネルギー変化は負で
あるのに,反応は完結せず,質量作用の
法則で決まる組成で止まるのはなぜか?
2
[HI]
K
[H 2 ] [I 2 ]
冊子p109
19
A → B
H
S
x
G  H  TS
G
x
x
図6-6 気相反応の途中のエンタルピー,
冊子p110
エントロピー,自由エネルギー
20
A
B
S
x
図6-7 気相反応の途中のエントロピー
冊子p110
21
A → B
H
S
x
G  H  TS
G
x
x
図6-6 気相反応の途中のエンタルピー,
冊子p110
エントロピー,自由エネルギー
22
dG
0
dx
 PB 
 DG  / RT
Kp   
e
 PA  equil
23
水の生成反応 (自発的に進行)
H2 +(1/2)O2 → H2O
1 atm, 298 K
宇宙
(全世界)
力学的周囲1
(PV仕事)
q = DH
系 DS
DG = DH - TDS
= (-286 + 49 ) kJ mol-1
= -237 kJ mol-1
熱的周囲
24
水の分解反応 (自発的には逆反応が進行)
H2O → H2 +(1/2)O2
1 atm, 298 K
宇宙
(全世界)
力学的周囲1
(PV仕事)
q = DH
系 DS
DG = DH - TDS
= (286 - 49 ) kJ mol-1
= 237 kJ mol-1
熱的周囲
25
水の分解反応を進行させるには?
26
水の分解反応 (自発的には逆反応が進行)
H2O → H2 +(1/2)O2
1 atm, 298 K
宇宙
(全世界)
力学的周囲1
(PV仕事)
q = DH
系 DS
DG = DH - TDS
= (286 - 49 ) kJ mol-1
= 237 kJ mol-1
熱的周囲
27
水の電気分解反応 (強制的に進行)
H2O → H2 +(1/2)O2
1 atm, 298 K
DGmech,2 = DEmech,2 = -w2
力学的周囲2
(蓄電器)
宇宙
(全世界)
力学的周囲1
(PV仕事)
q = DH‐w2
w2
系 DS
DG = DH - TDS
= (286 - 49 ) kJ mol-1
= 237 kJ mol-1
熱的周囲
DG+DGmech,2 = DG -w2 < 0 なら
強制進行が可能.
28
エネルギー
≒電子エネルギー
Cu2+ + Zn
e-
Cu
Zn
2e-
Zn2+ Cu2+
Cu + Zn2+
電気エネルギーのエントロピーはゼロ
29
水の電気分解反応 (強制的に進行)
H2O → H2 +(1/2)O2
1 atm, 298 K
DGmech,2 = DEmech,2 = -w2
力学的周囲2
(蓄電器)
宇宙
(全世界)
力学的周囲1
(PV仕事)
q = DH‐w2
w2
系 DS
DG = DH - TDS
= (286 - 49 ) kJ mol-1
= 237 kJ mol-1
熱的周囲
DG+DGmech,2 = DG -w2 < 0 なら
強制進行が可能.
30
自発的変化とは?
• 熱およびPV仕事以外の周囲(例えば蓄電器)から
エネルギーを恒常的に受け取って初めて進行する
変化は自発的変化とは言えない.
• 最初にきっかけ(電気火花による点火,衝撃など)を
与えれば,その後は勝手に進行するのは自発的な
変化と言える.
• 触媒は反応前後で変化しないので(触媒のエネル
ギー等の変化はゼロ),触媒により進行する変化は
自発的変化と言える.
31
燃料電池 (自発的に進行)
H2 +(1/2)O2 → H2O
1 atm, 298 K
DGmech,2 =DEmech,2 ( =系から取り出した電気エネルギー)
力学的周囲2
(蓄電器)
宇宙
(全世界)
力学的周囲1
(PV仕事)
系 DS
熱的周囲
DG = DH - TDS
DG+DGmech,2 = DG +DEmech,2 < 0
= (-286 + 49 ) kJ mol-1 なら自発的に進行.
= -237 kJ mol-1
DEmech,2 <-DG = 237 kJ mol-1 32
自由に使えるエネルギーの最大値
水の生成反応 (自発的に進行)
H2 +(1/2)O2 → H2O
1 atm, 298 K
宇宙
(全世界)
力学的周囲1
(PV仕事)
q = DH
系 DS
DG = DH - TDS
= (-286 + 49 ) kJ mol-1
= -237 kJ mol-1
熱的周囲
使いにくい(高エントロピーの)
熱エネルギーのみが発生!
33
燃料電池 (自発的に進行)
H2 +(1/2)O2 → H2O
1 atm, 298 K
DGmech,2 =DEmech,2 ( =系から取り出した電気エネルギー)
力学的周囲2
(蓄電器)
宇宙
(全世界)
力学的周囲1
(PV仕事)
系 DS
熱的周囲
DG = DH - TDS
DG+DGmech,2 = DG +DEmech,2 < 0
= (-286 + 49 ) kJ mol-1 なら自発的に進行.
= -237 kJ mol-1
DEmech,2 <-DG = 237 kJ mol-1 34
自由に使えるエネルギーの最大値