次世代大学教育構想への 問題提起と期待 -参画授業の開発実践から

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Transcript 次世代大学教育構想への 問題提起と期待 -参画授業の開発実践から

【特別講演】
知識社会型次世代大学教育を考える
:必須要件から有効ツールまで
人間参究大学構想
ユニバーサルな“学場”を求めて
参画理論とラベルワークの可能性
2005年度 次世代大学教育研究大会
2005年11月19日(土) 17:20~18:20
リバティータワー9F 1096教室
林 義樹(横浜国立大学 大学教育総合センター)
<[email protected]>
協 力:参画文化研究会
<http:www.ne.jp/asahi/srs/office/>
目
【はじめに
1.序論編
2.理論編
【ラベルトーク
3.実際編
4.結語編
【感想ラベル書き
次
《 5分》】
《10分》
《15分》
《10分》】
《10分》
《 5分》
《 5分》】
はじめに
《5分》
・資料解説
・タイトル解題
1.序論編
《10分》
1.話の前提となる大潮流(メガ・トレンド)
;知識社会の到来
S3最広義の学びスタイル
学び*モードの大拡張
(2001.7.林を2004.10.25.改訂)
S2広義の学びスタイル
M2”(使用)”
S1狭義の学びスタイル
M3’(使用)’
M2使用
M1受容
M5 伝 承
M4 創 造
M3蓄積
M2’(蓄積)’
M3”(蓄積)”
*学び=その後の自己のあり方に影響を与える知の更新(広まり・深まり・高まり)
ひとの学びの好循環モデル〔知識核分裂モデル〕
要はM4、入口はM5
A
E
教
教
創
創
B
習
使
習
蓄
蓄
使
蓄
使
使
教
蓄
蓄
使
使
創
蓄
習
使
使
教
使
蓄
蓄
教
蓄
創
創
習
習
使
使
使
C
使
蓄
使
蓄
蓄
使
習 Learn(L);習う【受容】M1
蓄 Store(S);蓄える【蓄積】M2
使 Use(U);使う【使用】M3
創 Create(C);創る【創造】M4
教 Teach(T);教える【伝承】M5
蓄
蓄
蓄
D
(2001.7.林2004.11.林改訂)
2.私の問題意識:刮目して大理想を
① 【高等教育改革第2ステージのゴールは
見えているか】
構成員、特に学生1人ひとりの顔が見える
教育改革を
② 【授業の本質は何かに立ち返れ】
授業は”理想の未来社会“のマイクロワールドを
先取りして構築する場
③ 【創造教育の第2ラウンドが始まる】
すべての人びとに創造的*な生き方が求められ、
保障される時代の到来に応える教育
*創造=その時点まで、その個人(そのグループ、
その集団、その組織、その社会、その世界)が
考えなかった(行わなかった、実現しなかった)こと
を考える(行う、実現する)こと
④ 【ユニバーサル進学時代の矛盾】
特定の基準による序列化
→個性化による絶対化が解決の道
創造から独創*へ
*独創=模倣によらず、自分1人の考えで独自なものを作り出すこと(広辞苑)
→個人の独創から集団の独創へ、組織の独創へ、日本の独創へ
⑤ 【“評価の嵐の時代”を越えるしぶとさを】
“グローバルスタンダード”という世界戦略に対抗して
日本人らしい『創造の相互支援型評価』の
相互フロンティア開拓を
⑥ 【大学内世代論の必要性】
学園闘争の後遺症の吟味と補強戦略が必要
大学は”大独創者“と”大理想者“との活躍の場を
3.必須要件:次世代大学教育の
グランドデザインに欠かせないもの
Ⅰ 教育目的の特徴として
人間性の回復・開発をめざして、
人間らしいとはどういうことかを探求する機能が
最重要の共通目的
→人間の参究
参画教育の究極の目的
●拙著『学生参画授業論-人間らしい「学びの場づくり」の理論と方法-』
学文社、1994
●拙著『参画教育と参画理論-人間らしい「まなび」と「くらし」の探究-』
学文社、2002
Ⅱ 教育内容の特徴として
①社会参画力・自然参画力の養成(後述)
(日本への参画・国際社会への参画・地球と
宇宙への参画)
②芸術領域の飛躍的強化と宗教領域の復活
(宗教中心社会→科学中心社会→芸術中心社会)
③『いわゆる知識』を離れる『脱知力』の必須化
(『自在知』の獲得)
Ⅲ 教育形態の特徴として
①参画型の運営形態(後述)
②教育形態創出の展開例
大学づくり(大学創生)のエネルギー源(拠点)としての塾*
を、大学を拠点に無数に発生させる
*塾=塾長の人間的個性が学場の存在根拠
Ⅳ 教育方法の特徴として
①参画型教育法(後述)
②教育方法創出の展開例
・大学教師が小学、中学、高校、大学の学校教師の大連
合のイニシ ャチブを彼らに学びつつ執る
・大学生が児童、生徒、学生の大連合のイニシャを彼らと
学びつつ執る
・大学職員が、小・中学校、高校、大学の学校職員の大連
合のイニシャチブを彼らに学びつつ執る
2.理論編
《15分》
4.教育形態の革新(イノベーション):
①参加度と知性深度には正の相関と2つの
飛躍がある
【行為知】
かんがえ
【認識知】
知
性
の
深
度
認
識
知
識
←
おこない
意
識
主
体
化
第2の飛躍
第1の飛躍
ひとと
かかわる飛躍
場づくりと
かかわる飛躍
参加度→
参 与
参 集
ことば
【言語知】
参 画
参加の程度
こと(言)
ひと(人)
ば(場)
知性の深度
人の知性がかかわる対象
②教育形態の3つの基本類型のハイブリッド化
学
習
者
指
導
者
第1類モード
第2類モード
第3類モード
参集モードの教育
参与モードの教育
参画モードの教育
役
割
視聴者
出演者
設営者
行
動
出席・視聴・記録
発信・交流・生産
企画・実行・伝承
獲
得
知識の増加
認識の形成
意識の変革
役
割
レクチャラー
コーディネーター
スーパーバイザー
行
動
教授する
準備・調整する
学び合う
決
定
独断で
相談で
協議で
*教育の3類型論を一般化した
③ 参画の自動詞的定義
参画とは
①その場の当事者が(参加の主体者)
②関係者とも全体像を共有しながら(参加の条件)
③自発的、自省的に(参加の態度)
④計画段階から実施・評価・伝承の段階に至るまで
(参加の局面)
⑤自ら 『場づくり』に関わり、その部分を担い
(参加の責任者)
⑥主体的、創造的・開放的・全一的に(参加の姿勢)
参加すること
④ 場づくり力と参画力の構造の秘密
(2002.林,2004.9.改訂)
場づくり力
内容知
意味や
価値の側面
場の内容(を)
形成(する)力
方法知
手続きや
条件の側面
場の形式(を)
形成(する)力
参画力
場の創出をめざして
両者が融合する時
参画力が生じる
参画の新しい定義
参画とは構成員が、創造的内容を創出するため
『当該の場の“形式と内容”の創出』に直接かつ同時に加わ
ること
⑤創造的内容創出のモードとしての
参画型モード
(2000.林,2004.9.改訂)
参集型モード 参与型モード 参画型モード
内容形成力
×
○
◎
形式形成力
×
×
○
*当該のモードと当該の力の発揮に対して、
メンバーの創造的な関わりが期待されていれば○
強力に期待されていれば◎
期待されていなければ×
5.教育方法の革新(イノベーション):
①参加者の主体性*を引き出す原理の適用
① 『参画理論』総まとめの表【総括表】
*主体性=創造的な自己の
意識変革により場を
創出し続ける特性
(2003.5.を2004.9.改訂)
G指標群
H指標群
N指標群
外面指標
(可視指標)
半内・半外指標
(半可視指標)
内面指標
(不可視指標)
G1
G2
G3
H1
H2
H3
N1
N2
N3
知の
流れ
知の
所在
*
知産へ
の参加
知の
範囲
知の
様相
知の
志向
知の
関心
知の
深度
知の
姿勢
段 階
コンセプト
キーワード
第1段階
参集
いあわす
一方
的
個人
実行
のみ
局所
断片的
広さ
言
(こと)
知識
消極
的
かかわ
る
双方
向
集団
評価
まで
部分
関係的
深さ
人
(ひと)
認識
積極
的
にない
あう
多方
向
組織
計画と
伝承
まで
全体
総合的
高さ
場
(ば)
意識
創造
的
(Attendance)
第2段階
参与
(Collaboration)
第3段階
参画
(Commitment)
*知産=知的生産
②指導方法の原則:しかけ(1)
形から入る学び方
学生にいずれ参画段階へ進むことを宣告し、
参与段階で参画のための基礎体力と感覚を身につけさせ、
参画段階に入ってから
【形の開発】から
最終回まで上達の努力を励ます。
↓
【型の開発】へ
技術化・技法化・ツール化
サブコンセプト・ツール・技法を段階的に習得できるように
学生自身で工夫するようになる
③指導方法の原則:ツール(1)
G1/知の流れを<一方的→双方向→多方向>を動
かすツール
*ポイント:ラベルワークシステムと知識創造支援シス
テムの活用
・ラベル交流(感想ラベル/フィードバックラベル/
ラベル新聞)
・ラベルトーク(ペアトーク、トリオトーク、クラス討論)
・e-ラベル、携帯電話リスト、メーリングリスト
・参画型ホームページ(チームごと、グループごとHP)
③指導方法の原則:ツール(2)
G2/知の所在<個人→集団→組織>を動かす
ツール
*ポイント:F図解、L図解、D図解を活用して
全体(クラス)での発表のチャンスを多く作る。
・ラベルトーク
・個人新聞開発→グループ内・チーム内発表→
クラス発表
・ラベル図解(チーム図解・グループ図解・縮小化・
クラス内プレゼン)
・e-ラベル
・参画型ホームページ
*ポイント:新聞を発行させる
③指導方法の原則:ツール(3)
G3/PDS参加<D→S→P→T>を動かすツール
*ポイント:ツールを用いてみたいと思わせること
・企画用紙
(授業企画用紙、研究計画パネル、係活動パネル)
・1人ではやれないことでも仲間がいるとできるので
ので、テーマチームや係グループなどを早めに結成
する。
・相互協力ユニットを作って交流させ合う。
③指導方法の原則:ツール(4)
H指標を動かす工夫
・言葉かけ:もっと細かく、もっと全体を見て
バラバラですね、関連づけてみよう
総合的に見るとどうなるか・・・・
・感覚をつかむ:参集的/参与的/参画的な図
(図解)、文、口頭発表の密度・イメージ・
エネルギーをつかむ
③指導方法の原則:ツール(5)
N指標を自覚させる工夫
*ポイント:「場」「場づくり」「意識」「無意識」「意識変
革」「創造」「創造的」などの言葉を多用する。
・具体的場面で事例を出して「創造的だ」などと褒める
・まず中間項の「人」「認識」「積極的」に目を向けさせる。
③指導方法の原則:ツール(6)
教師・ワーカーがコメントで指導する
作品化力のエンパワメント :その人らしさが最高価値
ツールや“技法”を使って作品化させ、最後までその完成度の個性的な
芸術品を 厳しく激励する。
現場探検力のエンパワメント:量より質
探求対象の生の問題の直接フィールドワークを促す。
変換化力のエンパワメント:脚下照顧
自分(たち)の今ここでのあり方に具現化するよう“精進”するための
気づきを与える。
④ 学ぶ方法の原則:しかけ(2)
参画型学びの場の母型で丸ごと体験
全員が生徒・全員が先生・全員がスタッフの“学場(がくじょう)”モデル
ラ
ベ
ル
ワ
ー
ク
シ
ス
テ
ム
総
総
参
参
画
画
型
型
学
学
び
び
の
の
コ
ミ
コ
ュ
ミ
ニ
ュ
テ
ニ
ィ
テ
ィ
学
習
者
主
体
の
学
び
の
共
同
体
学習者クラスワーク
④
報
道
活
動
中核グループワーク
① 探究活動
②係活動
⑤ 先学活動
③
記
録
活
動
⑥ 参観・支援者活動
⑦ 指導者活動
知
識
創
造
支
援
基
盤
シ
ス
テ
ム
④参画授業コミュニティのサブコンセプト
(1-1)
①報道活動【新聞づくり活動】
・②の一部を特化して強化したもの。
・組織(クラス)を学習し進化する創造的な場にするための
必須須アイテム
・個人新聞、グループ新聞、クラス新聞等がある。
・クラスとして公式に作成するだけでなく、各自個人新聞を
発行し交流して、ポートフォリオに保存していく。
・民主的な場づくりに新聞は不可欠である。
全員が『記者併発行人』に
④ 参画授業コミュニティのサブコンセプト
(1-2)
基幹新聞は先生新聞、クラス新聞、ラベル新聞
・個人新聞:自己紹介、テーマ紹介、学びの中間報告、
まなんだこと
・チーム新聞:研究計画、フィールドワーク速報、研究成果
・係新聞:旗揚げ、仕事紹介、報告
・その他:ワーカー新聞、ゲスト新聞、ボランティア新聞
④ 参画授業コミュニティのサブコンセプト(2)
記録活動【ポートフォリオ活動】
・②の一部を特化して強化したもの。
・メンバーが「学習のプロセス」で生産するめぼしい知識
(配布プリントや研究資料・レポート・新聞・図解など)を
ファイル化して共有する。
・データベース活動とも呼ぶ。
・マルチメディアの活用を
全員が『編集長』に
④ 参画授業コミュニティのサブコンセプト(3)
探究活動【研究分担活動】
・クラスとしての統一的な共通の探究テーマの設定が大切
・5(±1)人が1チーム。体系的にサブ目的(テーマ)を分担し。
主要目的の達成活動をクラスとして組織化。
・目的追求のパフォーマンスを向上させながら、組織全体として相互啓
発的にテーマ追究の「知識」の質と量を高めていく。
・この活動がもっともコアになる生産的活動。
(太陽系の中心の太陽のように)
④ 参画授業コミュニティのサブコンセプト(4)
係活動【スタッフ分担活動】
・③の活動をより創造的に・効果的に進めるための係を創造
する。
・活動内容としては、各チームレベルの係活動と
組織(クラス)レベルでの係活動とがある。
・有志方式→ローテーション方式→全員一人一役方式
*③が内容形成システムに、④が形式形成システムに当たる。
*両者は、表裏一体の関係にある。
*をあわせて、中核グループワークという。
④ 参画授業コミュニティのサブコンセプト(5)
先学活動【スチューデント・ワーカー活動】
・参画授業を体験したメンバーが、後学に場づくりの
ノウハウを伝承することを目的とした活動。
・メンバーの立場に立って、場づくりの後学指導に携わると
同時に、メンバーに接近した視点から場づくりについて
先生を補佐する。
・先輩役(ワーカー)自身も学んでいくという「教えることで学ぶ」
メタ学習的な学びシステムである。
誰が導入しても、必ず成功する
④ 参画授業コミュニティのサブコンセプト(6)
見学・支援活動【ゲスト活動・市民ボランティア活動】
・ゲストは小学生から高齢者まで、「学生役」になって仲間に入るだけでよい。
(学びを普遍化させる)
・今や、市民ボランティアは公的教育機関の当然のスタッフ
(公的資金の投入先への当然の関心「アカウンタビリティーの追求」から
「共に汗をかいて学ぶ」へ)
・ゲスト/ボランティアにとって、自分が学べることで、
充分ペイする配慮・しかけを。
ゲストは量ではなく質
④ 参画授業コミュニティのサブコンセプト(7)
指導者活動【スーパービジョン活動】
・先生の役割は、メンバーの参加者の力量によって変化して
いく。
・授業の場づくりの場合
レクチャラー → コーディネーター → スーパーバイザー
と変化していく。
教師は学生によって育つ:前者の力量を前提にして、自然
に段階的に、かつスパイラルに成長していくものである。
<ラベルトーク>
《10分》
<ジャンケン>で係を決める
1番に勝った人が進行係
・ラベルを配って、ラベル書きをうながす
・全員書き終わったら、自分からラベルの内容を紹介する
・全員発言したら、他チームで話題になりそうにないテーマで話し合う
2番に勝った人が発言係
・他チームと重複厳禁で1つだけ話題提供
3番に勝った人がシート係
・シートに記してラベルを貼り、シートを作成して提出する
4番に勝った人は環境係
・ラベル公害を出さない
・なごやかなムードを作る
<ラベルトーク>の進め方
① ボールペンで5枚目に書くつもりで
② 先頭に 1 と書く
③ 4行を使って、『講演の前半』を聞いて、
感想(意見、提案、疑問・・・・・)
④ 最後に可能なら所属と名前
⑤ 書けた方から、ミシン目で切り離し、他の3人に
黙って渡す
⑥ もらったら黙って読む
(口を開かないのがポイント)
3.実際編
《10分》
6.参画授業とは(定義)
①参画授業の用語:参画授業・参画的授業・参画型授業
林が参画理論に基づいて開発し
た林固有の授業方式
①参画授業
②参画的授業
③参画型授業
部分的にでも参画理論に基づ
いて開発された授業方式(参
画授業的な授業の意味)
参画理論と直接関係はないが、
林の参画理論の定義に基づい
て「参画型」と判定できる授
業方式
①②③の総称として「参画授業」を用いることもある
6.参画授業とは(価値)
②参画授業の位置づけ
方法としての参画(型)教育
例:「看護学」を参画型で実施
目的としての参画(力)教育
例:「参画活動論」を実施
すべての参画授業(広義)は、両方の側面を持っている
7.参画授業の実際(1)
①立ち上げの順序はその人らしく工夫する
・林は(先学)(支援者)→新聞→係→探究→記録
の順で行う。
・最初は、 新聞→探究→係→記録→参観
とすすめるのがオーソドックス
・記録(ポートフォリオ)を初期に立ち上げ、
目標を明示するのもよい。
進化する学習組織を実体験する:すべて
のサブコンセプトを最初から立ち上げる方
式が理想的(ピター・センゲ)
7.参画授業の実際(2):
ラベルワークのコンセプト
①ラベルワークの5領域
ラベルワークの基礎
① ラ ベ ル 交 流 ( ラ ベ ル ケ ー シ ョ ン )
②ラベル図考(ラベルチャーティング)
③ラベル研修(ラベルワークショップ)
④ ラ ベ ル 研 究 ( ラ ベ ル リ サ ー チ )
ラベルワークの応用
⑤
ラ
ベ
ル
経
営
(
ラ
ベ
ル
マ
ネ
ジ
メ
ン
ト
)
7.参画授業の実際(2)
②ラベルワークの導入
・少しずつ導入してスパイラルに上達させる
・感想ラベル→ラベルトーク→ラベル新聞から入る
・L図解→F図解→図式→D図解へ
・F図解はモデル作品だけで誰でもすぐ導入可
ラベルワークは参画活動のシュミレーション
③ラベルワークの基本技術群
ラベル交流技術群
(2000.林,2005.2.改訂)
ラベル図考技術群
複写ラベル技法
感想ラベル法
ラベルトーク法
ラベル新聞法
ラベルフィードバック技法
コメントラベル法
フィードバック新聞法
Ⅱ類
BD法
複合
KJ法
Ⅰ類
ラベルワーク
母 型
NM法
学びのプロセス図解法
学びのコンテンツ図解法
Ⅲ類
7.参画授業の実際(3)
③知識創造支援基盤システム
・携帯の名簿、メールの名簿(メーリングリスト)は、
最初に素早く。
・「e-ラベルシステム」と「参画型ホームページ(Sペー
ジ)」(配付資料参照)
・個人情報の保護を忘れるな
・ENEX(エネックス)と直接コンタクトを!
4.結語編
《5分》
8.参画授業の開発経験からの知見(1)
①参画教育は可能性である
参画授業は普通の学生、普通の教師で、
ほとんどの授業で実行可能である。
(1単位45時間で実現可能)
②新しい学びのパラダイムが開ける
・学生が“組織的知識創造”を体得できると、
はじめて教師と学生が学び合う道が開かれる。
・教師の変革
学生の変革
8.参画授業の開発経験からの知見(2):
参画システムの危機管理が必要である
教師および学生自身が、学生に創造的・主体的活動を
期待しない時
参画型は邪魔ものとなり、排除や敵対の対象となる
↓
対策:①参画学習へ挑戦の合意取り付け
②目的による参加モードの使い分け
8.参画授業の開発経験からの知見(3)
参画型の学びは移行期の危機管理の
システムを内蔵する必要性がある
本格的な社会全体の参画化に向けて急ぐべし
↓
*敵対的参画への対応例
・ローテーションで権力の集中を避ける
・リーダー(幹事・企画係・イニシャチブグルー
プ)などを投票で承認する手続きを行う
8.参画授業の開発経験からの知見(4)
参画活動の新しい創造支援型の
知識社会モラルの創出
創造環境を維持するために個人情報の管理を
お互い啓発しあう
形式主義に陥ると、非創造・非変革勢力の口実
にされる
9.思想としての参画:
内から状況を変えていく方法論(1)
これからの未知の時代における大学教育の
授業改革(改善・開発)は誰が担うか?
↓
基本原理は『教師と学生の協働で』…向かい合う
↓
教師と学生の心のベクトル合わせが不可欠…肩を並べて挑戦
↓
人間の参究をめざす学生自身の学場づくりへの
イニシャチブを引き出す
↓
状況変革の主体に育っていく
9.思想としての参画:
内から状況を変えていく方法論(2)
人間について学ぶ場を学生自身が創り出せるよ
うになるとどうなるか?
↓
「教えられて人間になる」から、「自ら学びながら人間に
なっていく」学生たちが生まれてくる。
↓
自分自身の目的・目標と照らして
自らの学びを自己評価する学生の誕生
(同僚の相互評価→自ら第3者評価に挑戦)
↓
“創造的な自己変革を支援し合う”という新しい評価観
10.今後の探究課題(1)
①『創場』のコンセプトを取り込む
・参画の限界→やむにやまれぬ行動としての創場
・参画と創場の融合
(創場的参画&参画的創場)
・参画の内延(本質)を見極め外延を拡張すれば対応できる。
・原理的には、『この世への参画』まで拡張できる。
②『学場』のコンセプトを普及する
・知識教育学への「地ならし」としての基礎概念
・従来の学校、学級、授業などのイメージを一度払拭して、共
通の土俵を創出するための操作概念。
10.今後の探究課題(2)
③人間の脳の本質に根ざした原理を探求する
・目標(ゴール)をインプットした瞬間から全身でプログラムづくりが
始まるのが人間の脳。
・これこそ「人間らしい」とのひらめきや思いが人類を導いて「人類」
にしてきた中枢が脳
④日本人らしい評価観を発信する
・なぜ日本人は「評価」になじめないのか
・評価は手段であるから、目的に近づける方法が見つかればよい
・当事者の創造力を信頼して励ます
・科学ミレニアムの評価観から芸術ミレニアムの評価観へ
・日本人は「絶対矛盾に自己の行為(行動・作品)」で答を出す!
感想ラベル書き
《5分》
<ラベル書き>
・先頭に 2 と書いて『講演を終えて』
・先頭に 3 と書いて『研究大会に参加して』
・黙って回し読み
・黄色とシートは提出
(普通は誰かがラベル新聞を作成する)
・赤は記念に持ち帰る
(普通は本人が学びのプロセス図解にする)