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利用者サービス向上を目指して
~フィールド・イノベーション活動報告~
中央図書館図書課
IL³プロジェクトチーム/三橋 雅之
秋山 緑
プロジェクト活動の
きっかけ
●図書館に来ない学生
●手とり足とりの指導
●ガイダンスの限界
学習環境の変化
学生の変化
課題が見えてきた
自己点検評価の実施
●サービス形態の
変化への対応
●貸出冊数の減少
●館内環境の整備
そのとき、株式会社富士通総研から
フィールド・イノベーション活動の提案
があった。
フィールド・
イノベーションとは

「人を主役にして、プロセスとITを“見え
る化”することによって、継続的改善により
革新体質をつくる」ことを目的とした「現場
志向」の改革アプローチ。

フィールド・イノベータ(FIer)
「第三者の眼」「黒子的存在」
フィールド・イノベーション
推進チーム

IL3プロジェクトチーム

課長+館員4名+フィールド・イノベー
ター3名で構成される。

IL3=Innovation
Library Life
for L.O.V.E
of
活動の概略(1)
課題領域感知(①~③)
3/18~5/15
①館員インタビュー
図書課長を含む24名にテー
マ背景を探るインタビュー実
施
[目的]
・現場意識の可視化
②実行計画書作成
提案
実行計画書を作成し
今後の革新活動につい
て提案
[目的]
・インタビュー内容を踏
まえて、推進体制・活動
内容・ 活動スケジュー
ルなどを作成
③インタビュー結果のフィードバック
実行計画書の内容を図書館メン
バーに説明
[目的]
・今後の進め方について情報共有
・プロジェクトチームの結成
重点課題
「利用者ニーズの把握が弱い」
活動の概略(2)
事実確認(④~⑥)
5/26~7/2
④アンケート作成
⑤アンケート実施
⑥アンケート分析
[目的]
利用者サービスの認
知度及び認知ルート
の把握・表出化により
今後の改善、施策立
案を設定する
[実施内容]
1)配布枚数:1763枚
回収枚数:831枚
(47.1%)
2)学生支援課への協力
依頼(対面方式)
★館員自身も回答
[実施内容]
1)数値データの分析・
評価
2)気づきリスト作成
3)自由記入欄分析
4)利用者と館員の
認識ギャップ分析
5)他大学図書館アン
ケートデータ比較
「学生はどんな回答をし
てくれるかな?」
●「図書館蔵書検索画面は見られ
ているが、ホームページは見
られていない。」
●「学生のサービス認識率は教員
からの影響力が大きい。」
付属図書館(湘南キャンパス)サービスに関するアンケート
調査目的: 利用者サービスの認知度調査の為
配布枚数: 1763 枚
回収枚数: 831 枚(回収率47.1%)
調査方法: 配布方式(教員の協力を得て授業等で配布、
図書館来館利用者に配布)、
対面方式 (CLIC:学生生活支援室にてインタ
ビュー)
詳しい結果は中央図書館ホームページにて公開中
http://www.tsc.u-tokai.ac.jp/ctosho/lib/toppage.htm
活動の概略(3)
施策立案(⑦~⑧)
7/17~8/7
⑧施策立案
ワークショップ実施
[目的]
アンケートに
基づき、気づきリスト
作成、アイデア出し、
解決すべき課題を
抽出
[実施内容]
1)解決すべき課題
の抽出
2)クイックウィン
の抽出
3)取り組みテーマ
候補の検討
改革実行(⑨~⑩)
8/20~
⑨重点施策絞込み
⑩重点施策立案
⑪施策実施
[実施内容]
1)重要度、難易度、
有効度、緊急度
⇒投票⇒決定
2)施策のオーソラ
イズ
[目的]
取り組みテーマを
定義し、メンバー、リーダー
を選出。次にテーマ別に
施策を具体化、実施
[チーム活動]
Aプロジェクト:
「図書館ホームページ
利用率向上」
Bプロジェクト:
「ガイダンス・DB利用
講習会の参加者数増&
満足度向上」
各プロジェクト
チームにてワーク
ショップを開催し、
改革に向けた
活動を展開中!
継続展開中
施策立案
●アンケート調査結果をもとに、館員15名参加による「施策立
案ワークショップ」を開催
●2つの「重点施策推進チーム」を結成
検討施策に投票
アンケート結果に気付
いたことを各自発表
施策のカード化
主旨説明
「気づき」の共有
(個人発表)
アイデアの
カード化(書き
出し)
カードの
提出
投票
改革実行
Aチーム
• リニューアル&
パワーアップ!
ホームページ
チーム
• 目的:図書館
ホームページ利
用率向上
• 9名
Bチーム
• チェンジ! ガイ
ダンスチーム
• 目的:ガイダン
ス・データベー
ス利用講習会の
参加者数増&満
足度向上
• 6名
Aチーム
「リニューアル&パワーアップ!
ホームページチーム」
ホーム
ページを
積極的に
PRする
• “しおり”の 作
成
• 電子メール署名
欄へのURL表示
ホームページ
をリニューア
ル&パワー
アップする
• 学生が図書館に来た
くなるようなページ
• HP作成の極意を聞く
• 他部署へ技術的な相
談
Bチーム
「チェンジ!ガイダンスチーム」
ガイダンスの
モデルコース
を作成する
• 湘南4図書館の
実施内容を収
集・検討する
先生との連携
を深める
新ガイダンス
の実施
• ヒアリング
の実施と情
報交換
• 利用者ニーズ
に応じた
PDCA サイクル
の実行
今後の予定
ホームページ • 新ホームページの
チーム
ガイダンス
チーム
公開
• PRツールの配布
•新ガイダンス
の実施
まとめ
視点の変化
利用者は図書館についてどの程度知っているのかな?
⇒“図書館サービス認知度アンケート調査” の実施
脱「思い込み」
個人
「一体感」の醸成
組織
「利用者目線」の実践
行動
「知っていて当たり前」からの脱却
知らせる努力
(ex.HP認知拡大に向けたアイデア出し)
タコツボ意識の払拭
湘南4図書館単位の発想から全体へ
他部署との連携模索&情報発信
(ex.ガイダンスモデルコース作成)
自らの力で行動する組織へ
小さな実行・小さな成功体験の積み重ね