Transcript 国立天文台天体観望会
2002/08/09 国立天文台天体観望会 M57 (惑星状星雲) ようこそ 国立天文台へ • 日本の天文学研究のセンター • 施設公開 – 常時公開 (日中・年中無休) – 天体観望会 (夜間・毎月2回) – 特別公開 (2002年度は10月26日) • 情報公開・広報普及 – 質問電話 0422-34-3688 – Webページ http://www.nao.ac.jp/index_J.html 観望会の流れ • • • • • • • 受付 解説 (講義室にて) 諸注意 ドームへ移動 (スタッフが誘導します) 50cm望遠鏡にて観望 アンケートの記入・回収 流れ解散 今日の星空 • 日没後西の空で輝く金星 • 天頂付近に夏の大三角形 • 南に低くさそり座のアンタレス -- 太陽系シミュレータ 夜空に輝く星 • 夜空に輝く星の一つ一つは、太陽のように光を 放つ「恒星」です • 今日は、その恒星の一生にテーマを当てます 星の一生 • 人間には一生があります では、星の一生は? 星はどのような一生を送るか • 星は宇宙空間に漂うガスから生まれます • 星間ガスが密集した分子雲の特に濃い部分が 重力で収縮し、高温高密度の原始星になります • 中心温度が1千万度を超えると輝き始めます 核融合で燃える星 • 星は中心で「水素→ヘリウム」核融合反応を起こし エネルギーを生み出して輝いています • 中心部で次々と重い元素を合成 →C,O,Si,Ne…→Fe • 軽い星(<太陽の6倍) C,Oまで • 重い星(>太陽の6倍) 鉄まで合成 H He C,O Si,Mg Fe 太陽の一生 主系列星 星間分子雲 白色矮星 原始星 赤色巨星 惑星状星雲 • 太陽の末期の姿 • 赤色巨星の外層ガスが膨張・流出 • 中心の白色矮星に照らされて輝く He H UV エネルギーをもらった 原子が蛍光を出す N O M57 ~こと座の惑星状星雲 • 探し方 –こと座の四辺形の短辺 (β星、γ星) –ちょうど中央付近 –双眼鏡で淡い恒星状 M57 ~こと座の惑星状星雲 • データ M57 (NGC6720) – – – – 等級 9.3等 視直径 83 × 59 ″ 実直径 約0.7光年 距離 約1600光年 その形から「リング(環状)星雲」と呼ばれて親しまれる M57 ~こと座の惑星状星雲 • すばる画像で見るM57 • リング内部の微細構造(フィラメント) • 外側に広がる複雑な“ハロー” M57 ~こと座の惑星状星雲 • 50cm望遠鏡での見え方 • 望遠鏡で見ると • • • • 恒星とは違うぼやけた円盤状の天体 中央が抜けてリング状 中心星は見える? 色ははっきりしない 最後に ~諸注意 • 構内は暗いため足元にご注意ください • 星を見るマナーとして – フラッシュ撮影はおやめください – 懐中電灯をお持ちの方は、足元に向けてください 邪魔な光は星を見る大敵です • お手洗いはロビーにあります (移動前にご利用ください) 最後に ~諸注意 • お子様をお連れの方に – 迷子にならないよう注意してください – 暗い中走り回らないようにしてください – 望遠鏡を待つ列では、静かに並んでください – 危険なので柵には絶対に上らないでください ※万一ケガなど起きた場合は直ちにスタッフへ 最後に ~諸注意 • 終バスの時間にご注意ください 武蔵境 21:43 三鷹 21:40 武蔵小金井 20:49 狛江 21:14 – バス時刻表はロビーに掲示してあります ※お帰りの都合上、最終バス時刻の早いお客様から 優先的に列に並んでいただく場合がございますので ご了承ください。 • それでは、観望をお楽しみください 了 (解説:東京大学大学院天文学教育研究センター 内藤誠一郎)