循環器疾患領域の代表目標項目(17)

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8 循環器疾患、9 糖尿病
循環器疾患領域・糖尿病領域
循環器疾患領域の代表目標項目(17)
循環器疾患の減少に関する代表目標項目(5)
・ 脳血管疾患死亡数の減少(人口10万対年齢調整死亡率)
・ 心疾患死亡数の減少(人口10万対年齢調整死亡率)
・ 高血圧症有病者の減少(40~74歳の推定数)
・ 脂質異常症有病者の減少(40~74歳の推定数)
・ メタボリックシンドロームの該当者・予備群の減少(40~74歳の推定
数)
循環器疾患領域・糖尿病領域
[代表目標目標] (つづき)
血圧低下等に関する代表目標項目(8)
・ 成人の肥満者の割合の減少 <再掲>
・ 児童・生徒の肥満児の割合の減少 <再掲>
・ メタボリックシンドロームを認知している県民の割合の増加 <再掲>
・ 県民の一日の平均歩数の増加 <再掲>
・ 運動習慣者の割合の増加 <再掲>
・ 高齢者の日常生活における歩数の増加 <再掲>
・ 成人の喫煙率の減少 <再掲>
・ 多量に飲酒する人の割合の減少 <再掲>
循環器疾患領域・糖尿病領域
[代表目標目標] (つづき)
健康診断を受ける人の増加に関する代表目標項目(4)
・ 定期健診等の糖尿病、循環器疾患に関連する検診受診率の増加
・ メタボリックシンドロームの概念を導入した健康診査の受診者数の向上
[特定健康診査実施率の向上]
・ メタボリックシンドロームの概念を導入した保健指導の受診者数の向上
[特定保健指導実施率の向上]
・ 定期健診等受診後の糖尿病又は循環器疾患に関わる異常所見者への事後
指導の徹底 <再掲>
循環器疾患領域・糖尿病領域
糖尿病領域の代表目標項目(12)
糖尿病患者の減少に関する代表目標項目(8)
・ 糖尿病有病者の減少(40~74歳の推定数)
・ メタボリックシンドロームの該当者・予備群の減少(40~74歳の推定
数)
・ 成人の肥満者の割合の減少 <再掲>
<再掲
>
・ 児童・生徒の肥満児の割合の減少 <再掲>
・ メタボリックシンドロームを認知している県民の割合の増加 <再掲>
・ 県民の一日の平均歩数の増加 <再掲>
・ 運動習慣者の割合の増加 <再掲>
循環器疾患領域・糖尿病領域
[代表目標目標] (つづき)
糖尿病と事後指導に関する代表目標項目(4)
・ 定期健診等の糖尿病、循環器疾患に関連する検診受診率の増加
・ メタボリックシンドロームの概念を導入した健康診査の受診者数の向上
[特定健康診査実施率の向上] <再掲>
・ メタボリックシンドロームの概念を導入した保健指導の受診者数の向上
[特定保健指導実施率の向上] <再掲>
・ 定期健診等受診後の糖尿病又は循環器疾患に関わる異常所見者への事後
指導の徹底
循環器疾患領域・糖尿病領域
今後の取り組むべき課題と施策
① 喫煙、食生活、運動、飲酒等の生活習慣の改善による
一次予防の推進
② メタボリックシンドロームに着目した健康診査及び保健
指導の推進
循環器疾患領域・糖尿病領域
47都道府県における脳血管疾患の死亡状況(男
平成17年度人口動態統計特殊報告
性)
(人口10万対年齢調整死亡率)
~55
55~60
60~65
65~70
70~75
75~
全国
61.9
① 84.0
② 81.4
③ 79.3
循環器疾患領域・糖尿病領域
47都道府県における脳血管疾患の死亡状況(女
平成17年度人口動態統計特殊報告
性)
(人口10万対年齢調整死亡率)
~32.5
32.5~35.0
35.0~37.5
37.5~40.0
40.0~42.5
42.5~
全国
36.1
② 45.3
③ 44.7
① 46.4
循環器疾患領域・糖尿病領域
脳血管疾患の予防
◆
生活習慣の改善
・ 食生活の改善
(食塩の摂取制限、バランスの取れた食事習慣)
・ 運動
・ 適正体重の維持
・ 禁煙
・ 適度な飲酒
・ 肉体的、精神的ストレスの解消
◆
危険因子の改善
・ 高血圧症、脂質異常症、糖尿病、不整脈の治療
循環器疾患領域・糖尿病領域
47都道府県における心疾患の死亡状況(男性)
平成17年度人口動態統計特殊報告
(人口10万対年齢調整死亡率)
70
80
90
100
~ 70
~ 80
~ 90
~100
~
全国
83.7
① 108.0
⑤
③ 100.5
② 101.0
98.1
循環器疾患領域・糖尿病領域
47都道府県における心疾患の死亡状況(女性)
平成17年度人口動態統計特殊報告
(人口10万対年齢調整死亡率)
~37.5
37.5~42.5
42.5~47.5
47.5~52.5
52.5~
全国
45.3
⑮ 47.5
② 53.0
① 55.5
③ 52.6
循環器疾患領域・糖尿病領域
虚血性心疾患の予防
◆
生活習慣の改善
・ 禁煙
・ 運動
・ 食生活の改善
・ 適正体重の維持
・ 精神的、肉体的ストレスの解消
◆
危険因子の改善
・ 高血圧症、脂質異常症、糖尿病の治療
虚血性心疾患の一次予防ガイドライン(2006年改訂版)
一部改変
循環器疾患領域・糖尿病領域
高血圧症有病者の割合(岩手県)
割合(%)
平成18年度岩手県生活習慣病等実態調査
50
男性
40
41.4
39.0
30
27.7
25.6
20
29.2
22.3
19.8
17.4
10
37.7
34.2
32.5
28.2
女性
14.1
13.9
9.4
5.0
0
40~44歳 45~49歳 50~54歳 55~59歳 60~64歳 65~69歳 70~74歳 (40~74歳)
年齢階級
※集計における高血圧症の定義:
収縮期血圧が140mmHg以上または拡張期血圧90mmHg以上、または現在高血圧症治療中
循環器疾患領域・糖尿病領域
脂質異常症有病者の割合(岩手県)
割合(%)
平成18年度岩手県生活習慣病等実態調査
25
男性
20
女性
20.8
18.2
15
13.6
14.3
13.5
14.1
15.0
13.7
14.3
11.4
10
9.8
5
5.6
2.6
0
15.3 15.7
2.2
40~44歳 45~49歳 50~54歳 55~59歳 60~64歳 65~69歳 70~74歳 (40~74歳)
年齢階級
※集計における脂質異常症の定義:
HDLコレステロール40mg/dl未満または現在脂質異常症治療中
循環器疾患領域・糖尿病領域
糖尿病有病者の割合(岩手県)
割合(%)
平成18年度岩手県生活習慣病等実態調査
25
男性
女性
20
17.5
15
19.0
17.9
16.7
14.4
13.6
11.7
10
5
10.4
8.7
7.5
3.8
9.9
14.9
11.4
9.6
4.9
0
40~44歳 45~49歳 50~54歳 55~59歳 60~64歳 65~69歳 70~74歳 (40~74歳)
年齢階級
※集計における糖尿病の定義:
HbA1c6.1%以上または現在糖尿病薬物療法中
循環器疾患領域・糖尿病領域
メタボリックシンドローム該当者・予備群の割合
(岩手県男性)
割合(%)
平成18年度岩手県生活習慣病等実態調査
75
該当者
50
28.6
26.3
25.6
27.9
予備群
24.1
25.6
24.7
23.0
25
21.0
13.0
21.4
23.9
27.9
22.7
21.2
15.8
0
40~44歳 45~49歳 50~54歳 55~59歳 60~64歳 65~69歳 70~74歳 (40~74歳)
年齢階級
※集計におけるメタボリックシンドローム該当者・予備群の定義は国民健康・栄養調査に準ずる。
循環器疾患領域・糖尿病領域
メタボリックシンドローム該当者・予備群の割合
(岩手県女性)
割合(%)
平成18年度岩手県生活習慣病等実態調査
75
該当者
予備群
50
15.8
25
14.7
14.3
21.6
10.9
14.8
9.0
0
4.5
2.9
4.3
8.9
15.4
15.9
10.7
12.2
12.1
40~44歳 45~49歳 50~54歳 55~59歳 60~64歳 65~69歳 70~74歳 (40~74歳)
年齢階級
※集計におけるメタボリックシンドローム該当者・予備群の定義は国民健康・栄養調査に準ずる。
循環器疾患領域・糖尿病領域
メタボリックシンドロームは動脈硬化性疾患
の危険を高める!
メタボリックシンドローム撲滅運動キャンペーン「オフィシャルガイドブック
循環器疾患領域・糖尿病領域
内臓脂肪型肥満と皮下脂肪型肥満
メタボリックシンドローム撲滅運動キャンペーン「オフィシャルガイドブック
循環器疾患領域・糖尿病領域
内臓脂肪型肥満は悪性の肥満!
メタボリックシンドローム撲滅運動キャンペーン「オフィシャルガイドブック
循環器疾患領域・糖尿病領域
生活習慣病の発症・重症化の流れ
生活習慣病とは不適切な
食生活、運動不足、喫煙
などで起こる病気
境界領域期
予備群
不健康な
生活習慣
・肥 満
内臓脂肪症候群
としての
・高血糖
・不適切な食生活
生活習慣病
・高血圧
(エネルギー、食塩、・脂質異常
・肥満症
脂肪の過剰など)
など
・糖尿病
・運動不足
重症化・合併症
・虚血性心疾患
(心筋梗塞、狭心
症)
・脳卒中
・ストレス過剰
・高血圧症
(脳出血、脳梗塞
・飲酒
・脂質異常症
等)
・喫煙
など
など
生活機能低下
要介護状態
・半身の麻痺
・日常生活に
おける支障
・認知症
など
・糖尿病の合併症
(失明、人工透析
※ 一部の病気は、遺伝、感染症等により発症することがある。
等)
・ 不健康な生活習慣の継続により、右へと段階的に進行
など
・ どの段階でも、生活習慣を改善することで進行を抑えることが可能
・ 境界領域期での生活習慣の改善が、生涯にわたってQOL(生活の質)を維持する上で重要
生活習慣病の発症・重症化予防
循環器疾患領域・糖尿病領域
○高血糖、高血圧、血清脂質異常、内臓肥満などは別々
に進行するのではなく、「ひとつの氷山から水面上に出
たいくつかの山」のような状態
○投薬(例えば血糖を下げるクスリ)だけでは水面に出
た「氷山のひとつの山を削る」だけ
○根本的には運動習慣の徹底と食生活の改善などの生活
習慣の改善により「氷山全体を縮小する」ことが必要
運動習慣の徹底
食生活の改善
消費エネルギーの増大
心身機能の活性化
摂取エネルギーの減少
正しい栄養バランス
高血圧
高血糖
脂質異常
内臓肥満
生活習慣の改善
・運動習慣の徹底
・食生活の改善
・禁 煙
個々のクスリで、1つの
山だけ削っても、他の疾
患は改善されていない。
継続
代謝の活性化・内臓脂肪の減少
(良いホルモン分泌↑、不都合なホルモン分泌
↓)
1に運動
適正な血糖・血圧・血清脂質
2に食事
体重・腹囲の減少
しっかり禁煙
達成感・快適さの実感
最後にクスリ
氷山全体が縮んだ!
厚生労働省資料より
循環器疾患領域・糖尿病領域
定期健診
[目的]
健康な状態を維持するためのチェック
[健診を活かす3つの基本]
・ 検査値が正常値からどれだけはずれているか
・ 以前の結果と比較して、検査値の変化の程度を確認する
・ 健診結果の問題の背景にある複数の原因を把握する
健診120%活用法、健康日本、2008(7)
改変
循環器疾患領域・糖尿病領域
保健指導
[目的]
受診者が生活習慣を変えることで、肥満、高血糖、高血圧、
血清脂質異常などの状態を改善すること
[生活習慣改善のステップ]
医師、保健師、管理栄養士
などがサポート
① 健診結果を理解して、自らの身体の変化に気付く
② 自らの生活習慣を振り返り、問題点を把握
③ 問題がある生活習慣を改善するための行動目標を設定
④ 行動目標を実践し、その実践を継続
⑤ 実践の結果を評価
必要があれば行動目標を修正した上で新たな実践を継続
健診120%活用法、健康日本、2008(6)
改変
特定健康診査・特定保健指導について
循環器疾患領域・糖尿病領域
厚生労働省広報資料
循環器疾患領域・糖尿病領域
厚生労働省広報資料
循環器疾患領域・糖尿病領域
県民の皆さんに心がけて欲しいこと
循環器疾患や糖尿病予防
のための生活習慣の実践
と定期的な健康受診
☆ 適切な食生活と身体活動量増加に心がけ、肥満予防に
努めましょう!
☆ 定期的な健診受診で健康状態を
確認しましょう!
☆ 保健指導の対象となった方は生活習慣改善に
努めましょう!