Transcript 講演スライド
鳥取環境大学次期授業支援システムの開発 2005/12/10 CE研究会@鹿児島大学 鳥取環境大学 情報システム学科 助教授 永井孝幸 目標とする学習スタイル • 幅広い学力の学生に対応するために – 毎回レポートを出題 – 答えだけでなく説明も書いてもらう 問:マージソートではO(N log N)ステップで N個のデータをソートできることを説明せよ。 – 次回の講義までに採点・コメント付け 出題・採点にかかる労力をどうするか? これまでの取り組み • 授業支援システムの開発・運用(2001年~) 省力化を実現 今年度利用実績 27科目 362課題 改修が必要になってきた項目 • 継続的な学習スタイルへの対応 – レポート再提出の要望が増えた • 学習状況の早期把握 – 担当科目の提出状況だけでは把握しきれない • システム利用者の追加 – 大学院TA、システム管理者 • 図・数式の記入・添付機能の要望 – 科目によってはテキスト入力では不十分 次期授業支援システム要求仕様 • 継続的な学習スタイルへの対応 – 再提出レポートの取り扱い・変更履歴・自動集計 • 学習状況の早期把握 – 複数科目にわたる集計の実現 • アクセス権限の利用者別設定 – 学生、学部生TA、大学院TA、教員、etc… • ユーザインタフェースの強化 • システム記述言語の統一 – CGIスクリプト群→Java 新システム概要 • 想定運用規模 – 260科目、学生1500名、教員50名、職員50名 • 開発期間 – 2004年9月~現在 (作業日数:約160日) • プログラムサイズ 約37,000行 – バックエンド: 約12,000行 – 共通GUIクラス:約2,000行 • 基本機能をフレームワーク化 – アクセス制御、変更履歴、添付ファイル付き文書 新システム構成 アプリケーションサーバ(WebObjects) 全学認証サーバ(ASU) Primary Domain Controller 授業支援システム Webサーバ(Apache) GUI・実行制御クラス データ操作クラス WebObjectsアダプタ WebObjectsランタイム Webサーバ JDBCドライバ(Connector/J) 1.全学アカウントと連携 2.Webサーバとアプリケーションサーバを分離 Webブラウザ 3.EOF(O/Rマッパー)によるDB非依存の実現 利用者、科目DB データベースサーバ(MySQL) 管理者・教員・TA・学生 新システム機能 • 管理者向け機能 – アカウント管理、アクセス権限管理 • 教員(TA)向け機能 – 利用者管理、受講生グループ管理 – 回答・コメント管理、採点・集計表管理 – 学習状況集計 • 学生向け機能 – 課題・提出状況確認機能、レポート再提出支援 管理者:アカウント管理 •登録内容 •アカウントID •アカウント名 •氏名 •読み仮名 •メールアドレス •携帯アドレス •顔写真ファイル CSV形式で一括登録 管理者:アクセス権限管理 • ユーザグループ毎にACLを指定 •DBテーブル単位の読み込み・書き込み指定 •操作画面単位の表示・変更指定 教員(TA):科目利用者管理 顔写真付き名簿を兼用 在籍状況も表示 受講生の作業を代行可 Unixのsuに相当 画面のスナップショットを HTMLメールで送付 教員(TA):受講生設定 • 課題の提出猶予期間を受講生毎に指定可能 – 例:「〆切を一週間延長」 – 例:「〆切を8/31まで延長」 教員(TA):受講生グループ管理 集計グループの利用場面: 回答閲覧 採点結果閲覧 成績集計閲覧 集計用グループを登録可 例:班別 例:教室別 例:担当別 例:学年別 例:学科別 複数スタッフの科目運営 に活用 教員(TA):回答・コメント管理 提出された添付ファイルをZIP形 式で一括ダウンロード 閲覧対象の項目・受講生 グループを指定 教員(TA):採点・集計表管理 • 採点記号を登録 – 数値への換算に対応 A→5 B→4 C→3 • 複数課題の成績を集計 • 素点を重み付け加算 例:課題1×0.5+課題2×0.5 教員(TA):採点表閲覧 閲覧対象の項目・受講生 グループを指定 更新箇所は色つきで表示 • 分担作業にそなえ、採点者・更新日も表示 教員(TA):学習状況集計 各学生の履修科目全体について提出状況を集計 学生:レポート再提出支援 • 〆切後に提出する場合は通信欄を表示 リンクをたどると該当レポート の閲覧画面に移動 通信欄の内容は担当教員にメールで送付される 学生:課題・提出状況確認機能 • 自分の履修科目全体の提出状況を集計 まとめ • 試験運用中 – 卒業研究の進捗報告 – 後期開講科目の成績集計 • 来年度からの本運用に向け調整 – GUIの改良 – マニュアル整備 – DBアクセスの最適化 – アプリケーションサーバの増強