Transcript DS univ >0

今後の予定
10日目 12月 3日 3・4章についての小テスト,講義(6章)
2回目口頭報告課題の発表
11日目 12月10日 講義(6章の続き)
12日目 12月17日 2回目口頭報告
13日目 1月13日 2回目口頭報告の答あわせ,まとめ
14日目 1月21日 予備テスト
15日目 1月28日 定期テスト
本日の課題
6章への感想・質問 (i-sysで提出)
2回目口頭報告課題 (レポート用紙に書いて次回提出)
1
重り = 力学的周囲
宇宙
(熱力学的世界)
= 系
+熱的周囲
+力学的周囲
系
系=現在注目している部分
恒温槽 = 熱的周囲
P59 図4-3
2
力学的周囲 DEmech
w
系
q
DE
DEtherm
熱的周囲
宇宙
DEuniv = 0
系
DE K


DE P
DE
DEel
K, trans
3
2
T により
k BT
分子集合
変化
状態に
(Tに比例) より変化
電子
状態に
より変化
3
小テスト2回目 解答
(1) 断熱・定積,H2O(液体)→ H2O(固体).
①DE :0
②DEP:-
③DEK:+
④DEtherm :0
(2) 定温・定圧,エチレン(気体)→ポリエチレン(固体).
DHの符号は負. q  w
①w:+
②q:-
③DE:-
(3) 定温・定圧, 2HF(気体) → H2(気体)+F2(気体) .
吸熱反応,理想気体.
①DEel:+
②DEmech:0
③ DE :+
4
<エントロピー>
p73
S  k ln W
孤立系(宇宙)のエントロピーは自発的に増大する.
(エントロピー増大の法則 or 熱力学第2法則)
エントロピーは乱雑さの指標である.
5
とても乱雑な部屋
(本もごみも床に散らかっている)
・・・
p72 図5-3
とても乱雑な部屋のパターンは
10×10=100通り
6
体積膨張
p74 図5-5
混合
p74 図5-6
7
混合
p74 図5-6
8
結晶(分子位置固定)
液体(分子位置可動,体積変化小)
気体(分子位置可動,大きな体積膨張)
p75 図5-7
9
分子の向き(配向)の乱れ
p75 図5-8
10
Wエネルギー=1
Wエネルギー>>1
p76 図5-9
11
S  S 空間配置  S エネルギー
 k B ln W 空間配置  k B ln W エネルギー
p73
12
発熱反応はなぜ自発的に進むのか?
p77
13
発熱反応はなぜ自発的に進むのか?
高エネルギーの(不安定な)結合
低エネルギーの(安定な)結合
Wエネルギー>>1
Wエネルギー=1
p77 図5-10
14
エネルギー
H
H-H
H
F
F
F-F
H-F H-F
H2(気体)+F2(気体) → 2HF(気体)
15
16
ボールが低い場所で止まるのはなぜか?
p78 図5-11
17
分子の運動
マクロな
物体の
運動
p78 図5-12
18
吸熱変化が自発的に進行するのは
どういう場合か?
例: 水の蒸発
食塩の水への溶解
p79
19
DSuniv>0: 正反応が自発的に進む =不可逆
DSuniv=0: どちら向きにも反応は
自発的には進まない
=可逆
DSuniv<0: 逆反応が自発的に進む =不可逆
p82
20
力学的周囲
DSmech = 0
宇宙
DSuniv
= DS + DStherm+ DSmech
系
DS
DH
熱的周囲
DStherm
p81 図5-14
DSuniv = DS + DStherm >0 なら自発的に進行.
吸熱でStherm が減少しても,それ以上にS が 増
加すれば,自発的に進行.
21
重り = 力学的周囲
DSmech = 0
系
系
p80 図5-13
22
力学的周囲
DSmech = 0
宇宙
DSuniv
= DS + DStherm+ DSmech
系
DS
DH
熱的周囲
DStherm
p81 図5-14
DSuniv = DS + DStherm >0 なら自発的に進行.
吸熱でStherm が減少しても,それ以上にS が 増
加すれば,自発的に進行.
23
エネルギーとエントロピーの関係
D S therm  D E therm / T   q / T
可逆変化の場合...
DS univ  0
D S   D S therm  q rev / T
さらに,定圧変化の場合...
D H  q rev
DS  DH / T
24
電池の本質は?
• 電池はなぜ電子の流れ(電流)を発生させる
ことができるのか?
25
「水池」による電池の説明
外部の回路を通じて,電子を放出しやすい物質
から電子を受け取りやすい物質に電子を移動
させるのが電池.
e-
ダニエル電池の場合
-極
Zn → Zn2+ + 2e-
+極 Cu2+ + 2e-→ Cu
Cu
Zn
Zn2+ Cu2+
26
エネルギー
≒電子エネルギー
電気エネルギーは低エントロピー
Cu2+ + Zn
e-
Cu
Zn
2e-
Zn2+ Cu2+
Cu + Zn2+
Zn から Cu2+ に直接電子を受け渡すと
単なる発熱反応!
27
第6章 自由エネルギー
P103
自由エネルギーとは何か?
G  H  TS
定温定圧条件下における自発的変化で
自由エネルギーが減少するのはなぜか?
冊子p103 質問6-1
28
化学変化の進む方向はどのようにして決まるのか?
<熱力学からの回答>
宇宙(熱力学的世界)のエントロピーが増大する方向に
変化が進む.
(エントロピー増大の法則 or 熱力学第二法則)
定温・定圧過程では,
系の自由エネルギーが減少する方向に変化が進む.
(自由エネルギー減少の法則)
p71
29
G  H  TS
定温・定圧変化では...
DG  DH  TDS
D S univ  D S therm  D S
 DH / T  DS
 (DH  TDS ) / T
 DG / T
冊子p103
30
力学的周囲
DSmech = 0
DStherm = -DH/T
系
DS
DH
宇宙
DSuniv
= DS + DStherm+ DSmech
熱的周囲
p81 図5-14
DSuniv = DStherm + DS > 0 なら自発的に進行.
DG /T = - DH/T + DS > 0
DG =
DH
なら自発的に進行.
- TDS < 0 なら自発的に進行. 31
DGが負なら変化が自発的に進行
(DGが正なら逆変化が自発的に進行)
DG  DH  TDS
反応進行の要因
・DH が負(発熱する)
・DS が正(乱雑になる)
「エネルギーが低い方が安定」
→ 「自由エネルギーが低い方が安定」
32
なぜDH が負(発熱)であることが
変化を進める要因となるのか?
DG  DH  TDS
33
温度変化についてのルシャトリエの原理が
成り立つのはなぜか?
=高温にすると吸熱反応が起こるように
平衡が移動するのはなぜか?
+
+
DG  DH  TDS
低温
+
+
-(小)
高温
-
+
-(大)
34
液体が相分離するのはどういう場合か?
相分離
-
DG  DH  TDS
-
-(大)
+
p106 図6-2
35
水と油が分離する理由
水素結合
―
+
―
DG  DH  TDS
36
なぜ氷の融点は0℃か?
(物質の融点はどのようにして決まるか?)
なぜ融点より下の温度では結晶が安定か?
なぜ融点より上の温度では液体が安定か?
H2O (固体) → H2O (液体)
+
+
DG  DH  TDS
低温
+
+
-(小)
高温
-
+
-(大)
37
結晶(分子位置固定)
液体(分子位置可動,体積変化小)
気体(分子位置可動,大きな体積膨張)
38
分子の向き(配向)の乱れ
39
なぜ氷は0℃で融解するのか?
G
G  H  TS
液体
凝固
結晶
融解
T
融点
p107 図6-3
40