場の要素が影響

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Transcript 場の要素が影響

「場所」の持つ雰囲気取得手法の提案
Move! B3 ryo-ta
親:jum-p
サブ親:naoki
研究概要

「場所」の雰囲気を取得する手法の提案及び雰
囲気取得システムの構築
研究背景

雰囲気の利用法
– 生活において直感的に「場所」の雰囲気を感じとってい
る
– 「場所」の雰囲気を行動の指針としても使用

センシング技術の発達により多くの場のコンテキス
トを取得することが可能になった

心理学などの分野において場の持つコンテキスト
と感情との関係が研究されてきた
雰囲気の分類

人によって作られる雰囲気
– 周囲の人々の気分によって変化する
– Ex)お祭りの境内

「場所」の持つ特有の雰囲気
– 場の持つ要素によって変化する
– 人がいなくても雰囲気を感じる
– Ex)人気のないお墓
今回は場所が持つ雰囲気にフォーカスを
あて取得を試みる
雰囲気の定義
場所
場所
場の要素が影響
「場所」の中にある要素が
人の感情に変化を促す
感情の動き
≒
“明るい”
“落ち着いた”
“リラックス”
雰囲気や印象
として表現
目的

「場所」が持つ要素を抽出することで、「場所」の
持つ雰囲気を取得するための手法の提案及び、
システムの構築
事前実験

雰囲気を取得する際の問題を整理するため事前実
験を実施した

A.雰囲気を構成する要素に関する実験
– どのような要素が雰囲気を構成しているのか
– 雰囲気に強く影響を与える要素の存在の有無

B.雰囲気の感じ方に関する実験
– 多くの要素が存在する中で得られる感覚は共通して
いるのか
雰囲気を構成する要素に関す
る実験

アンケートによる調査
– 対象:スターバックス利用者
– スターバックス店内の雰囲気はどのような要素で構成されて
いるか
 要素:光,音楽,配色,配置,店員,材質,周囲の客,壁や床,
 4段階評価
壁や床

アンケート結果
店員
照明の光
3.5
3
2.5
2
1.5
1
0.5
0
店内の音楽
店内の配色
– 雰囲気を構成する要素の特定は困難
 結果に大きな差は出なかった
 全ての要素が雰囲気に影響している
周囲の客
店内の物の配置
店内の物の材質
– 各要素が雰囲気に影響する度合いに大きな差がない
 感じ方に個人差があったのではないか
雰囲気の感じ方に関する実験

アンケートによる調査
– 対象:スターバックス利用者
– スターバックスの雰囲気をどのように感じているか
 リラックスー緊張,悲しいー楽しい,憂鬱ー興奮,眠気ー驚きの4軸
で評価


リラックス
2.5
アンケート結果
驚き
悲しい
1.5
– リラックスという雰囲気を強く感じている
結論
2
1
0.5
興奮
憂鬱
0
– 雰囲気は多くの要素が影響している
 個人差があり,特定することは困難
– 雰囲気の感じ方は共通
楽しい
 多くのユーザがリラックスという雰囲気を感じている
眠気
緊張
 喫茶店が故意にリラックスした雰囲気を構成していた可能性
問題意識
 雰囲気の取得が困難
– 雰囲気の要素が無数にあり,取得するべき要素を選
別できない
– 場所によって各要素の影響の度合いに差がある
 既存研究の多くが雰囲気の取得に人を利用して
いる
– 人がいないと雰囲気の取得が出来ない
– ユーザにセンサをつけるなどの制限を強いてしまう
– 「場所」が持つ要素だけから雰囲気を取得した研究
はない
今Termの位置付け

雰囲気を場の要素から取得するための第一ステップと
設定
– 実際の場での雰囲気取得はまだ困難
– 限定した場,限定した要素において雰囲気が取得可能か試
みる
– 雰囲気取得の場をτ41と限定
 Τ41で操作でき且つ現在の技術で取得できるものが対象
 取得要素:光、温度、音、色彩

今後の展望
– 全ての「場所」に適応する手法を考案したい
アプローチ

場所の持つ要素を取得
– 「快ー不快」、「覚醒ー眠気」という軸を抽出
– 既存研究の知見に照らし合わせ抽出を行う

ラッセルの感情モデルに照らし合わせ感情への影響
を取得
– 人の感情は「快ー不快」、「覚醒ー眠気」の2軸で分類される
評価方法

τ41を利用して評価実験を行う

τ41の環境を変化させ、τ41で感じた雰囲気に
ついてアンケートを実施する
– 集計結果と本システムの取得結果を比較
– 雰囲気の取得率から評価を行う
実装環境
言語:Java
 温度,照度取得:SunSpot
 色彩取得:Webカメラ

– 画像解析

音声取得:マイクロフォン
– 音声解析
まとめ

場の要素を取得し「場所」の持つ雰囲気を取得
する手法の提案した
– 場の持つ要素から「場所」の雰囲気を取得
– 場の要素の影響で動く感情の動きを「場所」の持つ雰
囲気と定義
– 場の要素から「快ー不快」、「覚醒ー眠気」の2軸を抽
出するこで雰囲気を取得
スケジュール

12月上旬:
– 各種センサの環境構築

12月下旬~1月下旬:
– 雰囲気取得アルゴリズムの実装

1月下旬~:
– 評価実験
今後の方針について

場の要素からの雰囲気の取得が非常に困難
– 影響する場の要素が無数にある
– 場によって要素の影響度合いが違う
– 場の要素だけから雰囲気を取得することが出来るのか

τ41で雰囲気を取得できたとして次のステップをど
う定めるべきか