Transcript 仁科 文子
1)かごしま丸の紹介 2)水産学部のとりくみ 鹿児島大学水産学部 仁科文子 2009年3月1日 かごしま丸(愛称 か丸) 鹿児島大学水産学部・付属練習船 航海訓練、漁業実習、海洋環境観測実習などの学生の教育を行っている 船長:東 政能 (平成21年度から) 船の大きさ:1297トン、全長69m、幅12.6m 航行速度:10~12ノット 航海水域:日本沿岸、東シナ海、西部太平洋、東部インド洋 乗船定員:乗組員38名、教員5名、学生48名(安全のために最近は39名) 生活設備:風呂、シャワー、トイレ、洗面所、洗濯機、冷蔵庫など日常生活に 必要なものは一通り揃っている 航海日程 航海期間:7月20日(海の日)~7月24日 7月20日 9時集合,12時出港、避難訓練、ミーティング 7月21日 観測準備、講義 7月22日 8時~14時 日食観測、データ処理 7月23日 海洋観測実習、データ処理、レポート作成、船内外の清掃など 7月24日 午前に帰港 *かごしま丸は7月17日に定期点検(ドック)から帰る予定 かごしま丸の外観 フライング デッキ 前部甲板 ブリッジ (船橋) 後部甲板 かごしま丸の外観 後部甲板は上を通るワイヤーの本数が多い 船首 水産学部のとりくみ 乗船者 教員2名:仁科 文子(海洋学)、西 隆一郎(海岸工学) 学部生・院生 8名~10名 *水産学部からは洋上技術特別実習の学生4~5名も乗船する ① 日食中の海上気象観測 風向・風速、気圧、海面水温、気温、相対湿度、雲量、(全天日射量) を観測する ② 帰路で理学部、水産学部、高校生の海洋観測実習を行う 深度1000mまでの温度、塩分、圧力の計測、プランクトン採集など 日食中の海上気象観測 ~日食による海上風と水蒸気フラックスの変動~ ■日食中は気温が下がるので、大気境界層の乱流がおさ まって風は弱くなる Anderson(1999)など 観測例はあるが、地形やローカルな気象の影響もあり、 「風が弱くなる」メカニズムは未解明 ■皆既の前後にEclipse windと呼ばれる突風が吹く 観測例が非常に少なく、メカニズムは未解明、 「伝説の風」「気のせい」とまで言われている 海上では風はどう吹くのか? 大気・海洋間の水蒸気フラックス(潜熱)はどうなるのか? 海洋観測実習 (水温・塩分の鉛直分布の観測、プランクトン採集)