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長文

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連用修飾語の訳し方

主讲: 劉玉燕

練習

 アレクサンダーの分析は、摩天楼にまでいく。摩天 楼は塔に似ているが、それは塔ではない。それは、む しろ巨大な建築物に過ぎず、そこには塔につきものの 理想を目指す不安な精神的衝動のようなものではない 。アレクサンダーはアメリカ文明によって象徴される現 代文明の物質化を嘆きつつ、限りなく高い塔を、しかも それがほとんどむなしいことである事を知りつつ、建て ざるを得ない人間の運命を、ヨーロッパ文明の将来とと もに問おうとするのである。 、

 试译 :  亚列山大的分析直至摩天楼。摩天楼与塔相似, 但不是塔。莫不如说那不过是巨大的建筑,它没 有塔所附表示的追求理想的不安的精神冲动。亚 列山大慨叹以美国文明为象征的现代文明的物质 化,在追问欧洲文明的将来的同时,也追问明知 无用而又不得不建筑高耸的塔的人类的命运。 、

内容:

 1.連用修飾語とは?  用言を修飾する語句を連用修飾語という。  2.連用修飾語の種類:  ①副詞  ②名詞句+格助詞  ③用言(助動詞)の連用形  例: ゆっくり 歩く    早足で 歩く 急いで 歩く 足を棒にして、歩く。 、

  目録: 1.名詞句+格助詞: (補語) に、で、と、から…  2.用言(助動詞)の連用形:(状況語) ~ように ~テ形 、

一、長い補語の訳し方

 例1:土曜日になると、三弥子(みやこ)は離れの前の庭 を掃き、塵一つ留めないようにして、水車小屋のある坂を 上がって来る高介の目に、田舎でしか絶対に見られない 住まいの清楚な感じを与えようとした。  译文:一到星期六,三弥子便把门庭打扫得一尘不染, 她要给走上磨坊那边儿山坡的高阶眼里,留下一个只 有乡村住宅才有的清新之感。 、

 例2:佐藤太助(たすけ)は気性が荒かった。粗雑な物言 いにも、われた大声にもそれは出ていたが、何よりも、鬼 がわらのような四角い顔の角ばったしゃくれた顎に出て いた。  译文:佐藤太助性情暴躁。这在他粗鲁的言谈和破锣 般的大嗓门上都有所表现。但更突出的是表现在他那 兽瓦头般的大方脸上有棱角的凹下巴上。 、

 例3:津田(つだ)は他から機嫌を取られつけている夫人 の常として、手前勝手にいくらでも変わっていく、もしくは 変わっていっても、差し支えないと奉(たてまつ·る)らなけ ればならない地位にあった。  译文:让别人来取悦于她,这是夫人的习惯。必须捧 她的场,让他随心所欲地变来变去,或者说怎么变也 不介意。津田正是处于如此地位。 、

 例4:その日編集局長の吉田は社告の載った仮刷りが刷 り上ると、それを一枚ポケットに入れて、長いこと寒い応 接間に独り待たせておいた田代と連れ立って、二三日 すっかり本調子の寒さになって、いかにも師走の街といっ た感じの、冷たい風邪が落ち着かなく地面から吹き上げ てくる午後の街路に出た。  译文:那天,刊登公告的清样一印好,编辑局长吉田便 拿起一张装进自己衣袋里,会同让在客厅一个人独自久 候的田代,来到午后的街头。两三天来,天气已经真正 地变冷,宛如腊月般的寒风不停地卷地而来。 、

 例5:裏切られた口惜しさと、信じ続けてきたおのれの空 しさとに、留吉(とめきち)は足が宙に浮いた。  译文:由于遭到背信弃义的懊悔和长期信任的落空, 留吉心理七上八下。 、

 例6:疎開生活を打ち切って、一年半ぶりで東京で親子三 人水入らずの落ち着いた家庭を持つようになってからも ずっと三弥子には、この精神の平穏さは続いた。  译文:疏散生活结束,回到阔别一年半的东京,一家 老少三口得以平静地生活。那以后,三弥子也一直保 持着这种精神上的平稳。 、

 例7:午後の日が斜めに射し込んでいる部屋で、小宮と絹 (きぬ)子は向かい合って座った。  译文:  午后的斜阳射进房间,小宫和娟子相对而坐。 、

 说明:以上7例中的 「に」「で」「から」「と」 分别表示 场所、移动到达的地点、动作对方、原因、场所、 时间的起点、共同的对象等。这些长补语的翻译 很难找出较固定的形式,只能根据具体情况灵活 掌握,所以例句中有的采用了顺译的方法;有的 最后译出补语;有的则顺译、拆译相结合。  还有一种由“引用助词” 「と」 构成的补语,翻译 时倒是有规律可循,即采用倒译方法,先译出谓 语,再译引用内容。 、

 例8:三歳の息子の手を引いて通りを歩きながら、私はこ の子にも当分の間はあの自転車で練習させて、上手に なったら新しいのを買ってやればいいと言い訳がましく考 えていた。  译文:我拉着三岁孩子的手,一边走,一边好像为自 己辩护似地想着:让这个孩子先暂用这辆车练习,等 学会了再给他买个新的也就是了。 、

 例9:そんな大きい厚い本を持っている人は、どこを探して もいないのだ、父だけがそんなすばらしい本を持っている のだ、そして父だけがこの本に書かれてあることを全部 知っているのだ、と私は信じていた。  译文:我相信:有这样大部头书的人,在哪儿都难以 找到,只有我的父亲才有这么好的书,只有我的父亲 才知道书里面写着的全部事情。 、

二、時間

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場所を表す補語

 根据 汉语的说话习惯,表示时间、地点的补语成 分往往最先表达出来。并且如果它 还带有长修饰 语时,一般把被修饰语放在句首,而把它前面的 修 饰语译在后面。 、

 例10:山岸に沿って流れる渓流(けいりゅう)がここで一回 りするその岸に二三十軒の田舎町ができている。  译文:这里的河岸上,有一座二、三十栋房子的乡镇。 沿着流淌的溪水到这里正转了一圈。 、

 例11:知恩院の桜が入相の鐘に散る春の夕に、これまで 類のない、珍しい罪人が高瀬舟に乗せられた。  译文:一个春天的傍晚,知恩院的樱花在深沉的晚钟 声中纷纷飘落。一个古今少有的特殊犯人被带上了高 濑舟。 、

 例12:天候や潮流の変化の観測ができなかったり、地理 が実際にマスターされていなかったりした創業当時は、い くら船が沈没(ちんぼつ)したりしたか分からなかったそう だ。  译文:听说当初创办的时候,不是观测不了天气、潮 流的变化,就是没能切实掌握地理情况,也不知道沉 了多少船。 、

 例13:私が突然、新聞社に知佳女の訪問を受けたのは、 それから一ヶ月ほどした三月の半ばの寒い日でした。  译文:约莫一个月以后,三月中旬的一个冷天,知佳 女士突然到报社来找我。  例14:私が再び東京へ舞い戻ってきたのは、昭和二十八 年の二月であった。  译文:昭和28年2月,我再次回到东京。 、

三、長い状況語の訳し方

 例15 :姉はひっそりと微笑した。初めて会った日のよう に、妖精のように、神妙的な微笑だった。  译文:姐姐悄悄一笑。那笑就像初次见面那天一样, 是一种仙女般的、神秘的微笑。 、

 例16:秋が来た。うすい青空が高く晴れ渡り、そこへ羽 毛(うもう)をプット吹き散らしたように、軽い綿雲(わたぐ も)が一面に浮かんでいる。  译文:秋天来了,淡蓝色的天空一碧万里,轻轻的白 云飘浮在空中,仿佛像噗的一口气吹散的羽毛。 、

 例17:この話は、現代の子供たちが自然というものからど んなに断絶した生活を営んでいるかということを象徴的 に示しているように思われる。  译文:  可以想见,这件事象征性表示出现代的孩子过着与自 然多么隔绝的生活。 、

 例18:私にはこの頃の母さんの背後姿、ことに肩から左 右の腕へかけての線がなぜか、いやあな気がするほど、 寂しく感じられてなりませんでした。  译文:不知为何,此时此刻母亲的背影,特别是从双 肩到左右两臂的线条,使人感到十分凄凉,甚至看一 眼都难受。 、

 例19:父の書斎に忍び込んだ時、私は必ず、いつも父の 大きな机の右の隅に置かれているウェブスターの辞書を そっと広げて、グラビアの図版をながめて楽しんだ。  译文:每当偷偷溜进爸爸的书房,我总是偷偷翻开放 在大写字台右角上的韦氏词典,欣赏里面的凹版插图。 、

 例20:私はM村のことを話題に載せようとしたが、途中で 彼女の硬い顔がこちらに向けられているのを感じて、あ るいはそれを聞くのが知佳女は嫌かもしれないと思って、 それを止めた。  译文:我本想提M村的话头,可是说到半截,我注意到 知佳女士板着脸,我想她或许不爱听吧,也就打住不 说了。 、

練習:

 日本人は非常によく働くという評価は日本の経済発 展とともに今では国際的にも定着している。ただ、そ うした評価の裏に日本に対する羨望と嫉妬が潜んで いることは例えば日本の経済活動に対して「エコノ ミックアニマル」と称していることでもわかる。しかし 日本人からすると、欧米の評価はどこか認識の誤り があるようだ。 、

 日本人にとって働くということは必ずしも利益を求めることが 第一義的な目的ではなく、働くという行為そのものに価値を見 出しているという説がある。評論家の山本七平氏によれば、日 本人の勤労というのはすなわち仏教で言う生仏するための修 業であり、経済的利益は宗教的に動機付けられた。つまり、私 欲のない労働の結果とされる。このような結果としての利潤は 是認されると考えているというのである。現在の企業において もこの労働にたいする精神は生き続けており、それが日本人 が非常によく働くことの解答でもある。したがって経済報酬は 労働(時間)に対する対価でもあるという欧米的な勤労意識と はその精神においてだいぶ異なることになる。この違いが一 方では契約社会に基づく企業経営を創出し、一方では独特の いわゆる日本的経営を生み出したと言う。 、

 しかし最近は仕事に対する考え方もだいぶ変化している。 基本的に労働に対する価値を以前認めているものの意 欲の点になるとかなり減少してきている。その背景として 一つに労働の目的の喪失がある。低成長時代になり、い くら働いたからといって収入は増えない。高齢化によりポ スト不足で出世も期待できない状況で具体的な目標が立 てにくい。 、

また、一方経済的に一応豊かになるとともに、価値観の 多様化が進み、特に若い世代に働くこと以外の価値を認 める傾向が強くなりつつある。そして、OA化やロボット化 が進むにつれ、熟煉技術が単純労働に取って代わられ たり、労働時間の短縮、余暇の増大などにより、従来の 労働そのものの条件も変わってくる。このことは次第に労 働観の変化をもたらすだろうし、それについて労働意識と いうのも変わると思われる。少なくとも今までのような企 業中心的な労働意欲というのは確実に減退していくであ ろう。 、