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シャープの国内トップブランド確立までの道のり 大東文化大学1班 久保 大樹 斉藤 惇浩 宮田 絵莉 報告内容 2 1.研究動機 2.企業紹介 3.今日のテレビ市場 4.シャープの液晶テレビに対する取り組み ①シャープの液晶技術の歴史 ②亀山工場の一貫生産 ③環境への配慮 5.ブランド力の確立 6.これからのシャープ 7.参考文献 1.研究動機 3 一家に一台という考えから各部屋に一台の時代へ テレビと言えば「薄型」というのが主流 「液晶テレビ=シャープ」というイメージが強い なぜ売れるのか? 今後どのように市場を拡大していくのか? 2.企業紹介 4 社名 本社所在地 シャープ株式会社 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 創業 1912年(大正元年) 設立 1935年(昭和10年) 売上高 連結:3兆4177億3600万円 単独:2兆7687億9700万円 (2008年3月期現在) 従業員数 連結:5万4800名 単独:2万3200名 (2008年9月末日現在) 事業内容 家電、情報システム、半導体、液晶、電子部品などの研究開発 ならびに製造・販売 3.今日のテレビ市場 5 テレビ出荷台数推移 千台 出荷台数 9000 8000 7000 液晶テレビ:650万200台 プラズマテレビ: 80万4000台 (出所:電子情報技術産業協会 2008年1年1日~2008年10月31日) 6000 ブラウン管 5000 2005年に薄型テレビが ブラウン管テレビを抜いた!! 4000 3000 液晶 薄型 約8倍の差 2000 1000 液晶テレビが主流である 0 2002 2003 2004 2005 2006 2007 年 出所:電子情報技術産業協会 3.今日のテレビ市場 6 液晶テレビ市場のメーカー別シェア 日本 ビクター 3.1% (2008年1年1日~2008年10月31日) その他 6.7% 東芝 13.2% シャープ 46.1% 松下電器産業 15.0% ソニー 15.9% 出所:電子情報技術産業協会 3.今日のテレビ市場 7 シャープの液晶テレビ売上高推移 (億円) 9000 8000 7000 6000 5000 4000 3000 2000 1000 0 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 出所:シャープ株式会社ホームページ 4.シャープの液晶テレビに対する取り組み ①シャープの液晶技術の歴史 8 始まりは電卓から ・1964年 世界で初めて電卓を商品化 ・「電卓戦争」勃発 「電卓戦争」を通じて培った液晶技術を自社の強みとして発展させる 現在 「アクオス」にも液晶技術が活かされている 4.シャープの液晶テレビに対する取り組み ②亀山工場の一貫生産 9 垂直統合型工場とは・・・ 部品の製造から組み立てに至る製造工程を総合的に行う工場 以前 現在 栃木県 三重県 亀山工場 多気工場世界初の垂直統合型工場 矢板工場 運搬コストの削減 液晶パネル 製造工場 液晶パネル破損の低減 液晶テレビ 生産リードタイムの短縮に繋がる 液晶パネルを輸送 検査や包装の最小化 組み立て工場 技術の融合によって品質の向上に繋がる 4.シャープの液晶テレビに対する取り組み ③環境への配慮 10 亀山工場 製造工程で生じた排水を100%再利用 雨水を空調へ利用 自家発電を行い、24時間安定的に稼働出来る工場へ 企業自らが環境へ配慮した取り組みが必要 環境への取り組みは消費者に信頼を与える 5.ブランド力の確立 11 シャープの最新技術が市場に出る度に 亀山工場設立前: ブラックボックス化によって 他社にすぐ真似されていた シャープの技術はシャープだけのものとなった 液晶テレビはシャープの主力事業へと登りつめた その結果 ブランド力が確立されたことによって消費者が あまり注目していなかった液晶テレビ以外の せっかくの技術が流失してしまい 商品も売れるようになった 市場でのシェアを獲得することが出来なかった 他社に真似されても諦めずに様々な取り組みをし続けた そこで 経験があったからこそ「シャープ」というブランドが確立した ブラックボックス化という方法を考え、実行した 6.これからのシャープ 12 液晶テレビの世界シェア(2008年7月22日現在) シャープの液晶テレビと太陽電池の売上高比率 液晶テレビに特化した結果 25.0% シャープはさらなる市場開拓を目指して「海外展開」や 国内でのトップブランドの地位を確立することが出来た サムスン電子 「太陽電池」などを液晶テレビに次ぐ柱に成長させようとしている 20.0% (韓国) 19% 15.0% その他 35% 液晶テレビに次ぐ柱を確立していくことが重要 しかし 10.0% ソニー (日本) 5.0%今まで培ってきた技術を最大限に活かし、 17% 様々な事業を展開していくことでシャープは LG電子 0.0% 今後も成長し続けるのでは? 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 液晶テレビだけに甘えているのでは シャープ (韓国) 8% フィリップス 液晶テレビ 今以上に成長することは出来ない (日本) 7.7% 12.1% 14.7% 19.6% 23.8% (オランダ) 太陽電池 3.2% 4.6% 10% 11% 5.6% 4.8% 4.4% 出所:日経ナビ2009 シェア調査 出所:シャープ株式会社ホームページ 7.参考文献 13 シャープ株式会社ホームページ http://www.sharp.co.jp/ 電子情報技術産業協会 日経就職ナビ http://job.nikkei.co.jp/ ケースに学ぶ経営学(東北大学経営グループ著 有斐閣) オンリーワンは創意である(町田勝彦著 文芸春秋) シャープ 独創の秘密(宮本惇夫著 実業之日本社) シャープの謎(長田貴仁著 プレジデント社) http://www.jeita.or.jp/japanese/