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日脳 Do you know ?
媒介生物
今後の見通し
病気のこと
予防接種
健康増進課 結核感染症班
日本脳炎
(JE=Japanese encephalitis)
病 原 体:日本脳炎ウイルス(フラビウイルス科)
分
布:日本、中国、朝鮮半島、台湾、フィリピン、東南アジア
諸国、 インド、オーストラリア
媒 介 蚊:コガタアカイエカ
潜伏期間:6~16日
発
病:100~1000人に1人
症
状:突然の発熱、頭痛、嘔気、嘔吐、項部硬直。
小児では腹痛、下痢を伴うことが多い。
重症例では意識障害、痙攣
死 亡 率 :20~40%(生存者の45~70%は後遺症)
感染症のしくみ
感染症成立の3要素
感染
潜伏期間
>_<
^_^
感染源
•ウイルス
•細菌
•寄生虫
感染経路
•空気
•飛沫
•接触
•粘膜
宿主(ヒト)
•人
•動物
•人畜共通
など
発病
感染
日脳の場合
•日本脳炎
ウイルス
(フラビウイルス
科)
感染源
潜伏期間
6~16日
発病
>_<
^_^
コガタアカイエカ
感染経路
宿主(ヒト)
日本脳炎ウイルスの感染経路
豚が感染すると
死産・流産が増える
豚(増幅動物)
蚊
蚊
人
蚊
抗体保有率を 豚(増幅動物)
調査している
人
感染症流行予測事業
6月7日
1/50
だが…
日本脳炎の感染源(豚)調査
血液中の日本脳炎に対する抗体保有の有無を調べるこ
とで、間接的にウイルスの蔓延状況を監視する。
期間:4月~8月 週一回
頭数:50頭(北部25、中南部25)/回
18回(900頭)
注意報発令基準
「豚の日本脳炎に対する抗体保有率が50%を超え、か
つ2ME感受性抗体(IgM)が1頭以上陽性の場合」
媒介蚊(コガタアカイエカ)
通常、水田、灌漑溝、
湿地、河川敷、たまり
水(きれいな水)に産
卵
流れが早くない場所
移動距離は30キロ
沖縄は蚊の繁殖期間
が長い
蚊の全体数は減少
臨床症状は?
髄膜脳炎型(典型)と脊髄炎型
数日間の高い発熱(38~40℃あるいはそれ以上)、頭痛、
悪心、嘔吐、眩暈などで発病
小児では腹痛、下痢を伴うことも多い。
これらに引き続き急激に項部硬直、光線過敏、種々の段
階の意識障害や、神経系障害を示唆する症状、すなわち
筋強直、脳神経症状、不随意運動、振戦、麻痺、病的反
射などが現れる。
脊髄障害や球麻痺症状も報告されている。痙攣は小児で
は多いが成人では10%以下である。
単なる発熱を示す症例や髄膜炎を示す症例も報告されて
いる。
髄液所見は?
圧の上昇
細胞数増加
10~500程度
初期は多核球優位
その後リンパ球↑
蛋白増加は軽度
他の所見は?
末梢血の白血球の軽
度上昇
急性期には尿路症状
(血尿、蛋白尿)
2006年は8例の発症
50~100mg/dl
高知1・熊本3・福岡2・
島根1・茨城1
日本脳炎ワクチンを巡る問題
マウスの脳で作った不活化ワクチン
副反応としてADEM(急性散在性脳脊髄炎)
70-200万回接種に1回程度発症
積極的な勧奨を差し控え(2005年5月)
組織培養ワクチン開発中だが見通したたず
現在は希望すれば、法に基づいた接種が可能
(副反応も予防接種法でカバー)
2007年にQ&A改訂
日本脳炎Q&Aより
(国立感染症研究所感染症情報センター)
ブタの抗体保有率が常に高い九州、中国、
四国地方等にお住まいの方(中略)で日本
脳炎ワクチンの接種をこれまでに1度も受
けられたことがない定期予防接種対象者
は、夏になる前に、最初2回のワクチン接
種(基礎免疫)をできれば考慮された方が
良いのではと考えています
日本脳炎という名前の由来
はじめてウイルスを分離したのが日本人
死亡した患者が提供した脳をすりつぶしてウイ
ルスを分離に成功
分離したのは北里研究所の笠原先生
脳を提供されたのは、中山さん
Nakayama株