2004年度入門経済学1A

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Transcript 2004年度入門経済学1A

日本の経常収支黒字
→ 外国に失業輸出?
高齢化の進展 → 日本の国内貯蓄超過の減少
→ 日本の経常収支黒字は減少へ
実質GDP成長率(経済成長率)の推移
%
14
12
10
8
6
4
2
0
1956
-2
58
60
62
64
66
68
70
72
74
76
78
80
82
84
86
88
90
92
94
96
98
2000
2
暦年
[備考]内閣府経済社会総合研究所「SNA・1統計資料・長
期時系列(GDP・雇用者報酬)(旧方式)需要項目別時系
列表(68SNA)及び長期時系列(GDP・雇用者報酬) 需
要項目別時系列表(93SNA)より作成
日経平均株価の推移
最高値 1989年12月29日
38915円
円
45,000
40,000
35,000
30,000
25,000
20,000
15,000
10,000
5,000
0
[出所] 日本銀行「統計データ・6.その他・日経平均株価
http://www.boj.or.jp/stat/dlong_f.htm」(2004/4/6)
及び日本経済新聞社「NIKKEINET・日経平均プロ
フィル・データ・月次データ・
Nikkei.co.jp/nkave/data/index.cfm」(2004/4/6)より作成
2003.1
2002.11
2001.12
2001.01
2000.02
1999.03
1998.04
1997.05
1996.06
1995.07
1994.08
1993.09
1992.1
1991.11
1990.12
1990.01
1989.02
1988.03
1987.04
1986.05
1985.06
1984.07
1983.08
1982.09
1981.1
1980.11
1979.12
1979.01
1978.02
1977.03
1976.04
1975.05
1974.06
1973.07
1972.08
1971.09
1970.1
年月
失われた十年の特徴
• クレジットクランチ(貸し渋り)
• デフレーション
• 生産性の低下
デフレーションの実態
GDPデフレータ
1995=100
102
100
98
96
94
92
90
88
86
1990
1991
1992
1993
1994 1995
1996
1997
暦年
1998 1999
2000
2001
2002
2003
[備考]内閣府経済社会総合研究所「SNA・
1統計資料・長期時系列(GDP・雇用者報
酬) 需要項目別時系列表(93SNA)・デフ
レータ・暦年デフレータ」より作成
デフレスパイラルへ
• デフレ(価格の下落)
需要の増加
売上・賃金の減少
需要の減少
価格の下落
政府の対策
• 財政政策
政府支出の増減によって景気をコント
ロールする。
• 金融政策
政府が貨幣量や利子率を変化させる
ことによって景気をコントロールする。
財政政策
• ケインズ型景気政策・・・政府の積極的な役
割に期待
• 乗数効果・・・政府支出を1単位増やすと、そ
の乗数倍のGDPの増加がある、という効果
• 1990年代の積極的な財政政策でも、景気は
よくならなかった。
100億円の
道路発注
新たな商品に対
する需要80億円
新たな商品に対
する需要64億円
100億円の
道路生産
80億円分
の生産
64億円分
の生産
道路生産
に従事した
人の所得
生産に従
事した人の
所得
生産に従
事した人の
所得
100億円
80億円
64億円
年月日
事業総規模
総合経済対策
新総合経済対
策
緊急経済対策
1992年8月28日
1993年4月13日
1993年9月16日
10.7兆円
13.2兆円
5.9兆円
総合経済対策
1994年2月8日
15.3兆円
総合経済対策
総合経済対策
1995年9月20日
1998年4月24日
14.2兆円
16兆円程度
小林慶一郎・加藤創太(2001)『日本経済の罠』、日本経済新聞社、
p.42とp.43より。
金融政策
• 利子率やマネーサプライ(貨幣供給量)を変
化させることによって、景気をコントロールし
ようという政策
• 金融政策によって景気を回復させるには?
金融政策による利子率やマネーサプライの変
更が投資に結びつかねばならない
貨幣量と投資の関係
• 交換を容易にするもの
現金と預金
• 民間銀行
法定準備率の預金だけ銀行に残し、後は貸し出すことに
よって利子収入を得る。
• 預金の自己増殖作用
預金→銀行貸し出し→投資支払い→受け取り→預金→
銀行貸し出しの過程で預金が増えていく。
(マネーサプライの増加)
金融政策
伝統的な金融政策
1.公開市場操作(売り買いオペレーション)
中央銀行による債券の売買
2.公定歩合操作
3. 法定準備率操作
銀行が預かった預金の内、どれだけ準備金と
して手元においておかねばならないか、を変更
する。
金融政策の目標変数
• 金利・・・コールレート
• マネーサプライ(貨幣供給量)
1998年9月より
ゼロ金利政策
2001年3月より
量的緩和政策
インフレターゲット政策まで議論されている
最近の日本経済の明るい兆し
• 経済成長率の回復
• 株価の反転
• その他経済指標の改善
%
前年同期比GDP成長率
4
3
2
1
0
2001I.
01II
01III
01IV
2002I
02II
02III
02IV
2003I
03II
03III
-1
-2
-3
-4
年期
[出所]内閣府経済社会総合研究所「SNA・1統計資料・
長期時系列(GDP・雇用者報酬) 需要項目別時系列表
(93SNA)・増加率・実質原系列(前年同期比)」
03IV
25,000
円
2000年以降の日経平均株価の推移
20,000
15,000
10,000
5,000
0
2004.03
2004.01
2003.11
2003.09
2003.07
2003.05
2003.03
2003.01
2002.11
2002.09
2002.07
2002.05
2002.03
2002.01
2001.11
2001.09
2001.07
2001.05
2001.03
2001.01
2000.11
2000.09
2000.07
2000.05
2000.03
2000.01
年月
[出所] 日本銀行「統計データ・6.その他・日経平均株価
http://www.boj.or.jp/stat/dlong_f.htm」(2004/4/6)
及び日本経済新聞社「NIKKEINET・日経平均プロ
フィル・データ・月次データ・
Nikkei.co.jp/nkave/data/index.cfm」(2004/4/6)より作成
2003年以降の日経平均株価の推移
円
13,000
12,000
11,000
10,000
9,000
8,000
7,000
6,000
5,000
[出所] 日本銀行「統計データ・6.その他・日経平均株価
http://www.boj.or.jp/stat/dlong_f.htm」(2004/4/6)
及び日本経済新聞社「NIKKEINET・日経平均プロ
フィル・データ・月次データ・
Nikkei.co.jp/nkave/data/index.cfm」(2004/4/6)より作成
2004.04
2004.03
2004.02
2004.01
2003.12
2003.11
2003.10
2003.09
2003.08
2003.07
2003.06
2003.05
2003.04
2003.03
2003.02
2003.01
年月
景気回復は政策によるもの?
• 古典派---新古典派
政策の効果は限定的
小さな政府
• ケインジアン
政策の効果はある
大きな政府
今後に対する懸念(私見)
• 大きな財政赤字
• 信頼できる社会保障制度確立の難航
• 生産性上昇につながる改革の困難
•将来不安の増大
•世代間対立の激化
•活力のない社会、やり
がいのない社会
郵政民営化問題
• 郵便貯金
→総務省による国債・財投債の購入
→特殊法人企業の財源
→不効率生産
• 政府による郵貯経営によって、不効率な
ところにお金が流れるようになっている。
• 民営化の必要性