Transcript 重廣 律男
かごしま丸の動揺推定と船酔い Lpp=62.0 m Bm=12.6 m dm= 4.8 m △=2,200 t Vs=13.0 kts 2009皆既日食観測ワークショップ 2009年3月1日 鹿児島大学水産学部 重廣律男 1.船の右と左 左舷 Port (side) 船尾 右舷 Starboard (side) 船首 2.動揺特性 入力: x(t) ゲイン G(t) 波 出力: y(t) 最大波傾斜角Θm m k a 船体応答特性 y(t)=x(t)G(t) T λ : 波長 a : 波振幅 180H 2 a (deg) 2 0.8 (sec) g a cos(kx t ) 2 k (波数) H:波高(有義波高) かごしま丸の横揺れ特性 3 トカラ海域の波:周期 6~8秒 H=1.5~2 m Cb=0.575 Fn=0.271 120° 90° / wka φ/kζ 2 180 χ ――― 180° ……… 150° ‐‐‐ 120° --- 90° -・- 60° –・・– 30° ・--・ 0° 90 150° 60° 1 30° 0 0 180° 0° 0.5 1 1.5 2 √(Lpp/λ) 0.6~0.8 (T 8~10) T 0.8 ( 100~150) (波向き) Lpp 62 ( 1.0 ) 2g 2g 1. 外因 動揺等による 加速度刺激 z e a (e kU cos ) 2 O’Hanlon , McCauley, 1974 2. 内因 心理的要因、体調、 匂い、光等 感覚混乱説 視覚情報 皮膚、筋等からの力の情 報 日常生活情報 中枢神経内に記憶 対策のポイント! 早く日常生活に戻す 円滑な適応 かごしま丸の船酔い率(K)の推定 1 Ratio of seasickness K 0.8 .. –6z g(z)=(1–e ) 0.6 1 0.4 0 0 0.05 0.1 0.15 .. 0.2 vertical acceleration Z (g) .. vertical acceleration Z(g) 0.2 η(n) Voyage 1998 0.5 η(n) 0.5 K Lpp=62m H/λ=1/50 0.2 1 船酔い者の数 乗船者の数 χ ――― 180° ……… 150° ‐‐‐ 120° --- 90° -・- 60° -・・- 30° ・--・ 0° 120° 90° 150° 180° 60° 0.1 .. 30° Z 0° 0 0 10 20 30 40 0 50 day(n) 0 0 1 2 λ/Lpp 3 まとめ 観測海域では、波周期6~8秒、波高1.5~2 m の横浪を受けることが予想される。 1.平均的な横揺れ振幅は、5~6度である。 2.初日の航海では、研究乗船者の約4~5割が 船酔いに陥る可能性がある。 3.観測実施までに3日間の航海を続けると、 船酔い者のほとんどは回復する。