会社の と申しますが……

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Transcript 会社の と申しますが……

訪問の基本マナー
一口で訪問といっても、親しい友人との行
き来から儀礼的な訪問まで、相手の自宅や
会社などにうかがう時の状況はさまざまです
が、どんな場合にも訪問先への心遣いを忘
れてはなりません。それが訪問のマナーの基
本です。われわれ日本語学習者、あるいは、
将来ビジネスマンになりたい人にとっては、
訪問するときのマナーを知っておく必要があ
ると思います。
七つの基本マナー
• アポイントメントをとります
訪問するときは、訪問の目的・希
望の日時・所要時間・会話の内容・
名前と人数などを事前に確認して
おかなければなりません。たいてい
の場合は、一週間前までに相手の
了承を得ておきましょう。訪問の日
時や所要時間、そして会話の内容
などは、訪問の目的によって大きく
異なるものですが、わずかな時間
で目的を遂げることができれば、そ
の訪問は大成功といえるでしょう。
マナーを心得て実りのある訪問に
したいものです。
訪問
日常の訪問
あらたまった訪問
親しい関係の相手に
招かれて訪問する場合
先輩や上司の
自宅への訪問
何かを依頼するために
訪れる場合
商売上の取引先
への訪れ
ご近所に初対面のあい
さつに伺う場合
• 訪問当日に、あらためて相
手の都合を再確認します
突然の訪問はできる
限り避け、必ず事前に電
話で相手の都合を確かめ
ます。丁寧な方法は訪問
したい旨を電話や手紙な
どで伝え、先方の都合を
確認してからにします。

日時の約束は先方の都合
にあわせて優先して決めるこ
とがマナーです。そして、始終
業時・ランチタイム・休日・週
明けの初日・月末や期末など
の訪問は避けてください。
 「いつでもどうぞ」と言わ
れたとしても、訪問時刻は早
朝や夜間、食事時間を避け、
午前10時から11時、午後2
時から4時あたりにするのが
常識です。プライベートで気軽
な訪問の場合も、この基本は
守りましょう。
 なお、訪問することが決ま
れば、訪問時間は先方に指定
してもらいます。
• 約束の時間の5分前に到着するよう
にします。遅れそうなときは、早めに
連絡します。
•
時間通りに到着するのが訪問先への心
遣いになりますので、約束の時間には遅
れないようにします。
約束をしていない場合は、まずアポイン
トをとります。また、遅れそうなときは約束
の時間よりも前に早めに連絡をとります。
過ぎてからだと意味がなくなります。そして、
連絡するときは、弁解はせずに、ひたすら
謝るようにしましょう。
• 受付で、「○○会社の△△と申しま
すが……」と名乗り、相手に取り次い
でもらいます。
受付についたら、自分の
会社名、名前を名乗り、
次に訪問相手の部署、名
前、約束の時間を伝えます。
家庭訪問の場合は、ブ
ザーを押して、「○○会社
の△△と申しますが……」
と名乗り、玄関のドアは静
かに開けて入ります。なお、
ブザーを押すのはせいぜ
い1、2秒にしてください。
部屋に入る前に一礼し
ます。大股で歩かないでく
ださい。
•応接室では、まず下座に着席します
応接室で相手を待つと
きは下座に座るようにして
下さい。ドアに近い場所が
下座になります。相手に上
座を勧められた場合は、
席を移ってもかまいません。
また、相手が来るまで
の間、室内を立ち歩かない
こと。面談に必要な書類等
を用意して待ちましょう。
相手が来たら、立ち上がって丁寧に挨拶
します。相手に坐るようにすすめられてか
ら坐り直します。
和室の場合は、座についたら改めて挨拶をします。
それまでは勧められても座布団には坐りません。挨
拶が終わってから、座布団に坐り直します。
このときは、明るく挨拶しまう。用件は簡潔に話す
ことはもちろん、また、礼儀正しく振舞うことも忘れな
いでください。特に、足を組んで話をするのは良くな
いので気をつけてください。
お辞儀は一度だけでいいです。
座
布
団
を
す
す
め
ら
れ
た
ら
下座側に座りあいさつをします。
体を斜めにして、ひざを座布団に
浅くのせる。両手を座布団について、
中央に体を移す。
正面を向いて座る。
• 辞去するとき、和室の場合は、坐っていた
座布団を横に寄せ、辞去の挨拶をします。
靴をはくときは、相手
に背を向けないようにし
てください。靴をはいたら
もう一度お礼をして辞去
します。
また、ドアを閉めるとき
にも、もう一度お辞儀をし
ます 。
• チャイムを押す前に手袋やマフラーは取っておきま
•
•
•
す。ただし、コートは脱いではいけません。玄関に
入って、部屋に通されるようなら脱ぎます。脱いだ
コートは部屋に持ち込まず、コート掛けか玄関の隅
に掛けます。
玄関に入るときは、相手にお尻を向けてはいけませ
ん。
ドアを閉めるときは、相手に対して背を向けないよう
に、体を斜めにして静かに閉めます。
挨拶は座布団に座る前にしてください。挨拶のこと
ばは頭を上げて相手を見ます。ことばの最後で頭を
下げてお辞儀をします。
名刺交換の基本マナー
今日の社会では、名刺を持つことが普及してきて
おります。名刺は自分の氏名や職務よりも、職業の
業務内容をPR(通过公关活动影响或说服;通过
公关活动使…)した形となっています。そのほかに、
住所や電話番号、メールアドレスなども記入されま
す。どういう人なのか知ってもらう程度の肩書きは
あったほうが便利です。今日のように忙しい時代に
おいて、名刺を交換するということは将来の親交を
考えて、「今後よろしくご厚誼ください」という意味が
含まれ、大切に扱うことが必要です。
交換の場合は、目下より出し、出されたものは一応よく見て名刺入
れに収めます。その際に自分の名刺を取り出して渡します。名刺は
その人の身分証明書であるとともに、大切なビジネスツールのひとつ。
いただいた名刺はその人の身分と心得て、敬意を表して丁寧に扱う
ことが大事です。なお、交換した名刺は長く保存する意味があるので、
保存の必要のない名刺の交換は無意味です。
名刺交換の場合には目下の人から差し出します。
また、訪問した場合には、訪問者から出すのが作
法です。
一口で名刺交換といっても、その交換行為には
マナーなり作法なりのようなものがあります。ここ
では、その基本マナーとして、次の九つのことを守
りましょう。
一 名刺入れは、背広の内ポ
ケットに入れること。面接予定者
が一人の時は3枚、二人の時は
6枚くらいは事前に準備しておき
ます。
二 必ず立ち上がり、机やテーブルなどが相手と
の間にある場合は、相手に近づき、きちんと相手と
正対して、「○○会社の△△と申します」と名乗りな
がら、名刺を差し出します。差し出す位置は、相手
の胸の高さにしてください。
名刺の向きは相手から見て読めるように。
名刺は訪問者、地位の低い方から先に出すのが
原則です。
自分の名刺を両手で差し出してはなりません。相
手が名前を読みやすいように向けて右手で出しな
がら、会社名・部署・氏名をはっきりと名乗ります。
三 相手から名刺を受け取るときは、左手で受け取
り、右手を軽く揃えます。名刺入れを台にして受け取
るのがもっとも丁寧になります。
また、相手の名刺は両手で丁寧に受け取り、きちん
と目を通して会社名や名前を確かめます。
読み方がわからない場合は、確認してもかまいま
せん。読みにくい名前の場合は、「大変失礼ですが、
なんとお読みするのでしょうか」と確認してください。
相手に一言ことわって、名刺にふりがなをつけること
は失礼になりません。
四 受け取った名刺は丁寧に名刺
入れに収めましょう。
面談中は名刺を受けたら、しばらく
席順に合わせてテーブルの上に置い
ておき、顔と名前を覚えるようにしま
しょう。
テーブルに置いた名刺は、名前を
覚えたら、名刺入れにしまいます。
五 一度に複数の人と名刺を交換する場合、
覚えきれないことがあります。この場合は、相
手の座席の位置にあわせて、名刺をテーブル
の手前に並べてもよろしいです。
なお、自分から名刺を出すときは、年齢や地
位が上の方に先に名刺を渡します。こちらが複
数のときは上司が先に名刺を交換し、地位の
順にそれに続きます。同時に交換する場合は、
相手の差し出す名刺の位置より低い位置から
差し出すよう心がけます。お互いが複数の場合
も原則は同じです。
六 名刺を切らしていたら、まず「申し
訳ありません。あいにく名刺を切らして
おります。」と詫びたあと、相手の名刺を
受け取って自分の会社名・部署・名前を
はっきり名乗ります。次回の訪問の時に
は、必ず自分から名刺を差し出します。
七 相手が名刺を出さないケースも
あります。この場合、用件が終わって
帰りの際に、「恐れ入りますが、お名
刺を一枚いただけませんでしょうか」
と請求しても、礼儀にかないます。
八 名刺を紹介状にの代わりに使う場
合、名刺の余白部分に「○○様をご紹介
申し上げます。よろしくお願いいたしま
す」などと追記し、紹介状の代わりに使う
場合がありますが、目上の人にこの方法
をとるのは失礼になります。書状を使う
のが礼儀になります。
九 名刺を慶事・弔事のときに使う場合
があります。慶事の場合は「おめでとうご
ざいます」、弔事では、「謹んでお悔やみ
申し上げます」などと右肩に書いて受付に
出します。
名刺について
自分もしくは自分の所属する組織などの住所、氏
名、身分を書いた社交用の小さな紙片。昔、中国で
竹をけずって、姓名をしるしたことから「刺」の字
がつかわれるようになったといわれる。
ヨーロッパでは,17世紀から18世紀にかけて,ト
ランプのカードの裏に氏名を書いて名刺として用い
ることがあった。18世紀中ごろには名刺がつくられ
るようになった。縁に装飾模様を印刷したカードで,
氏名は中央の余白に手書きで記入した。
やがて,カード一面に繊細な銅版画をデザインしたも
のが現れた。19世紀に入るころから,氏名のみを
印刷したものが用いられるようになった。名刺はこ
まかい約束ごとにもとづき,食事に招かれたり,引
越し,祝い,お悔みなどの際に用いられた。そのた
め英語では visiting card というが,現在ではこれ
らの習慣は廃れ職業用に勤務先の住所や肩書を
入れたビジネスカードが多くなっている。
日本で古くは,幕府の右筆(ゆうひつ)だった
屋代弘賢の集めた〈名刺譜〉が残っていること
から,少なくとも化政期(19世紀初期)には,氏
名だけを手書きした和紙の名刺が使われてい
たと考えられている。印刷した名刺は西洋から
の伝播で,幕末開国のころに外国人と接する
役人たちが使ったのが始まりであった。《亜米
利加応接録》に1854年(安政1)米国使節と応
接の際,役名氏名を記した名刺を交換してか
ら談判に及んだと書いてある。明治に入って
からしだいに普及し,今日では日本が最も頻
繁にビジネスカードを用いる国といわれている。
。
• 名刺文化は日本で花開いたともいえるが、そ
れだけに意匠もさまざまに考案されている。
たとえば、明治期には浮世絵入りやダイヤモ
ンドなどの宝石入りの名刺もつくられた。最近
では、イラストや写真入り、多色刷りのもの、
パソコンやワープロをつかってつくったオリジ
ナル名刺も多くなっている
チェックポイント
○相手から見て、逆さまに名刺を差し出さな
いこと。
○受け取った名刺をよく見てから収めましょう。
一度しまった
名刺を何度も取り出して見ることはマナー違反
になります。
○受け取った名刺の端をつまんだり、指でも
てあそぶことは禁物。折り曲げることなども言語
道断。
○自分の名刺が行方不明で、あたふたするこ
とはマナー違反になります。
○受け取った名刺をテーブルの上に投げ出して
はいけません。
○その場で受け取った名刺に何かを書き込むこ
とは禁物。
○受け取った名刺を置き忘れて帰ることはしない
ように。
○汚れたり端が折れている名刺を相手に渡して
はいけません。もしそのような名刺しか持ち合わ
せていないようならば、「申し訳ありませんが、た
だいま名刺を切らせております」と謝って、渡さな
い方がいいです。
コートと帽子、そして服装
今日の日本では、まだ和洋折衷ですが、すべて
が洋風の場合は西洋作法に従えばよろしいです。
その目安としては、靴のまま部屋に通れる構造
です。玄関で靴を脱ぐなら、和風と考えられます。
このとき、コートと帽子等を脱いでから上がること
が常識となります。行来で知人や上長に出会っ
たときにはマフラーなどは、はずしてから挨拶し
たほうがいいです。作法としてはただ丁寧にお辞
儀をすることでなく、行動の美しさ、優雅さ、つま
り第三者への美の響きが大切なのです。
コートの脱ぎ方
訪問するとき、できれば玄関
先でコートを脱ぎ、ブザーを押し
て奥に訪問を知らせます。
コート等を脱いだり着たりす
る場合のコツは、狭い範囲内で
できるだけ体に添うようにするこ
とで、振り回すように背にかぶ
せることなどは教養に関わるの
で、要注意。
服
装
服装の場合は、訪問の目的
に合わせていろいろと定めが
あります。一般的にはその生
地より「折目正しく清潔なも
の」という精神が大切でしょう。
礼服にしても、地質はたとえ木綿であっても式
服の制による紋付であるなら礼服となります。
服装の制は昔はやかましく定められていまし
たが、今日では儀礼がすくなくなり、一般的に
は大礼服、通常礼服、訪問着、普段着くらい
に考えてよろしいです。正式の礼装を必要と
する会合では、女性の場合、洋装のイブニン
グドレス等より、長い習慣から日本人の体に
適した和服を着用することが多いです。
日本人ならいろいろな
状況によって洋服か和服
で人前に姿を現れますが、
われわれは様式に従え
ばよろしいわけです。
なお、パーティなどに
出る場合は、中国の伝統
服を着用してもかまいま
せん。
いろいろな訪問着
紋 付 セ ッ ト
• 訪問時に、喫
煙をしてもよい
でしょうか?
正 解
•
う よ ン 退
か い グ 出
? の は の
で い タ
し つ イ
ょ が ミ
正 解
シ
ョ
ー
ル
・
ス
ト
ー
ル
の
脱
ぎ
方
シ
ョ
ー
ル
・
ス
ト
ー
ル
の
付
け
方
和
コ
ー
ト
の
脱
ぎ
方
• 両袖を持ち、軽く引きます。
• 持った手をそのまま後ろへ
廻し、右手で両袖口を合わ
せ持ち肩口から脱ぎます。
• 前に回し両肩山、両袖口を
そろえます。
• 袖だたみにして左手に持ちま
す。
• 軽くたたんだストール
を片手に持ちます。
• 後ろに回し、両手で開
き片方ずつ肩にかけて
いきます。
• 片手で前を抑え、もう一
方の手でストールの後
ろ中央を少し下に引く。
• 片方の肩より静かにはず
します。
• 前に回し、大きく二つ折り
にします。
• さらに持ちやすいように
小さくたたみ、左に持ちま
す。
答 え
もてなしの席に「灰皿」
が準備していないときは
禁煙と心得ましょう。また、
灰皿が用意してあるところ
でも、ひとこと断わってか
ら喫煙するとよいでしょう。
愛煙家にとって喫煙場所
が限定されていることは
淋しいでしょうが、灰皿の
ないところでは控えるのも
マナーです。
答 え
退出をしたいときは、食事の時間とその準
備の時間を意識して「おいとま」のごあいさ
つをします。また「話がとぎれたとき」「お茶
のおかわりのとき」事前にお話がないのに
「お食事はいかがいたしますかと聞かれた
とき」などは退出のタイミングです。一方、
「食事に招かれたとき」や「訪問の目的が達
成したとき」でも訪問した側から「今日は本
当にありがとうございました。お言葉に甘え
て長居をしてしまいましたが、これで失礼い
たします」と申し述べて退出することが礼儀
です。
み
や
げ
物
版
に
よ
る
よ
し
た
。
み
や
げ
物
を
「
土
産
物
」
と
書
く
よ
り
も
内
容
の
誠
意
が
大
切
に
な
り
ま
今
日
で
は
、
進
物
、
贈
り
物
に
は
形
式
も
の
が
「
の
し
」
に
な
っ
た
そ
う
で
す
。
び
の
し
」
と
い
い
、
あ
わ
び
を
伸
ば
し
た
肴
か
ら
変
化
し
た
も
の
で
あ
る
。
「
あ
わ
し
て
形
式
が
残
っ
て
い
ま
す
が
、
こ
れ
は
さ
か
な
が
中
心
で
し
た
。
今
「
の
し
」
と
)
岩
波
書
店
『
広
辞
苑
』
第
(
う
に
、
手
作
り
の
花
や
品
物
の
ほ
う
が
、
)
相
手
に
よ
っ
て
は
そ
の
心
が
示
さ
れ
よ
5
う
し
、
ま
た
土
地
の
名
産
等
も
そ
の
心
(
の
意
味
が
響
く
で
あ
ろ
う
品
物
で
す
。
日
本
で
は
、
昔
は
進
物
に
は
酒
、
肴
手土産などの場合は商店の包み紙のままでも差し
支えません。しかしお祝いとかお見舞いの場合、包み
紙で包み、水引で結んでのしを添えて進呈します(次
の「図-水引」を参照)
図-水引
左より,結び切り,蝶結び,片蝶結び,あわび結び,石菖結び。
色は吉事には金銀、紅白または赤白で、紅とは玉
虫色です。また凶事には黒白または白、あるいはに
び色といって薄ねずみのような色と白とを用います。
日常の訪問には手土産を持参しなくても失礼には
なりません。しかし、招かれているときや、改まっての
訪問の場合、手土産は持参します。選び方は、訪問
先の状況などを合わせて考えて選びましょう。特に量
より質を考慮し、食べ物の場合、生ものは日もちにも
注意しましょう。無難なものは、特産品や菓子折り・果
物・生花・ビール券・ワインなどのものでしょう。
ば
な
ら
な
い
の
は
持
っ
て
い
っ
た
。 品
て
い
き
た
い
。
し
か
し
避
け
な
け
れ
に
相
手
を
気
遣
っ
た
も
の
を
持
っ
し
た
か
ら
」
な
ど
と
、
い
え
る
よ
う
れ
ば
「
お
好
き
だ
と
お
聞
き
し
ま
用
句
と
し
て
あ
り
ま
す
が
、
で
き
い
も
の
で
す
が
」
と
い
う
言
葉
が
慣
に
し
ま
す
。
渡
す
と
き
つ
ま
ら
な
[
物
の
「
蘊
蓄
」
を
た
れ
な
い
こ
と
部
屋
で
あ
い
さ
つ
が
済
ん
で
か
ら
は
、
生
も
の
以
外
は
案
内
さ
れ
た
手
土
産
を
手
渡
す
タ
イ
ミ
ン
グ
上
座
・
下
座
に
つ
い
て
(和室)
上席と末席について
日本においては昔は左が尊く、中国や西洋では右
が尊いとされていた。お雛さまは日本流では左側
に親王、右側にお妃(きさき)がお座りになる。つま
り向かって右に親王、左にお妃となる。しかしいつ
のまにか右側を尊ぶようになり、今日では右側に
年長者をというのが常識とされている。日本座敷
の場合、床の間があれば床の前が上座となる。
次が向かって右、次が向かって左と交互にな
り、入口に近いほうが下座となる。民家では、
いろりの奥正面を上座とし主人の座とする。
和室に入る際、敷居や畳の縁を踏んではい
けません。座るときも畳の縁は避けます。ま
た、座布団を踏んだり、またいだりするのもタ
ブーです。和室では、床の間の床柱を背にす
る席が最上席で、床の間に近いほど上座、出
入り口に近いほうが下座です。
(洋室)
洋室の場合は、正面マントルピース(暖炉)の前
が上座となり、出入り口から最も遠い奥の席が上
座、出入り口に近い方が下座と覚えてください。い
すをすすめられるまではいすの近くに立って待ち、
初めのあいさつも立ったまま行います。すすめられ
てからいすには浅めにかけ、ひざはそろえておきま
しょう。
椅子の場合、ソファー(長椅子)が上席とされ、
肘(ひじ)掛け椅子を次席とし、普通の背もたれ椅子
が末席となっている。
車の場合は、後部座席進行方向右が上席と
なり、左が次席となる。主人が運転している
場合は、助手席が上席となり、後部右が次席
となる。ホテルやマンションのエレベーターは、
外からみて左側が上席である。洋室で和室
の床の間にあたるのはマントルピース(暖炉)
ですが、ない部屋も多いのです。