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第3章 学習指導要領と生徒指導
(3)新学習指導要領と「生徒指導」(前回確認事項)
• 1)学習指導要領で、「生徒指導」という言葉は、どこで出てく
るか
• ・中学校学習指導要領
– 第1章 総則 第4.指導計画の作成等に当たって配慮す
べき事項
– 1.生徒指導の充実
– 2.計画的組織的進路指導
– 3.ガイダンス機能の充実
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2章、3章学習指導要領と生徒指導
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第3章 学習指導要領と生徒指導
• ・高等学校学習指導要領
– 第1章総則 第5款教育課程の編成・実施に当たって配
慮すべき事項
– 1.個々の生徒の特性等の的確な把握に努め,その伸
長を図る
– 2.ガイダンスの機能の充実
– 3.生徒指導の充実
– 4.計画的,組織的な進路指導、キャリア教育の推進
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2章、3章学習指導要領と生徒指導
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第3章 学習指導要領と生徒指導
• 2)生徒指導の充実とは
• ①基本的観点
– 1.単なる問題行動への対応という消極的な面にとどめ
てはならない
– 2.すべての生徒のそれぞれの人格のよりよき発達を目
指す
– 3.学校生活がすべての生徒にとって有意義で興味深く、
充実したものにする
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2章、3章学習指導要領と生徒指導
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第3章 学習指導要領と生徒指導
• ②三つの観点
– 1.生徒理解
• 多面的、総合的に理解する
• 日ごろの人間的ふれあいだけでなく、学年、教科、部
活等広い視野からの理解を深める
– 2.信頼関係の構築
• 人間的なふれあい(あいさつ、ことばがけ、会話・コ
ミュニケーション)
• 生徒とともに歩む姿勢(ともに汗を流す)
• 授業等における生徒の充実感、達成感(充実感)を生
み出す指導
• 生徒の特性や状況に応じた的確な指導
• 不正や反社会的な行動に対する毅然とした態度
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2章、3章学習指導要領と生徒指導
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第3章 学習指導要領と生徒指導
– 3.望ましい人間関係の構築
• 自他の個性の尊重
• 互いの身になって考え、相手の良さを見つけ
ようと努める集団
• 互いに協力しあい、主体的によりよい人間関
係を形成していこうとする集団
• 生徒一人一人が存在感を持ち、共感的な人
間関係を育み、自己決定の場を豊かに持ち、
自己実現を図っていく人間関係
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2章、3章学習指導要領と生徒指導
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第3章 学習指導要領と生徒指導
• 3)ガイダンス機能の充実
– 適切な情報提供、案内・説明、活動体験、各種の援助、
相談活動
• 具体的事例
– a.入学時、新学期時に、生徒自身が学校や学級における
諸活動や集団の意義、内容への理解
– b.新たな学習や学習活動の開始時→これから始まる学
習活動への興味、関心の喚起
– c.選択教科、学習活動のねらいや方法、
– d.進路選択時
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2章、3章学習指導要領と生徒指導
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第3章 学習指導要領と生徒指導
4)進路指導の充実とは
①生徒が自らの生き方を考え、将来に対する
目的意識を持って、主体的に自己の進路を選
択決定
②生涯にわたって自己実現を図っていくこと
ができる能力や態度の育成
③特別活動の学級活動を中核としつつ、学校
行事の勤労生産・奉仕的行事における進路に
かかわる啓発的な体験活動および個別指導
としての進路相談
④系統的、発展的な 取り組み
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2章、3章学習指導要領と生徒指導
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第3章 学習指導要領と生徒指導
• <参考> 進路指導の指針(平成5年文部事務次官通知)
–
a.学校選択の指導から、生き方の指導への転換
–
b.進学可能な学校の選択から、進学したい学校の選択への指
導の転換
–
c.100%の合格可能性に基づく指導から、生徒の意欲や努力を
重視する指導への転換
–
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d.教師の選択決定から生徒の選択決定への指導の転換
2章、3章学習指導要領と生徒指導
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第3章 学習指導要領と生徒指導
• 5)キャリア教育の推進
– ①高等学校学習指導要領においてのみ
– ②しかし、小、中、高すべての段階において、「キャリア教育の推進」
という観点から、様々な取り組みが求められている
• ・中教審答申「幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の
学習指導要領の改善について」(2008.1.17)の指摘
– ① 生きる力の形成、確かな学力形成上のキャリア教育への期待─
基礎的・基本的な知識・技能の習得、思考力・判断力・表現力(活用
力)の形成、学習意欲の向上や学習習慣の定着─
– ②キャリア教育それ自体の意義
– 「社会の変化への対応の観点から教科等を横断して改善すべき事
項」の一つとしての「キャリア教育」
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2章、3章学習指導要領と生徒指導
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第3章 学習指導要領と生徒指導
• 6)留意事項
• ①全教師の協力関係
– ・全ての児童生徒を対象とした取り組みであることから、学校全体の計
画に基づいて組織的に行われる必要がある
– ・学校全体における検討、課題の整理
– ・生徒指導は、生徒の個性についての理解を前提として、その成長・発
達過程において行われるものなので、とりわけ学級(H・R)担任教師の
役割が大きい。
– ・その活動を支える生徒指導主事、進路指導主事との協力、連携、さら
にはスクールカウンセラーとの協力関係 が必要
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3章キャリア教育の推進
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第3章 学習指導要領と生徒指導
• ②カウンセリングマインドの理解
• ・生徒の心を共感的に理解する
• ・受容的態度
• 「相手の話をじっくりと聞く、相手と同じ目の高さで考える、相
手への深い関心を払う、相手を信頼して自己実現を助ける
ことが中心。こうした姿勢を備えることによって、子ども達と
の間に共感的な関係を作り、子供たちから信頼される相談
相手となりうる」(1998年中教審答申)
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3章キャリア教育の推進
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第4章 キャリア教育の推進
• (1)「キャリア教育」の展開
– ①「キャリア教育」という文言が、文部科学行政関連の審議会報告
等で初めて登場したのは、中央教育審議会答申「初等中等教育と高
等教育との接続の改善について」(平成11年12月)
– ② 「キャリア教育の推進に関する総合的調査研究協力者会議報告
書」(平成16年1月)
– ③小学校・中学校・高等学校キャリア教育推進の手引-児童生徒一
人一人の勤労観、職業観を育てるために-(文部科学省平成18年
11月)
– ④中教審答申「幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学
校の学習指導要領の改善について」(2008.1.17)
– ⑤今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について(
第二次審議経過報告)(2010.5.13)
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3章キャリア教育の推進(2)
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第4章 キャリア教育の推進
• (2)諸概念の定義
– ①「キャリア」
• 「個々人が生涯にわたって遂行する様々な立場や役
割の連鎖及びその過程における自己と働くこととの関
係付けや価値付けの累積」(②)
– ② 「キャリア教育」
• 「キャリア」概念に基づき「児童生徒一人一人のキャリ
ア発達を支援し,それぞれにふさわしいキャリアを形
成していくために必要な意欲・態度や能力を育てる教
育」ととらえ,端的には,「児童生徒一人一人の勤労
観,職業観を育てる教育」(②)
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3章キャリア教育の推進(2)
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第4章 キャリア教育の推進
• (3)キャリア教育の意義
– ①キャリア教育が求められる背景(①)
– 「出口」に関わる課題
• 若者のフリーター志向の広がり,無業者の増加,就職
後の早期離職等,「学校から職業への移行」にかかる
課題
• 卒業後の職業生活を視野に入れた接続全体の在り
方を検討する必要
• 「学校教育と職業生活との接続」=「学校から職業へ
の移行」にかかる課題の克服
– 「小学校段階からの発達段階に応じたキャリア教育の推
進」
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3章キャリア教育の推進(2)
第4章 キャリア教育の推進
– ①キャリア教育が求められる背景(②)
– (1) 就職・就業をめぐる環境の激変
• 経済のグローバル化による競争強化によるコスト削
減、経営の合理化による雇用調整等
• 経験者採用や中途採用,外部委託等の比重の増加
• 正規雇用から一時的・非正規雇用(アルバイトやパー
ト等)への切り替え
• 求人の減少
– 将来の生活や社会人・職業人としての生き方を描くこと
が困難
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3章キャリア教育の推進(2)
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第4章 キャリア教育の推進
– (2)若者の勤労観,職業観や職業人としての基礎的・基
本的な資質・能力をめぐる課題
• 働くことへの関心,意欲,態度,目的意識,責任感,
意志等,勤労観,職業観の未熟さ
• コミュニケーション能力や対人関係能力,基本的マナ
ー等,職業人としての基礎的資質・能力の低下
• 社会の一員としての意識の希薄化
– (3)若者の意識の変化
• 精神的・社会的自立が遅れ,人間関係を築くことがで
きない,進路を選ぼうとしないなどの子どもの増加
• いわゆるモラトリアム傾向が強くなり,「とりあえず」進
学したりする若者の増加
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3章キャリア教育の推進(2)
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第4章 キャリア教育の推進
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3章キャリア教育の推進(2)
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第4章 キャリア教育の推進
– ②キャリア教育の意義(③)
– 子どもたちが「生きる力」を身に付け、社会の激しい変化に流される
ことなく、それぞれが直面するであろう様々な課題に柔軟にかつたく
ましく対応し、社会人・職業人として自立していくことができるように
する教育の推進が強く求められている。
– 「キャリア発達」支援の必要性の増大
– 自分の過去・現在・将来を見据え、社会との関係の中で自分らしい
生き方を展望し実現していくことは、自己の確立として青年期の発達
課題とされてきたが、生涯にわたっての課題ととらえるべきである。
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3章キャリア教育の推進(2)
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第4章 キャリア教育の推進
– ③ 「生きる力」形成上のキャリア教育の意義
• 新学習指導要領の狙い
– ・「生きる力の形成」
– ・ とりわけ「確かな学力」の形成
» 基礎的・基本的な知識・技能の習得、思考力・判断力・表現力
(活用力)の形成
– ・学習意欲の向上や学習習慣の定着
– ・「観察・実験やレポートの作成,論述など体験的な学習,知
識・技能を活用する学習や勤労観・職業観を育てるための
キャリア教育などを通じ,子どもたちが自らの将来について
夢やあこがれをもったり,学ぶ意義を認識したりすることが
必要である。
– 「社会の変化への対応の観点から教科等を横断して改善す
べき事項」の一つとしての「キャリア教育」
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3章キャリア教育の推進(2)
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第4章 キャリア教育の推進
• (4)各発達段階におけるキャリア教育
– ①キャリア発達にかかわる諸能力
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1.人間関係形成能力
2.情報活用能力
3.将来設計能力
4.意思決定能力
– ②獲得されるべき諸能力
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第4章 キャリア教育の推進
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第4章 キャリア教育の推進
③キャリア教育の推進
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第4章 キャリア教育の推進
• (1)「キャリア教育」の展開
– ①「キャリア教育」という文言の登場
• 中央教育審議会答申「初等中等教育と高等教育との接続の改
善について」(平成11年12月)
– ② 「キャリア教育の推進に関する総合的調査研究協力者会議報告
書」(平成16年1月)
– ③小学校・中学校・高等学校キャリア教育推進の手引-児童生徒
一人一人の勤労観、職業観を育てるために-(文部科学省平成18
年11月)
– ④中教審答申「幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学
校の学習指導要領の改善について」(2008.1.17)
– ⑤中教審答申「今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り
方について(2011.1.31)
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第4章 キャリア教育の推進
• (4)各発達段階におけるキャリア教育
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1.人間関係形成能力
2.情報活用能力
3.将来設計能力
4.意思決定能力
– ②獲得されるべき諸能力
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第4章 キャリア教育の推進
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