サン族の文化を仮想環境で体験することが望まれた

Download Report

Transcript サン族の文化を仮想環境で体験することが望まれた

The Effects of Mediation in a
Storytelling Virtual Environment
Sarah Brown, Ilda Ladeira,
Cara Winterbottom, and Edwin Blake
理工学研究科 情報システム学専攻
端田 憲男
発表の流れ





はじめに
背景
目的
実験と結果について
まとめと今後の研究
はじめに

仮想現実は有効的な媒体である
・複雑なデータを可視化することが
できる。
・相互作用で実際に起こっているよ
うに見せる
背景




世界的に博物館で、異なる文化の教育的な展示
を作るために仮想環境を利用する事への関心が
あった。
昔の文化、生活様式を教育の為に仮想環境を利
用
仮想環境が文化的、歴史の経験を教育する場合
において、確実性が重要である。
仮想環境が面白いだけでなく、教育的であるよう
な、内容が重要である
実験の目的
1.
2.
3.
4.
物語中の楽しみおよび関与に対するオーディ
オおよび視覚的な仲裁の影響の調査。
文化的な経験の物語を伝えるためのVRの可
能性の調査。
物語用VEの作成のために方法論を示すこと。
仮想現実をより効果的にするためにはどのよう
な事象を追加するか
仮想環境で使用された話





南アフリカのサン族に伝わる話を使用
サン族は、書かれた言葉で話すのが難しい口伝で話を伝える豊かな
技術を持つ
サン族の人口が早く減少してる
サン文化と生活様式の正確な描写は、南アフリカの文化的な遺産に
非常に有益
博物館で簡単にサン族のダイナミックな生命感溢れる文化的な経験
を提供することが難しい
サン族の文化を仮想環境で体験することが望まれた
視覚に追加する事象
嗅覚
触覚
聴覚
追加する事象
多くの研究で特に聴覚の追
加がユーザーの感覚を増や
すとわかった。
実験では仮想環境における
映像と音声の相互作用につ
いて調べた。
感覚の依存度
実験の方法


ユーザが知らない「サン族の話」の使用にもかかわら
ず、追加した事象の効果が仮想環境の中のユーザの
影響を改善するための重要な援助であることを示すこ
とを目標とします。
事象の効果は以下の2つの形式が使用されました。
1.
火がぱちぱちいう音、およびコオロギが鳴いているよう
な音
2.
サン族の岩石画
実験の方法
実験被験者に以下の状態の仮想環境を体験してもら
い、その時の関与度と楽しみ度をアンケート形式で答
えてもらう。
絵あり
絵無し
音あり
(P/S)
(NP/S)
音無し
(P/NS)
(NP/NS)
ストーリーボード1
•
ユーザーは洞窟の入口から開始する。
•
3人のサン族の男が火の周りに座ってい
る
•
あたりは乾燥している夜
•
音声の効果
•
コオロギが鳴いていて火がパ
チパチ鳴っていて夜の音を作
り出している。
ストーリーボード1
ストーリーボード2
•
ユーザーが洞窟の入口を越えるのを合図
に話し手がユーザーを迎え入れる。
•
また、話し手はユーザーにハンター達に
話を聞かせる事を依頼する。
•
音声の効果
•
火の音はより大きくなり、他の
音はより弱くなります。
ストーリーボード2
ストーリーボード3
•
話し手は座り話を話す。
•
彼は話ともにジェスチャーを使う
•
ユーザは洞穴の近くで歩き回るか、火の
回りに座るかもしれません。
•
映像の効果
•
8枚の絵画が、洞窟での物語
を補足します。
•
話し手はジェスチャーで説明す
る
ストーリーボード3
ストーリーボード3
ストーリーボード4
•
話し手は話を終える。
•
話し手とハンター達は火を見つめる。
•
相互作用はこれ以上ありません。
ストーリーボード5
•
VEの中の光はすべて黒に消えていきま
す。
•
終わり
アンケート結果
状態1
状態2
合計/平均
数
関与度
楽しみ度
77
4.26
5.13
音
音あり
39
4.31
5.38
音
音無し
38
4.21
4.87
絵
絵あり
39
4.74
5.36
絵
絵無し
38
3.76
4.89
相互作用
音あり
絵あり
20
4.90
5.90
相互作用
音あり
絵無し
19
3.68
4.84
相互作用
音無し
絵あり
19
4.58
4.79
相互作用
音無し
絵無し
19
3.84
4.95
結果グラフ
楽しみ度のグラフ
7
6.5
6
音あり
音なし
5.5
5
4.5
4
絵あり
絵無し
結果




オーディオ仲裁は楽しみ度を増加させました。
視覚的な仲裁は、ユーザの物語への関与を増加
させました。
仲裁間の相互作用は両方とも大きくを増加させ
ました。
しかし、どちらか一方だけの効果の追加は多くの
楽しみの増加は無く、減少する場合があることが
わかった。
結論


仮想環境の状態に合せた音の効果を追加
することは、関与度や楽しみ度を大きく増
やす事が判った。
映像の効果は元々ある仮想環境が既に刺
激的な場合などでは大きい増加は見られ
なかった。
結論

1.
2.
この仮想環境での使われる音には2つの
面が、楽しみ度を増す事において重要で
あるとわかった。
音の方向性
音本来の効果
まとめと今後の研究


映像と音声を効果的に使うことで、よりいっ
そうユーザーの楽しみを増やす事が実証
された。
文化的遺産を保存するために使用される
より効果的なVEの方法